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スイカに塩
今年初のスイカを買った。
先日、最近ハマっているお気に入りのヨーグルトを買いにナチュラリアへ行ったら、お目当てのヨーグルトは売り切れていた。残念。
他に買う予定のものがなかったのでそのまま帰ろうかとも思ったけれど、なんとなく野菜売り場をうろついていたら、PROMOTION!! (特売)のポップの下に小ぶりのスイカが積まれているのが視界に飛び込んできた。
野菜の値段
ナチュラリアはフランスの自然派・有機スーパーのチェーン店で、確かモノプリ系列だと聞いたことがある。大手なので、他の自然派・有機スーパーよりもちょっとだけ価格設定の低い商品が置いてあるからよく利用している。
現在アメリカや日本だけでなく、フランスでもインフレによる物価の急騰で野菜や果物の値段が上昇している。普通のスーパーで売ってる日常の野菜が有機野菜と同じくらいの値段か、時にはそれ以上高額だったりもする。
まあ有機野菜もそれなりに値上げはしているけれど、時にはそう変わらなかったり、また時には有機の方が安かったりする場合もある。地元の農家から直接仕入れるネットワークがあったり、農家さんが直に売ったりしているからだ。(自分調べ)
大手だと元々持っているネットワークがあるし、大量に仕入れることでコストを抑えることもできる。(自分調べ)
初スイカ
今回見つけたミニスイカはスペイン産だったが1玉1.79ユーロだった。安い。
手ぶらで帰るのもなんだし。。。ってことで、スイカご購入!
数日前から20℃越えの陽気が続いて汗をかき始めていたので、なんとなく、水分たっぷりの果物が食べたい気分だった。
6月のスイカ。
季節的には少々早過ぎるかもしれないけれど、そこはほら、てやんでぃって江戸っ子が見栄を張って初物を有難がったように、私も有難く夏の定番を早々にいただくことにした。
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お!種なし!?
![](https://assets.st-note.com/img/1685649210839-Kh2Y81RS0b.jpg?width=1200)
色は薄目。筋も結構入っている。
ミニスイカとして売っていたけど、これはもしかしてもしかしたら??間引きした未熟なスイカなのではないか?きっとそう、だから安いんだ。
スペインからの輸送費を足してもこの値段で売れるってことは、買値はさらに安いってことだし、多分きっとそーゆーことよ。タダ同然で仕入れたに違いない。
間引いたおかげでスクスクと育つ完熟のスイカは高値で売るんだろうね。きっとそうだ、そうに違いない!
ちょっとだけ名探偵気分で何の根拠もなく勝手に安さのからくりを解明をしたところで、ガブッと一口食べてみた。
ん?味がし・な・い・・・ってかうっす。
キュウリよりも薄味のスイカ、初めて食べました。
やっぱり間引いたやつだ、絶対そう。熟れてない。
名探偵は確信する。
スイカの食べ方試行錯誤
ほのかにうっすらとスイカっぽい香りが舌の奥の方から漂ってくるまで数秒掛かる。
甘さが加われば食べやすいと思い、砂糖を振りかけてみた。昔グレープフルーツにかけていたみたいに、パラパラパラーっと。そして断面に薄っすらと浮いた果汁と絡ませてから一口食べてみた。人生初の砂糖がけスイカ。果たしてそのお味は?
ガブッジャリッ。
なな、なんじゃこりゃ。まずっ。まっずっ。
スイカに砂糖がこんなにも合わないなんて、予想外もいいところ。こんな裏切りある?ってちょっと後ろにのけぞるほどの不味さだ。
薄味の未熟なスイカに砂糖は馴染まない。砂糖の味が強すぎる。
グレープフルーツに砂糖が合うのはあの強烈な酸味のおかげだ。甘味が酸味を上手く包み込むから美味しいのだ。薄味のスイカに砂糖をかけても砂糖の味しかしない。キュウリに砂糖をかけて食べているようなものなのだ。
大失敗。
大量に残ったスイカをどう消費しようかと頭を悩ませているときにふと頭を過ったのが、スイカの皮で作った浅漬け。小さい頃、残ったスイカの皮でおばあちゃんがよく作っていた。で、そこから昔はスイカに塩をかけて食べていたことを思い出した。
塩。。。うーん。
最近はどの果物も糖度が増したおかげで、何かをちょい足しして食べる機会がなくなっている。だけど昔はグレープフルーツには砂糖、イチゴには練乳、そしてスイカには塩をかけて食べていたことを思い出したのだ。
塩、かぁ。塩、ねぇ。塩、かもね。よし!
試しに塩をかけてみる。
お?おお?おおお!
イケる。
感動するほどの美味しさではないけれど、薄っすら残っていたスイカの味が凝縮されて旨味すら感じる。
普段ウチで使っているのがカマルグの天然塩だったのも良かった。単にしょっ辛いのではなく、複雑でマイルドな旨味が足された深い味わいになっている。心なしか甘味が増しているような気までしてきた。
シャクッシャクッシャクッ。ジュルッ。
一気に4分の1玉を平らげた。
直径15センチほどのミニスイカなので、食べ出したらあっという間だ。
実がギュッと詰まってジャクジャクした食感はあるし、水分もしっかりとある。食べ応えがあって水分補給にもピッタリだ。
それは何かと聞かれたら
ただ問題は、塩をかけて食べるのでデザート感覚ではない。。。というか、漬物と生野菜の中間的な味わいなのだ。
塩味があるからどちらかと言うと漬物寄りかな。でもご飯には合わない味。
小腹が空いた時の間食って風貌でもないし、午後のおやつにしてはパンチのない味だ。
これは一体いつ食べるのが正解なのだろう。
後日追記:
素麺や冷や麦のお供に最適だということが判明!!
美味しくいただいてます!