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【コンテスト応募】料理マンガ推し歴23年、沼りすぎて人生まで変わった話
「お姉ちゃんの沼り方は気持ち悪い」
熱中するととことん、なオタク気質の我が一家。
その中でも「狭すぎるジャンルかつ深すぎるゆえ
1番のオタク」と妹たちから称された私。
その狭くて深い私の推しは、料理マンガだ。
そして推し活によって「人生」が決まった。
ここまでの人は中々いないのではと思う。
私のハマった料理マンガへの愛と沼の歴史を、
家族以外に初めてぶちまけてみようと思う。
よければ見ていただけると嬉しいです。
前髪激長の出張料理人、
戦国時代にタイムスリップしたシェフ、
深夜のみ営業する店主の親父、
玉を目指し戦う料理学校高校生、
弁護士×美容師の同性(同棲)カップル。
あげればキリがないほどの作品を見てきた。
おかげで私の世界は、料理マンガを通して見えるものが多すぎる。
楽天市場のお取り寄せCMが流れると某メガネSE男性王子のことが頭に浮かび、
お寿司屋さんで大トロのステーキを見ると、小樽出身で日本一を目指す少年寿司職人の一品をいただいた気になって感動するし、
おにぎらずは簡単で見栄えがするので、作るたびに、無口でしゃくれた料理上手な二児のパパに感謝する。
こんなのはほんの一例で、
私の脳内にそれらは常にある。溢れてる。
初めて出会ったのは10歳。
当時父が集めていたマンガ三作品で
おいしんぼ、ミスター味っ子、中華一番。
味を追求するための独創的な創意工夫、素材へのあくなき探究心と扱う為の技術、何よりここまで香りが漂ってきそうなくらい美味しそうな描写。
ページを捲るたびにぐっと引き込まれて、
頭の前側が熱くなったのを今も覚えている。
何これ、すごく面白い!
料理は化学という人もいるがまさにその通りで、ちょっとしたことが美味しさに直結する展開が非常に快感で、私はすぐに夢中になった。
私も食べてみたい。
なんて美味しそうなんだろう!
これが沼にハマった瞬間だった。
悪気なくしれっと毒を吐く祖母曰く、
私は「ご飯の作りがいのない孫だった」らしい。
それほどまでに少食だったのだ。
それが漫画を見始めた時期と成長期が重なったこともあり、爆発的に食に興味を持つことになった。
何を食べてもおいしくて、空腹で、いつまでも食べていたい。その欲求を満たすのもマンガ、さらに掻き立てるのもマンガ。
当時の沼り具合が本当に気持ち悪いのだが、
その一部を紹介してみる。
毎日漫画を読んでいた学生時代、その日の夕飯メニューによって直前に読む章を決めていた。
夕飯がカレーだとカレー編を、ラーメンだとラーメン編を見る。
そうすると食欲が極限まで高まり、その後いただくご飯がますます美味しく感じるからだ。
空腹だけでなくマンガも最高のスパイスに。
自分のことながら癖が強すぎる。
このついでに暴露してしまうが、先ほど挙げた三作品は、内容や勝敗までほとんど正確に覚えている。妹の言う通り、本当に沼り方が気持ち悪い。
マンガの影響が特に大きかったのは進路だ。
中学では成績はほぼオール5で(体育4。運動音痴はどうしようもない)勉強面は無双していた私、
そこそこの進学高校に入学すると鼻はポッキリ
折れた。私よりすごい人、めちゃくちゃいる。
そこからは開き直り、分からないなりに足掻くも、文系だったので数学と化学が壊滅的だった。
そんなポンコツ高校生が、進路を決める時期になると食べ物や栄養について学びたいと思った。
完全にマンガの影響。
志望大学は、某有名塾からも担任の先生からも絶対に無理だと口を揃えて言われた。それでも諦めきれず、どうにか推薦入試資格を得た。
推薦だが面接や作文はなく、筆記試験一本勝負。
なのに高三夏でD判定、推薦入試に必須科目である化学は、全国模試で偏差値30半ば。絶望的だ。
そこを入試直前にB判定、化学偏差値64まで持っていき、推薦では学年で唯一合格をもぎ取った。奇跡だと言われた。
そして晴れて入学した大学生活。
無理に無理を重ねて入学したので、成績は真ん中どころか下をうろうろ。最終目標が国家試験受験なので1単位も落とせず、落とせば即留年の危機。
中学の時の高い鼻はもはや面影すらない。
何が分からないかも分からない、というのがもはやデフォルトで、またもやものすごく足掻いた。
電車で片道1時間半、毎6時発21時着の生活。合間に部活もバイトもして、それはもうはちゃめちゃに忙しかった。
それでも授業は興味深かった。
トマト×チーズは、別の旨み同士の掛け合わせなので爆発的に美味しくなるという「旨味の相乗効果」を化学的に習ったり、
肉の種類により旨味のグルタミン酸の分解時間=熟成期間が異なるため美味しいタイミングが違うから要注意だったり、
今までマンガでなんとなく得ていた豆知識が、具体的な知識に変わることがとても楽しかった。
食材や調理の勉強以外にも、漫画の要素は散りばめられていた。
酵母や麹の分野では、銀の匙のチーズやピザを思い出し涎が出そうになり、ボツリヌス菌やウェルシュ菌による食中毒の講義中にはもやしもんのかわいい菌たちを落書きした。
私の脳は大学生になってもマンガで溢れていた。
再試を受けながらもどうにか留年を免れ、
無事4回生になった。人生最後で最大の受験年。
どうやら追い込みに強いらしい私は、日々の勉強がようやく身を結び、国家試験直前の学内模試でついに成績上位者として名簿に載った。
とはいえ不安だらけの成績、当時の彼(現夫)を完全放置し、泣きながらさらに受験勉強に没頭。
無事、国家資格である管理栄養士を取得した。
就職先も決まっていたが資格合格前提での内定。
ほっとしすぎて声をあげて泣いた。
ただの料理漫画オタクが、好きな気持ちだけで突き進み、国家試験まで突破した。
元々はただの少食娘だったのが、推しも突き進めるとここまで人生を変えるらしい。
私の子供は4歳と1歳。
日々好きなものは変化しているが、きっと私の息子たち、いつかなにかの沼にハマるに違いない。
私はそれをとても楽しみにしている。
ハマったものがなにであろうと否定せずに、むしろサポートし応援する母でありたいと思う。
自分の両親のように。
好きなだけハマらせてくれてありがとう!
そして願わくば、私のように推しに沼った先で、人生を左右する出来事があれば面白いなと思う。
推し歴23年、でもまだまだ推し活は止まらなそうなのでおすすめの料理マンガがあれば、ぜひコメントで教えてください。
ハマった沼を語らせて、
最後まで見ていただきありがとうございました。
ハート、コメント、フォローすごく嬉しいです!
今回は端折ったけど、大学受験の戦い詳細はこちら!寝ながらペンが動いていてキモかったです笑
今回コンテスト応募につき、普段とテイスト違います。驚かれた方いたらごめんなさい!
よければ過去に応募した作品の載せます。
書くことが本当に楽しい。
子育て合間の日々の癒し時間です。
さらに好きと言ってもらえると、最高の喜びだ!
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【 子持ちママがスシロー愛を語る 】↓ ↓
仕掛け有なので最後まで見てみてね!!
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上司の言葉が泣けるから全働くママに届けたい。
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