1ヶ月で『源氏物語』を読み終える3つの方法«本を買わない!»
『源氏物語』を読もうと検討している皆さん、
1ヶ月で読めます。
自信のない方でも2ヶ月あれば確実に読破できます。
本で読みません。本を買いません。
『源氏物語』を聞きます。
1 瀬戸内寂聴 訳(もっとも挫折しない方法)
わたしは、聞きつつ読みつつしながら、これで読破しました。
単なる朗読ではなくオーディオドラマです。
読み手(紫式部)を三田佳子さんに、森繁久彌さん、草刈正雄さん、天海祐希さん、沢口靖子さん、荻野目慶子さんなど、登場人物をさまざまな俳優さんが演じています。
おどろきの豪華さです。
(113巻 ×平均40分) ≒ 75時間
かなりボリューミー。
でも2ヶ月あれば、聴き通せます。
※ 一般的な成人なら1.5~2.0倍速再生して、40~50時間ほどで聴き通せます。
audibleでは2024年2月29日まで2か月無料キャンペーンしています。
なんと無料で 瀬戸内寂聴版『源氏物語』 を制覇できます。
とはいっても、「わたしは本で読みたい」派もいらっしゃるでしょう。
最近、『源氏物語』の古本が売れはじめているようです。そろそろ『源氏物語』に着手している方が多いみたいです。ユーズドは早いもの勝ちです。
瀬戸内寂聴訳『源氏物語 文庫 全10巻 完結セット』 (講談社文庫)
振り返り用としてショート版もあります。
瀬戸内寂聴訳は公立図書館に必ず所蔵されています。わたしは全巻借りて済ませています。
2 谷崎潤一郎 訳
日本文学朗読 YouTuber シャボン 朗読横丁さん による朗読があります。全巻達成されています。
谷崎潤一郎訳の朗読を聞く場合、テキストが必要です。注が必要となる語が現代語訳に組み込まれいませ。また和歌の現代語訳を読まれません。和歌の現代語訳がない状況で、『源氏物語』を読み続けるのは不可能です。
無料(少額)で入手できるテキストに、青空文庫(作業中)やKindle版があります。これらには注、和歌の現代語訳が載っていません。
おすすめしません。
谷崎潤一郎 訳で読む(聞く)ならば、中公文庫全10巻を買うことをおすすめします。文庫版では、本文の上に、注、和歌の現代語訳が添えられています。
すべてが一冊におさまったハードカバー版があります。旧版(1987年)と普及版(1992年)があります。この版も、本文の上に、注、和歌の現代語訳が添えられています。
存在を知られていないため、探しにくいです。マイナーすぎるためユーズド価格が低めに設定されています。
わたしは普及版を持っています。普及版の方がスリムです。美本を1000円ほどで買えました。
3 与謝野晶子 訳
おなじく、日本文学朗読 YouTuber シャボン 朗読横丁さん による朗読があります。こちらも全巻達成されています。
テキストは青空文庫です。
わたしは与謝野晶子訳自体をおすすめしません。
いまでは現代作家や研究者による現代語訳が多くあります。
与謝野晶子訳の価値を見極めるためには、原文と現代語訳との読み比べをしなくてはいけません。われわれは古典文学の素人です。現代語訳が間違っているか、その不安を抱きつつ読み、原文との正誤を確認する。ここまでの作業コストを『源氏物語』に掛けられません。与謝野晶子訳を避けたほうが無難です。
他の現代語訳は?
河出書房『日本文学全集 角田光代訳 源氏物語』(上/中/下)があります。河出文庫版(2024年10月に全8巻完結予定)
わたしは除外しました。読みにくい。
この角田光代訳は、文章に紫式部が憑依していない。文章が硬く・わかりにくいのです。角田光代さんは好きな作家さんですけれど、この現代語訳はパスでした。
それ以外の現代語訳については
知恵袋回答が参考になります。現代語訳のそれぞれの特徴が書かれています。
『源氏物語』を一度読み始めてから、途中で現代語訳を変えるとなれば、振り出し(冒頭)に戻ることを意味します。
やはり、はじめから瀬戸内寂聴訳を選ぶ、を推奨します。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?