
田谷漆器店 プロモーションムービー【輪島塗】
輪島塗の製作・販売・修理を手がける田谷漆器店のプロモーションムービーおよび、ドキュメンタリー映像を制作しました。
2024年1月1日。石川県の能登半島にて大きな地震があり、「いま自分ができること」は何か?を考えながらも、なかなか動けずに居る日々が続いていました。その後すぐ、輪島塗業界の復興に向けて奮闘する代表の田谷さんと偶然にも知り合うことができ、現在の活動内容をお聞きする機会がありました。ご自身も被災されたにも関わらず、輪島塗業界や輪島市のこと、そして今後の能登全体のことを考えて前向きに行動し続けようとする姿に深く感銘を受けました。
僕が勇気をもらえたように、田谷さんの人柄や行動力をより多くの人に伝え、知ってもらうために動くことが「いま自分ができること」であると考えたことが、当企画のスタートとなりました。
震災後すぐにクラウドファンディングを開始するなど、震災後の慌ただしい動きの中で田谷さんが「どんなことを考え、どんな動きをしたか」など残しておけるような映像を制作しました。
本当に直後だったので今よりも街並みは酷く、すでに取り壊しになってしまった田谷漆器店の旧社屋の中を案内していただけた貴重な映像も残っています。インタビューの中で田谷さんも語っている、「最初の一歩を踏み出す勇気」をタイトルにも採用しております。
その後すぐ、新たに田谷漆器店さんのプロモーションムービーを制作するご依頼をいただきました。ホームページや展示会、さまざまなセミナーなどで紹介する際に流したいとのことで、今回は震災色を入れすぎず、輪島塗を通じで田谷さんが実現していきたい世界を表現できるような映像を意識しています。
メインは職人たちによって高度に専門化・細分化された輪島塗の工程と、震災から少しずつ元の生活を取り戻そうとする能登の風景を対比的に描写することで、どんな状況でも黙々と伝統を守り続けてきた職人たちの誇りや、繊細かつ丁寧な手仕事を演出。実際に手に取ることで感じられる輪島塗の温もりや美しさと、日々に彩りを与えてくれる存在であることをコピーで表現しています。
▼コピー全文
輪島塗は、静かに語る
受け継がれてきた、知恵と技術を
守り続けてきた、伝統と誇りを
研ぎ澄まされた、美しさと繊細さを
手の中で輝く、荘厳さと温もりを
日々を彩る、物語を届ける
Client : TAYA-SHIKKITEN Co.,Ltd.
Producer : Takahiro Taya @taya_wajima
Creative Director / Planner / Copywriter:Takumi Sugiura
Art Director / Cinematographer / Editor :Hiro Yamashina @hiroyamashina0106