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冬の植物園で、思いがけずに出会った春 向島百花園


寒かったり、少し暖かかったり、という日々が続いています。

そんな中、向島百花園へ行ってきました。
現在、園内では『梅まつり』が開催中(2月8日~3月2日)なのです。


向島百花園は東京都墨田区東向島にある都立庭園です。


入園料は一般は150円、65歳以上は70円、小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料です。


約200年の歴史を持つ江戸の花園で、江戸時代の文人墨客たちの協力を得て開園されました。

開園当初は梅を主体とした庭園で「新梅屋敷」とも呼ばれ、親しまれていたそうです。

住宅街の中で
静かな存在感を放つ庭園


「冬の植物園」と聞くと季節外れなイメージがありました。

今回も「梅が見られれば良いかな」と軽い気持ちで訪れましたが、予想外の発見がたくさんあったのです。

カシワの木?
枯れてても力強い!


園内を歩いてみると、何やら黄色く目立つ花が。

かわいい


福寿草です。
江戸時代から、新年を迎えるのにふさわしい縁起物として人気があったそうです。

そして、春の七草。

こちらもかわいい



百花園では、江戸時代より、春の七草を竹籠に植え込んだ七草籠を作っていて、明治時代には皇室にも献上していたそうです。


そして、園内各所に見られる句碑。

松尾芭蕉「春もやや」の句碑


庭造りに力を合わせた文人墨客たちの足跡をたどれるようになっているのです。


この百花園は植物園というよりは、とても文化的な庭園なのだと感じました。



そして奥に進むと、美しい竹林が目を引きます。

風に揺れる竹の葉が、心地よい音を奏でていました。

見上げるのが好き



さて、肝心の梅です。

園内には20品種以上の梅があるそうです。


白加賀
野梅系統
蕾もいっぱい
傘とのショット


そして、ここで思いがけない瞬間が訪れました。


梅の木々を眺めながらシャッターを切ると、なんとヒヨドリが舞い降りたのです。

まるで梅の香りに誘われたかのように、枝にとまる姿はまさに春の象徴

可憐な梅の花に溶け込むような鳥が美しく、奇跡的な一枚を撮ることができました。


美しすぎる!


こじんまりとした園内には、ベンチでくつろぐ人の姿も見られ、まるで普通の公園のような親しみやすさもありました。


甘酒やってます


帰り際には、竹のお土産もいただいてしまいました。


ありがとうございます🙇🏽‍♀️


園内の梅の木にはたくさんの蕾が膨らんでおり、これからがまさに見頃を迎える時期ではないかと感じました。

土日にはイベントも開催され、さらに賑わいを見せるようです。

向島百花園の『梅まつり』は、江戸の風情春の訪れを感じられる、心温まるひとときでした。


スプレーマムをいけてみました


最後までお読みいただき、ありがとうございました🎋


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