表に見えるトラブルは結果であって原因ではない
例えば腰痛があるとき、腰に問題がある、と思う方は多いと思いますが、腰痛を起こした原因は別のところにあることが多いです。
私なりにそれを言葉にしてみようと思います。
腰痛があるときは?
どこかが弱い、固いから腰に負担がかかり、その結果、腰痛が起こります。
腰のすぐ上や下、つまり胸椎や股関節に問題(弱さ、固さ)があることが多かったりしますが、姿勢や動きから総合的に原因を探っていく必要があります。
どんな動きで痛みが出るのか、どんな姿勢だと楽か、1日で痛みの強さに変化はあるか(夜が一番つらいとか)、痛みはどんな感じか、痛みにきっかけはあったか、そんな質問から紐解いていきます。
ゴールへの向かい方は大きく2つ
たくさんの人のからだの声と心の声を聞いてきて、何となく感じていることがあります。
痛みの原因を検証して、
「ここが弱いから腰に負担がかかったと思われます。この練習をして、筋肉で安定させていくとともに、こんな動作には気を付けましょう。」
そんな話をしたときの人の反応は2つです。
1つは素直に「そうなんですね!やってみます!」というもの。
もうひとつは「やりたいのは山々だけれどできないんです。」というもの。
どちらの人が多いと思いますか?
表面的には前者が多いです。大人なので、後者のように言うのはカッコ悪いとか、良くないと思っているからですね。
でも多くが後者なのかな、と思っています。
知っていればできる、と思いがちだけれど、自分でやる、それから継続するというのはとてもスキルがいることです。
今は情報があふれているので、運動をした方がいい、筋トレをした方がいい、そんなのはわかり切っている場合が多いんですよね。
でもできないんです。
なのでその場合はなぜできないか、の部分の検証も必要になったりします。
自分をいたわれない
仕事と子育てで忙しい働いているママ、子どもや親の介護で自分の時間が取れない女性、そんな方に多いのが「自分をいたわれない」という問題。
おうちでのエクササイズをやりやすいように朝だけとか、ながらエクササイズとか、1つだけ、などで負担がかからないような設定にしていても、なかなかできなかったり、「やっているんですけどね」とおっしゃるけれど自分のからだに向き合えているわけではなさそうな感じの方がこのケース。
できないのは覚悟が足りないから!とか、真剣に向き合おうと思っていないから!とか言いたくなりますか?
でもね、結構頑張り屋さんが多いんですよ。
十分いろんなことを頑張っているんです。
特に自分以外の子どもや親、仕事などでものすごーく頑張っていて、自分をいたわるパワーが残っていない方が多い印象です。
私と話したり、練習している間だけがやっと自分に向き合える時間、みたいな感じです。
そしてね、私も実は家ではそうなりがちです。
目の前にやることがありすぎて、片っ端からこなしているうちに時間が経ってしまうんです。
で、早く休みたい、が勝ちます。
当たり前です。
自分のこと以外で頭がいっぱい
自分をいたわれないタイプの人は、自分の優先順位が低かったりします。
自分は最後。
私はそんな方に、自分をいたわる大切さを感じてもらいたいと思って接しています。
言葉で言って頭で理解しても、実感して視点が変わらないとなかなか変化しないのはわかっているし、私の役割はそこではないので見守っていますが、自分で気づいてスイッチが入った方はググンと変化していきました。
本当に自分が望んでいること
からだにトラブルが起こったとき、痛かったり困るのでどうにかしたいのは誰だってそうです。
でも、どうにかはしたいけど、自分が望んでいることがその先にない場合は本当にどうにかしたいと思っていないことも多いです。
例えば、子どもがいつも抱っこで、抱っこしながら家事をして、もう限界!と思っているとして、そこで腰痛が悪化した場合、腰痛は治したいと思うけれど、治ったらまた同じことをやらなきゃならない(=腰痛が治ってもつらい)ですよね。
そういう場合は、腰痛が良くなるエクササイズですって言われても、わざわざ時間をとって頑張る気力は起きないですよね。
この場合、生活における負荷量が多すぎるのが問題であって、腰痛が問題なわけではないんです。
腰痛を起こしているのは筋肉のアンバランスかもしれないけれど、もっと大きな問題として、毎日の負荷量が多すぎることがあるからです。
このタイプの方は「腰痛を治す」の向こうに「生活が楽になる」がないといつまでも良くならなかったりしますし、自分の代わりにいたわってくれる施術者に依存的になりやすかったりします。
自分を大切にしよう!いたわろう!!
よく「自分を大切にしよう」というけれど、どうやったら大切にしていることになるのかわからなかったりしませんか?
できない人はわからなかったりします。
私もずっとわからなかったし、私の母もそれをできない人です。
日本の女性にはそういう人が多いと思うんです。
子育てだって家事だって介護だって、何でも女性がやるもののような風潮があるし、やれていないと後ろ指さされる気がしてしまう・・・真面目な女性ほど陥りやすく、自己犠牲の末に最後は病気にすがるしかなくなってしまう人もいらっしゃるな、と思っています。
女性の社会進出が当たり前になってきていて、産後も働き続けるお母さんが多い中、社会のこういう見えない意識って女性を苦しめます。
自分にできないことは手放していいし、他を頼っていいし、自分をいたわる時間を確保することは心とからだのバランスを取る上でとても大事なことです。
自分のための時間をつくりましょう!
何かを選ぶのに迷ったら自分が喜ぶ方を選択しましょう!
つらいと思った瞬間に強制ストップをかけましょう!
自分じゃなくても良さそうなことは手放したり、お願いしましょう!
それでも無意識ってすごいので、空き時間ができると自分のためより家族のために時間をつかおうとしてしまう・・・そんなときはあらかじめ予定を入れてしまう!これがオススメです。
スケジュール帳には☆マークを!そして朝トレを!!
時間があるとアレコレしてしまう、自分のためには使えない、何か予定を詰めてしまう、そんな人にオススメなのが☆マークの日を作る、です。
1ヶ月前に設定して、そこは何があっても死守する、くらいの気持ちで自分のために使う日にします。
給料日前の切羽詰まっている頃の設定はオススメしませんよーー(笑)
気持ちにも金銭的にも余裕がありそうな日にちに設定しましょう!
1ヶ月前なら選べるでしょ!?
まとめてよりも小刻みに欲しい方は、毎日20時から21時はママのひとり時間、なんて家族に宣言してもいいと思います。
コーヒー飲みながら好きな本を眺める、とかリラックスできそう!
仕事しているし、子どもはまだ小さいし、そんな時間は無理!って人、
ひとり時間は落ち着かないって人、
なんか動きたいって人、
つい携帯時間になっちゃうって人、
自分だけだとぼんやりしちゃう人、
みかんの朝トレにきませんか?
週1回水曜日、5:30から30分、無料のオンラインエクササイズです。
私も自分のためにやってます。
それから、まだ勉強中なんですが、自分の望みを知るための思考エクササイズも今後展開していく予定です。
こころもからだと同じで、問題って目の前の困りごとではないことが原因になっていたりします。
自分の望みがわかると、方向修正も楽にでき、行動が変わります。
まずは自分でやってみて、結果報告しまーす!お楽しみに!!