美加の台駅 ~信号所跡にできた新興住宅地最寄りの駅の周辺の様子~
先日、河内長野市内にある美加の台(みかのだい)に行ってきました。実は引っ越し直後から気になっていた場所。ですが、観光の場所もなさそうな新興住宅地の駅と言うこともあり、後回しにしていました。ところでそもそも美加の台がどういうところなのか? 念のために確認してみましょう。
正式名称:南海美加の台
南海電気鉄道によって計画されたニュータウンであり、南海高野線美加の台駅を主に最寄駅とする。開発面積は148.9haで、河内長野市内のニュータウンでは一番広い。計画戸数3,000世帯、計画人口12,000人が居住する。キャッチコピーは山の手の街。生涯の邸(やかた)。美加の台は丘の上という立地にあり、その周辺を山々に囲まれているため、自然豊かな環境にある。また、一方は大阪府内の最高峰金剛山を、もう一方は大阪市内のビル街を一望できるほか、8月1日にはPL花火を観ることができるなど、周囲の景観は非常に良い。美加の台内は建築協定等によって商業施設の開業が制限されているが、7丁目の一部は商業地域と設定されていて、各種商店が並んでいる。また「みやび坂」と呼ばれる高級住宅街が存在する。全体的に歩道や遊歩道が多く整備されており、歩行者(特に児童)にとって安全な通行が確保されている。 (Wikipediaより引用)
山の中の住宅地らしく、駅の先にあるのはトンネルです。美加の台駅は 1984年(昭和59年)9月1日に完成しましたが、この場所にはもともと鉄道施設がありました。それは加賀田信号所です。
ちなみに信号所とは単線の場合に、反対方向からくるの列車とすれ違うためにある複線の施設のこと。
駅のホームが下にあって上に改札があります。山間にあるので、地下鉄のような造りになっているのが特徴ですね。
同じく改札の所から見える風景です。青くて長い橋がありますが、あの橋を越えて左側に行かないと美加の台に行けないようになっています。
図書館の返却ポストがありました。ここから図書館は少し距離があるので、こういうのがあると助かります。
美加の台駅は東口と西口があります。東口から出るとタクシー乗り場になっていました。道路を挟んだ反対側が西口になります。
大きな集合住宅が見えますが、美加の台は集合住宅より戸建て住宅の方がメイン。ところで地図上では、この辺りに加賀田信号所跡とありました。何か残っているのか探したのですが、はっきりとはわかりません。
それもそのはずで、1972年以降に南海線がそれまで河内長野駅までが複線だったものを橋本駅まで複線化工事しています。そしてこのあたりは古い線の横に敷いたのではなく、完全に新しい線路を引っ張りました。そのためぞれ以前の旧線は、複線化完成と同時に剥がされてしまったのです。
さきほどの青い橋からの長めです。線路があり、その下に道がありますが、ここに旧線の線路があったところかなと想像してみました。
さて面白い動画を見つけました。模型でかつての旧加賀田信号所を再現したそうです。
先ほどの陸橋を位置をずらして再撮影すると、よくわかります。道路のすぐわきには川が流れています。
ちなみにこの川の名前は天見川で、この先の下流で加賀田川・石見川と合流し、最後は石川と合流します。
別の角度から撮影すると、深々とした山の谷が広がっていました。本当にこんなところに、新興住宅地があるのかと疑問に思ってしまうほど。
また橋を渡ると谷の方にある昔ながらの集落の方に降りていけそうです。またいつか、こちらの方に行くこともあるでしょう。
ところで美加の台の住宅地は駅前から少し離れています。山の上にある住宅地なので、坂を上らないといけません。
美加の台駅まで来たので、この後その坂を上って美加の台にも行ってみました。それについてはまた後日。
下記の河内長野の駅を紹介する記事で、美加の台駅の写真がありませんでしたが、撮って来ましたので追加しました。