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セルフコンパッション:慈悲の瞑想を日常生活に取り入れる
セルフコンパッションとは
自分の言動が原因で望む結果を得られなかったり、思いがけず自分にとってネガティブな出来事が起きても、ありのままの自分を受け入れて自分自身に対して気遣いの気持ちを持つこと
という概念で、自分自身への思いやりを実践します。これまで
の3記事を書いてきました。
今回は、日常生活においてセルフコンパッションを高めていく具体的な方法として「慈悲の瞑想」の取り入れ方をお伝えしていきます。
慈悲の瞑想とは
ご想像のとおり、慈悲とは仏教用語で「仏・菩薩が人々をあわれみ、楽しみを与え、苦しみを取り除くこと」、(人を)いつくしみ・あわれむことという意味です。
「なんで仏教が関係あるの?」と思われたかもしれませんが、それはセルフコンパッションが仏教の考えに基づいて生まれた概念だからです。
ということで、慈悲の瞑想とは仏教をベースにした「自分や他者の幸せを願う」ための瞑想なんです。
慈悲の瞑想のやり方
慈悲の瞑想では、決まった言葉をゆっくりと噛みしめるように繰り返します。口に出しても、心の中で唱えても大丈夫です。
そのときに、様々な考えや感情がどんどん浮かんできますが、それに気づいてもそのまま心に留めてOKです(無意識のうちに追いかけて、そのことを考えてしまうのはダメです)
このあたりは、マインドフルネスにおける瞑想と同じなのですが
自分の感情をありのまま受け入れる→(自分を思いやることで)他者への優しさも大きくなる→自分と他者の両方の幸せを考えられるようになる
という違いがあって、自分や他者の幸せを考えられるようになることで、バランスよく日々の生活を送れるようになります。
やり方は
●ステップ1(自分に向けて)
私が安全でありますように
私が幸せでありますように
私が健康でありますように
私の悩み・苦しみがなくなりますように
以上の言葉をゆっくりと繰り返します。
これは瞑想なので、起きてすぐや寝る前などの静かで落ち着ける時間・場所で実践する必要があります。また、呼吸法と組み合わせて行うとさらに効果的です。
ステップ2、ステップ3についても同様です。
●ステップ2(自分の大切な人たちに向けて)
私の大切な人たちが安全でありますように
私の大切な人たちが幸せでありますように
私の大切な人たちが健康でありますように
私の大切な人たちの悩み・苦しみがなくなりますように
●ステップ3(世界の全ての人たちに向けて)
世界の全ての人たちが安全でありますように
世界の全ての人たちが幸せでありますように
世界の全ての人たちが健康でありますように
世界の全ての人たちの悩み・苦しみがなくなりますように
慈悲の瞑想の言葉や繰り返す回数などは色々なパターンがありますので、瞑想アプリ、YouTube、音声配信サービス、本などからご自身のしっくりくるやり方を見つけていただければと思います。
ご注意事項
慈悲の瞑想を含めて瞑想に取り組むことで、メンタルの不調に陥ったり、過去の出来事がフラッシュバックするなどの状況が発生する場合があります。
くれぐれも無理をしないでご自身の心の状態と相談しながら、実践するようにしてください。
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