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書くということ、読むということ①
存在しているだけでつらい。
周りに気持ちを分かってくれる人がいない。
このままではいけないと分かっているのに、動けない。
こんな酷い鬱状態の時にできたことといえば、ネットを彷徨うことくらいでした。
画面を見続けていると吐き気や眩暈がするのにスマホを見るのを止められませんでした。
つらくて、さびしくて、だけど、周りに同じような悩みで苦しみをもった人は誰もいない。
孤独感を和らげるために、誰かと気持ちを分かち合いたいなと思いながら、同じような状態の人を探していましたが、結局、誰にも声をかける勇気を持てずに、何日も何ヶ月もそんなことを続けていました。
この先もずっとこんな感じなのかなと悲観的になっていた時に、ある方のコラムを読むことで気持ちに変化が起こるきっかけになりました。
性格診断の一つにMBTI診断というのがあります。
私も以前試してみたのですが、INFJの結果が出ていて、病みやすいと書いてあるのを見なかったことにしました。
というのも、私は小さい頃から精神的な病というのをとても怖く思っていました。
昔から不安感が強かったので、自分に理解ができないことが怖かったのかもしれません。
「あの人おかしいよね、変わってるよね」というのを極端に恐れて、できるだけそうみえないように「人からみておかしくない自分」をつくること、普通でありたいことを心がけていました。
自分は病む側の人間ではないと信じていたので、病みやすいという事実を受け入れてたくなかったのです。
ただ、現状では既に病んでしまっている状態でもあったので、もう一度自分の気持ちを把握する上でINFJについて見直すことにしました。
その中の一つに、私の孤独感や違和感が軽くなる記事がありました。
ユーモアを交えて書かれたわかりやすい記事でした。同時に、自分の中にあるモヤモヤしたものが言語化されていて「自分という人間はそうだったんだ」「自分だけじゃなかったんだ」「こんな自分でもいいんだ」と思うことができました。
このコラムに救われた方は本当に多かったと思います。
私はASD(アスペルガー症候群)の傾向も強いため、昔から文というのは特別な意味を持っていました。
絵本や小説、新聞が好きで読むということが、とにかく好きでした。
そんな私であったから、あのコラムの文に非常に共感できたのだと思います。
(人によって特性は異なります。心理検査のWAISなどで聴覚が優れている方であれば、文章よりも人の会話などからの方が気づくことは多いのではと思います)
文章は自分のペースで読むことができて、読み返すこともできます。
人から指示であったり、覚える必要がある時ことを伝えられた時、受け答えに集中しすぎて内容が頭に入らないことがあるので、メールなどの文面で指示や要望の方が落ち着いて読め、頭の中も整理できるし、アウトプットもしやすくなります。
私の頭の中はいつも整理されないままだったので、何年も生きてきてやっとこのことに気づきました。
それからは悩みがあったり困り事ができるとひたすら文章を探してます。
それで納得して、問題点を解決できることが多いからです。
それと同時に、その文を読んでどう思ったかをノートに書く習慣がつきました。
なぜ共感できたのか、なぜこの部分は違う意見だと感じたのか、特に自分が苦手だと感じる部分については丁寧に書いていきました。
実はそれまでの間も、自分の気持ちをノートに書いていたのですが、自分以外誰も見ないノートにさえも、なかなか本音を書けないままでした。
私の家は躾が厳しい家だったこともあり、よく怒られていました。
父も母も苦手で、何もやっても褒められることがないので近づきたくありませんでした。
ですが、そんなことを言えば機嫌を損ねてしまうので、何か起こっても波風が立たないようずっと我慢する状態が普通になっていました。
あの記事を読んでからは、私はどうしても踏み出せなかった一歩を踏み出すことができたのだと思っています。
実際、あの一歩は1/1000ほどの小さな小さな一歩だったと思います。
今でも生きづらさを軽くするための課題は山積みで、特にフリーランスという非常に不安定な職を選択したために苦労することも少なくありません。
それでも、この道を選択したことを後悔したことはなく、道半ばではありつつも、よくここまで進むことができたと心から自分を誉めてあげたいです。
今回、私が記事を書くにあたっては、自分のために今まであったことを整理したいということと、もしかしたら、この経験を書くことで誰かが前に踏み出すきっかけになれたらと思ったからです。
私は長い間自分の気持ちを表現することが非常に苦手でした。
理由は二つあります。
一つは、自分の意見を言うと多少なりとも波風が立ちます。それがとても嫌でした。
ずっと変わらないままでいたい、少し窮屈でも動かなければ悪化することはないと信じていたからです。
ですが、動かなければ悪化もしないけれど、好転することもありません。
二つめは、自分以外の相手を信頼していなかったからです。
あまりに周りに理解者がいなかったために、本音を言う場はほとんどありませんでした。
そのため、言う前から諦めて「どうせ言っても無駄だから」と思っていました。
記事を公開したのは私以外の「誰か」を信頼しているからこそできたことです。
自分の気持ちを表に出さないまま、頭の中でとどめておくと確実に「病みます」
人間は感情の生き物なので、感情を持ちますし、感情を出すのが当たり前だからです。
頭の中でモヤモヤを抱えている方は、どうかまず、ペンと紙を用意して、考えていることを書き出してください。
書くと目に見えて視覚化でき、状況も整理しやすくなりますし、感情も外に出せるので心が落ち着きます。
そして、よかったら同じように気持ちをネットにも書いてみてください。
拙い文で読みづらい箇所もたくさんあったかと思います。
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。