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正一位 國高大明神 ~由来などが不詳・情報のない神社~
先日の記事では河内長野の小山田地区に夜泣き地蔵尊というものがある話をしました。その近くにはもうひとつ小さな神社があります。今日はそちらを取り上げましょう。
それは「正一位 國高大明神」と、鳥居に書かれた神社。でも非常に小さい祠のようなものです。今回に限らずいつものパターンでは、散歩で気になるスポットを見つけると、とりあえず写真だけを撮っておきます。
そして後日位置確認。それからそのスポットが一体どういう物で、どういう意味があるのかを調べます。大抵はネットからいろんな情報が出て来ますし、スポットの口コミなども良い参考。
ところが、この正一位國高大明神については情報がありません。あまりにも小さいから情報がないのか? 否、それでも必死で情報収集すれば出てくるものなのですが、今回については見事に見つからないのです。
手前の石などを見ると比較的新しいのですが、一体いつ頃のものなのか全く不詳。
ただこの神社の鳥居が密のように並んでいるスタイルと、正一位というネーミングで、この神社の正体が稲荷神社ではないかと言うことが推測できます。よく見ればこの並びは伏見稲荷大社の千本鳥居をほうふつとさせられます。
正一位とは、昔の官位のことで最も上の地位を意味します。そしてそれは神社でも同じような正一位と言う位があり、これはもちろん最高峰。人と違い神社には寿命がないから、いろんな神社が最終的に正一位になったともあります。
それでもいつしか稲荷神社の別名が正一位になったとのこと。だから間違いなく、稲荷大神を祀っているものだと推測できます。
それでも気になるもの「國高大明神」と言うネーミングです。稲荷神社とか稲荷大神とかになりそうですが、ではなぜ國高なのか?
調査すると、國高稲荷と言うものを見つけました。それは神戸市中央区にある小野八幡神社の境内の末社。この社の名前が白玉國高稲荷大明神というものでした。
関連性は全くわかりませんが、現時点で手掛かりになるのはそのくらいです。また情報が見つかったら記事にするかもしれません。