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【V】睡眠の役割その1「解毒」

今月のベジタスは予定通り、「睡眠」をテーマにお送りします。


まず、私は履歴書の趣味・特技の欄に「音楽と就寝」と書くくらい、睡眠が好きです。
(やたら採用されない理由って、それじゃないのかw!?)

好きというか、そもそも必須なんですけどねw。


先週の予告でも、

「睡眠は命にも関わるほど、最重要!」

みたいなことを書きました。


今回はまず、なぜそれほど睡眠が重要なのかを知っていただくため、その役割からお話したいと思います。

意外に、睡眠についてこと細かに記載されている文献って少ないんですよねw。
ネットでググッても、「疲れを取る」くらいの簡単な内容しか書いてありませんでした。


あなたの生命そのものを、縁の下で支えるのが「睡眠システム」です。

今回のお話で改めて、睡眠の重要性をご確認くださいね!




睡眠の大きな二つの役割


さて、「睡眠の役割」と言いましても、それこそ多岐に渡ります。

なので、今回は大きく二つに分けて、お話しようと思います。
その二つは下記の通りです。

  1. 解毒

  2. 新陳代謝


今回はあえて簡潔に書いてみました。
(ごちゃごちゃ書いても分かりにくいだけだなぁ……と、最近思うようになりましてw。)

今回は一つ目の「解毒」について解説いたします。



「疲れ」の正体


まず、睡眠の最重要任務から。

あなたが「眠る理由」を考えてみてほしいのですが、
たいてい「疲れを回復させるため」だと思います。

これはもう、その通りではあるのですがw、
これをもう少し、掘り下げて考えてみましょう。


そもそも「疲れる」とはどういう状態なんでしょう?

私は昔、これがよく分かっていませんでした。


現に、「疲れ」のメカニズムが解明されてきたのはごく最近だと言われます。

「冷え」や「痛み」などのメカニズムは100〜200年ほど前にほぼ、解明されていたそうです。
疲れは身近過ぎて逆に、最近まで分からなかったようですねw。


昔は筋肉細胞などに「乳酸」が溜まることが疲れ状態とか言われていましたが、
これは最近になって誤りであることが分かってきました。

乳酸はむしろ疲労回復に貢献する物質であり、疲れの正体は「活性酸素」である
……という見解が現在の一般的なエビデンスのようです。

ここで「活性酸素」について、少しお話しておきますね。



活性酸素について


ひとつ、確認です。

私たちは呼吸をすることで酸素を体内に取り入れ、
それを血液が身体のすみずみまで運び、
細胞内のミトコンドリアに酸素を渡して、
それでエネルギーを作ってもらって生きています。

……やたら説明的になりましたがw、ここはOKでしょうか?
大丈夫ですね?


ここで100%すべての酸素が完全に燃焼して利用されればいいのですが、どうしても数%の酸素は燃えきれずに細胞内に残ってしまいます。

簡単に言えば、これが活性酸素です。


活性酸素は当然、強い酸化力を持ちます。

一部の活性酸素は体外からの異物などを攻撃するために利用されることもありますが、基本的に周囲のものを手当たり次第酸化させてしまうので、細胞にもダメージを与えます。

さしずめ、鉄が錆びるように、細胞も錆びてしまうんですね。

実はこれが、「疲れ」の正体なのです。


つまり、私たちが「呼吸をする」限り、活性酸素は必ず発生するため、
私たちが「疲れる」のは必然なのです

疲れるような激しい運動などをしなくても、毎日夜になれば眠くなってしまうのはこういう理由なんですね。



私たちは睡眠で活性酸素を「解毒」して、疲れを取っている


かーなーりー!回りくどくなってしまいましたwが、
この活性酸素を解毒して取り除くのが、睡眠の最重要な役割となります。


実は昼間、活動中もある程度、活性酸素は肝臓で解毒されてはいます。

ただ、肝臓は多忙な臓器。
本腰入れて活性酸素の解毒できるのは、他の業務が少なくなる睡眠中だけなのです。


特に「脳」のお掃除はとても大切です。

脳は私たちが覚醒しているときはとにかくフル稼働しているので、お掃除ができるのは睡眠中だけ。

つまり睡眠が取れないと、脳はどんどん活性酸素で汚れていくことになります。



「睡眠」と「過食」、「認知症」との関係


ここから、ちょっと恐いお話になります。
ゴメンなさいw。


脳のお掃除がうまくいかないと、当然脳内の活性酸素が増えていくわけです。

するとまず機能が壊れやすいのが、
脳の視床下部や前頭葉です。


視床下部は主に食欲、前頭葉は理性を司るところです。

……と言えば、私の言わんとすることもお分かりでしょう。
そうです。

睡眠不足は食欲の異常、つまり過食を引き起こし、
理性や認知能力まで壊してしまう可能性があるのです。


私もいまだにダイエットなどの相談を受けることはありますが、
私が最初にアドバイスするのはやはり「睡眠」なんですね。

栄養とかカロリーとか、はっきり言ってどーでもいいんですw。後からどうとでもなります。
問題はそこではありません。


まずは脳をはじめとする臓器の解毒とお掃除から。
そのための、睡眠です。

認知症などの病気はどんどん若年化していますが、それだけ「睡眠」がおろそかになっている人が多いということですね。



将来の病気の予防のための「睡眠」


最後、脅すようなお話になって申し訳ありません!

でも、逆を言えば「睡眠」が改善できれば未来の肥満や認知症などの病気を回避できるわけです。


認知症は40年かけて発症する、と言われます。
つまり、脳に40年分の活性酸素を溜めて、はじめて発症する。
なかなか、すごいお話ですね。

今から少しづつでも、解毒・お掃除ができれば。
充分に、予防は可能です。


「お掃除」の意識を持つと、少し「睡眠」の捉え方が変わると思います。

後の記事で実際の睡眠改善法も書くつもりですので、楽しみにお待ちください!

次回は二つ目の「新陳代謝」のお話をします。


最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!まいけるでした。


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