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国語教育

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国語に関する記事を集めたものです。自身の仕事に関係するものを挙げていくので、質はそれなりに高いものとなっています。写真は東博の書道具の展示を撮影したものです。
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#高校生

語に敏感になるショートレッスンー2023年度東京大学入試国語第四問 問一を通してー

語に敏感になるショートレッスンー2023年度東京大学入試国語第四問 問一を通してー

単発企画です。
タイトルの通り、今年の東大国語の問題を題材にして言葉にこだわって読む大切さを体感できるような記事です。
東大国語の問題は各種予備校サイトでダウンロードできますので、そちらから全文を確認してください。
2023年度入試第四問では長田弘『詩人であること』が出題されました。文章の内容は、「文化」や「平和」を例として挙げつつ、「公共」の言葉や「全体」の意見へと抽象化していく中で捨象されてし

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日本語に関する雑学ー「懐かしむ」と「偲ぶ」の比較

日本語に関する雑学ー「懐かしむ」と「偲ぶ」の比較

先週に引き続き、日本語に関する文章です。今回は何となく違うけど、説明がしづらい「懐かしむ」と「偲ぶ」です。速読したい人は結論だけをサクッと読むのもありですし、どういう用例があるか知りたい方は本文もぜひ読んでみてください。

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1,はじめに
 「懐かしむ」と「偲ぶ」はどちらも「思い出して、その対象に心が惹かれる」という点で共通しているものの、全く同じ意味を有しているのであれば現在において両語

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国語のミニ雑学ー篆書とは?

国語のミニ雑学ー篆書とは?

小学校の卒業証書に押されていた篆書の印が4年間違う小学校の名前だったというニュースが出ていたので、篆書とは何なのかという話を簡単に説明します。
そもそも篆書は、楷書、行書、草書、隷書、篆書の五体の一つであり、この中で最も古い書体が篆書です。そのため、篆書は、隷書と楷書のもとになった書体となっています。厳密には、篆書を簡略化し、装飾豊かにしたのが隷書、その隷書を簡略化したものが楷書となっており、1番

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2021年度高校2年生現代文終講の言葉

2021年度高校2年生現代文終講の言葉

いつもの終講の言葉シリーズです。今年は対面の授業が流行り病のせいで、あまり出来なかったこともあり、生徒との距離感を縮めるのが難しかった年でした。そんな中でも少しでも関心を持ってもらえるように贈ったのが今回の言葉です。

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 本日で最終講義です。高2が終わるということはいよいよ高校最終学年になり、人生の1つの岐路に立たされるわけですが、どのような岐路になるかは皆さん次第なので後悔がない

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昔も今も変わらない古典の雑話―『枕草子』「思はむ子を法師になしたらむこそは」を通して―

昔も今も変わらない古典の雑話―『枕草子』「思はむ子を法師になしたらむこそは」を通して―

 今日は古典関係の記事の番外編的な内容で、古典を少しでも身近に感じるような機会になればという記事なっています。
 今回も『枕草子』から取ってきました。随筆ということもあり、今でも共感できるような話が多いので、題材に向いているという側面があります。
 
【本文】
 思はむ子を法師になしたらむこそは、いと心苦しけれ。さるは、いとたのもしきわざをただ木の端などのやうに思ひたらむ、いといとほし。
 精進の

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古典の勉強のコツを体験的に感じるー『枕草子』「すさまじきもの」を通してー

古典の勉強のコツを体験的に感じるー『枕草子』「すさまじきもの」を通してー

 古典の難しさ、特に高校一年生の後半以降から難しく感じる理由を体験的に書いた記事です。古典が好きな人は難しい点を知ることでより楽しめるように、古典が苦手な人は少しでも理解できるようになるために読んでもらえたらと思います。今回の本文は『枕草子』の「すさまじきもの」の一部です。「すさまじきもの」は割と有名な部分なので、知っている人も多いと思いますが、だからこそ今回の話題にはうってつけと言えます。まずは

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猫の日特集ー猫が出てくる古典の話、『枕草子』と『徒然草』ー

猫の日特集ー猫が出てくる古典の話、『枕草子』と『徒然草』ー

猫の日ということで、猫が出てくる古典作品をサクッと紹介する記事です。
1つめは『枕草子』です。猫を寵愛すぎるあまり起こった事件とも言える話です。現代でも猫と対になって出てくる、例の動物も居る辺り現代と変わらないところを感じさせます。

