今月の本

月に一度、図書館に本を借りに行く日常が、とても気に入った。

一度に複数の本を並行して読む&一度読んだ本は繰り返し読まない多読タイプなので、新刊や美術書などは別にしても、基本の読書には図書館に所蔵されている本を借りて返すのが一番だ。

(私が再読するのは、「書く」ときに確認や引用が必要な文章を引っ張り出してくるとき。一度読んで頭に残った文章は、どの本のどこらへんにあったか音で記憶されているのだけど、本の量が多すぎて該当の資料を物質的に再発掘するのが本当に大変で、論文執筆の時期は、資料整理術を身につけるだけで一苦労だった。しかも、正確な資料整理術は完全には身につかなかった。でも今は「書く」ためじゃなくて、「理解する」「楽しむ」為だけに読んでるから、本当に気楽でいい。)

(それに、夫と子供も本好きで、自宅には、すでに"図書館に寄贈予定の"本が積み上がっている状態、、、😅実家の両親も本好きで、実家は各部屋&階段にまで本が積み上がっていた。本って、物質としてほんとに重たいし、かさばる。家に図書室か図書館を作る気がないなら、私は断然図書館派。)

一度に借りられる冊数は10冊。2週間延長ができるので、借りたらすぐ延長申請をする。

1か月で10冊を上限に本を借りる。一回10冊、2週間借りられるから、最低月に20冊、、、1週間おきに借り換えれば40冊は借りられる、、、?なんてことすると、「読書マラソン坂道の巻🔥」が始まっちゃうから、「月に一度、最大10冊まで」と枠組みを決めておくことが、今の私にはとても、とっても。重要なんだ。

今は、心理学、精神分析、夢分析、共感覚辺りに興味があって、どの作者の本を選べばいいか、だいぶ絞り込めるようになってきた。

借りる本は、ネットで検索をかけて予約しておけば、住んでいる地域にある複数の公立図書館のどこに所蔵されていても、私の自宅の最寄り図書館まで届けてまとめていてくれる。私はカウンターで受け取るだけ。

借りたい本が、大学内にあるどの図書館の、何階に所蔵されているのか、広いキャンパスを自転車に乗って駆け回りながら、図書館の地下〜上階をあがったりさがったりして、借りるべき本を探し回っていた院生時代の私が見たら、「ずるい!」って羨ましがるだろうな。(とはいえ、借りる予定の本、の隣にある本、に気付けて視野が広がったり、中身をパラパラして音を聞いて、やっぱやめよ、もできるので、あの時代には必要な作業だったけれど。宝の地図を持って宝探しをしているようで、楽しくもあった。書庫の独特な雰囲気の中で、「長い間私を待っていてくれた」古びた本を手に取る瞬間も好きだった。あの頃私は、ほとんど、図書館に住んでいたな。懐かしい。大学図書館の音が大好きだった。アルバイトでいいから、働きたいくらいだなあ。求人倍率高いらしいから無理だろうけど)

今月は、7冊の本を借りた。

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目標は立てない。

リビングに置いておいて、読めるときに読めるだけ、ページをめくることにする。

知識として内容を理解する、というよりも、本の音を楽しむ、そういう読み方をしてみようと思う。

「気楽にね。気楽にのんびり。刹那的に、今を生きることを楽しもう。」

からだの真ん中から、自分がゆっくり休めるように、励ますような気持ちが湧き上がってくるようになった。


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