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【療育】コミュニケーション能力って残酷だよね。

「コミュニケーション能力」
コミュニケーション能力とは、情報共有や意思疎通を円滑に行う能力です。話す力だけでなく聴く力も含まれ、自分の考えや感情を伝えたり、相手の意見を引き出したりすることで相互理解を深めることができます。
コミュニケーション能力を高めるには、相手の気持ちを尊重し、言語と非言語を駆使して自分の考えを伝える必要があります。また、相手の意見に耳を傾け、共感や理解を示すことで円滑な人間関係を築くという共通点があります。by Google先生調べ。

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勉強。
読み書き計算はできなくはない。
複雑な計算や文章問題はちょっと難しいし、時間がかかる。
でもなんか、だんだん先生の言ってること訳分かんないな。
みんな、あの説明だけでよく解けるな。

勉強って苦しいな。
練り消し作ろっかな。帰ったら何しようかな。
あ、注意された。やる気がないっていうか…分かんないんだよな〜。

どうやってこの時間を過ごせばいいんだろう。

グループワーク。
指示の意図が理解できない。
そもそも言われていることが理解できない。
なんか役割分担始まった。
あ、メモ取ろう。
あ、メモとってて最後の方全然聞いてなかった。
あれ、結局何をしろって言われたっけ?

休み時間。
空気読めよって何?
あの子は何で泣いてるの?
え、あの子怒ってたの?
ねぇ、みんな今何で笑ってるの?

え、なんかもう怖いんだけど。
わからないことがわからない。

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話す力、聴く力、相手の気持ちを尊重する力、声や表情やジェスチャー、態度。共感。理解。それを同時に瞬時に、人や場面によって使い分け、しかも自分にだけ分かるようにじゃなくて、相手に「示す」ことができてコミュニケーションが円滑にいくと。

残酷な世の中だーー。

でも必要だということは死ぬほど分かる。
私が日々過ごしている子どもたちはたくさんの壁にぶち当たりまくってる。
日常生活って、コミュニケーションの連続だなぁって嫌というほど痛感する。

「あ、この人、今諦めた」

自分とコミュニケーションを取ることを諦められた瞬間
もういいやと投げ捨てられる瞬間

それがどれだけ優しい口調だろうが、感情は伝わる。
人間だから当たり前のこと。

何が起きているのかは理解できなくても、「感情」は伝わる。
彼等だって色んなことに鈍感な部分はあるかもしれないけれど
ちゃんと傷を負うし、ちゃんと修復しようともがいてる。
時には負わなくていい傷まで作ってくるけど。

でも、彼らが苦しんでるのと同じように、
彼らに関わる人たちも苦しんでる。
彼らを理解することができなくて。
「あの人にどう言ったら伝わるんだろう。」
優しい人はそれを真面目に考えすぎて病む人だっている。

大抵の人は面倒くさくて関わるのをやめていく。
でもそれは、時として自分の心や生活を守るために必要だったりするのかもしれない。
(親は頼むからそうしないでほしいとは思うんだけど。そうなる前に相談してほしい。)

だから、結局、どっちがっていうより両方苦しい。

お互いに思いやりを持って接しましょうなんて現実ではまじで綺麗事だし
仕事ともなればイライラするでしょうし。
だからと言ってやっぱり彼らとの関わりを諦めてはほしくないし、切り捨ててほしくない。

私ができることは微々たることかもしれないけど、後々大きな意味をもつことだと思ってるから、上手にコミュニケーションが取れなくても、彼らが愛される人になってほしいなと思う。与えられたものに対して一生懸命取り組めるようになってほしいなと思う。

そんな話しをこないだ先生たちや保護者と話していて思った。

だからたくさん褒めて、たくさん嬉しい言葉をかけてあげる。
彼らがいつか誰かにそういう言葉をかけることができるように。

よくないことをしたら毅然とした態度で叱る。
悪いことはしてはいけないと知ることができように。

自由と自分勝手は違うことをしっかりと伝える。
誰かの自由を奪わないために。

最近、保育園の先生たちや学校の先生の虐待がニュースになること多いけど。保育や教育に関わる人たちは誰よりも「コミュニケーション」って何なのかを学び続けないといけないと思うし、自分を見直す時間を持つべきだなと思う。

そんなことを考えていたらまた色々な課題や問題が出てきてしまって、書ききれないから、また今度にしよう。

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