第七段(第九段)
 
 うへにさぶらふ御猫〔おほんねこ〕は、かうぶり得て、「命婦〔みやうぶ〕のおとど」とて、いとをかしければ、かしづかせたまふが、端に出でたるを、乳

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2020年度高校2年生に向けの終講の言葉

2020年度高校2年生に向けの終講の言葉

最後の授業の際に、一言、話をするということを決めており、過去にしたもの。受験学年になるということも前提にしたもので、割と内容的に深いことを言っているような気もしなくもないです。そろそろ終講の言葉を考える時期になったので、掲載しておきます。

終講の言葉

 今年度最後の授業です。皆さん、お疲れ様でした。今年度はコロナ禍と表現されるように、色々例年とは異なることが多かったと思います。
 とはいえ、一

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2022年度大学入学共通テスト(国語)の分析

2022年度大学入学共通テスト(国語)の分析

全体
全体的な問題としてはやや難化した印象となった。全体的により共通テストに変わったことを印象付けるような設問もあり、今年度の問題が実質的に共通テスト元年と言えなくもない。この傾向を踏まえた対策が来年度以降にも重要になるため、来年度受験を控えている高校2年生はすぐに
問題を解き、自身が苦手としているジャンルや設問形式を理解しておくと安全。

第一問 
文章量 やや少ない / 文章難易度 やや易 /

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2021年度高校3年生終講の言葉

2021年度高校3年生終講の言葉

毎年の恒例のシリーズの高校3年生版です。昨年までのものもあるので、気に入った方はそちらもご覧になってください。

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今日で、現代文の授業は最後となります。昨年度から続く、災禍の影響で例年通りとはいかない部分もありましたが、最後は対面で授業を終えることができたのはまさに不幸中の幸いというものかもしれません。
長続きする災禍の影響で、人々の生活は大きく変化しました。飲食店を利用することを控え、

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寅年記念の記事:『山月記』をより楽しむための表現に関する雑話

寅年記念の記事:『山月記』をより楽しむための表現に関する雑話

 あけましておめでとうございます、本年もよろしくお願いします。この記事はタイトルのように寅年を記念して虎に関する作品を取り上げたいと思い、『山月記』をよりたのしむための表現に関する雑話という内容で記事を書いてみましたので、お暇な時に読んでみてください。

本文が手元にない方のために、青空文庫のリンクを載せておきます。
青空文庫『山月記』(https://www.aozora.gr.jp/cards

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高校生向け短期集中日本文学史(古典編)#5(総合演習)全5回

高校生向け短期集中日本文学史(古典編)#5(総合演習)全5回

文学史は地味ながら意外と定期テストで出題されて特典源になることも多いです。そのような文学史について素早く勉強をする全5回のシリーズ記事です。近現代編は既にアップしているので近現代の文学史をご覧ください。

今回は最終回ということで、特に重要な項目だけをピンポイントに復習する総合演習です。一問一答形式で、必要な知識を総ざらいするための回です。また解説の最後に要点だけをチェックする補遺ノートを付けてお

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高校生向け短期集中日本文学史(古典編)#4(近世の文学:江戸時代)全5回

高校生向け短期集中日本文学史(古典編)#4(近世の文学:江戸時代)全5回

文学史は地味ながら意外と定期テストで出題されて特典源になることも多いです。そのような文学史について素早く勉強をする全5回のシリーズ記事です。近現代編は既にアップしているので近現代の文学史をご覧ください。

 近世の文化について上方から江戸へと文化の中心地が変化し、それぞれの時期の文化を元禄文化と化政文化と呼んだという話が定番としてあるが、そのような時代的な捉え方よりもジャンルごとの動向を追う方が中

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高校生向け短期集中日本文学史(古典編)#3(中世の文学:鎌倉時代〜安土桃山時代)全5回

高校生向け短期集中日本文学史(古典編)#3(中世の文学:鎌倉時代〜安土桃山時代)全5回

文学史は地味ながら意外と定期テストで出題されて特典源になることも多いです。そのような文学史について素早く勉強をする全5回のシリーズ記事です。近現代編は既にアップしているので近現代の文学史をご覧ください。

 中世の文学は、貴族の世から武士の世へと転換した影響を受けたものと言えます。ただ一方で、中古以前の文学の影響が全くなくなったのではなく、消化されて中世らしい文学へと変化し、近世文学へとつながる基

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