にゃんこ

私のルーツは阿波橘 海上の道を 北上してたどり着いた 当時琉球諸島は人類のるつぼ 民族のスクランブル交差点で 出会いがしらに恋に落ち 手を繋いで 北上を続けた。 宝貝と鰹節と 椰子の実ひとつ携えて

にゃんこ

私のルーツは阿波橘 海上の道を 北上してたどり着いた 当時琉球諸島は人類のるつぼ 民族のスクランブル交差点で 出会いがしらに恋に落ち 手を繋いで 北上を続けた。 宝貝と鰹節と 椰子の実ひとつ携えて

最近の記事

詩 バルコニーのテーマ

途切れ途切れの記憶の 群れの跡をついていけば 彼の住むアベニュー ほら、あの白いアパート 夏の真ん中 バルコニー 彼は多分 見果てぬ 夢に溺れ 追いかけて 青すぎる空を見ている 捨ててきたものを見てる 夏の真ん中 バルコニー 途切れ途切れのメロディー 口ずさむ少年 物憂い夏の光 集めては捨てるこども、、 夏の真ん中 バルコニー わたしを思い出すな わたしを思い出すな わたしをぜったいに思い出すなよ、コノヤローが

    • 昔作った曲の歌詞 心のみずうみ

      心の中に地下の湖があって 冷たいさざなみが寄せては返します 今日は誰かを待ちながら 思いの底からみずうみをとりだして 1日水浴びをして あそびました。 昨日はあなたを待ちながら 窓枠を行き暮れる雨粒を 1日舌先で転がしていました 今日はあなたを待ちながら さらさら溢れる月の光 待ち受けて 雨に変える魔法を 唱えてやりました

      • 昔作った曲の歌詞 秋の気配

        乗り遅れた汽車 それは秋への旅 君はランチ抱え 笑っては、ため息、、、 ようやく取れた休み つかの間の sweet sweet honeymoon カーニバルの午後 パレードが通るよ 君は背伸びをして まるで子犬みたい 恋の気持ちが醒めて 秋の朝 目覚めても 僕は気にはとめない 今度は愛し始める I don't care オフコースの「秋の気配」の歌詞に 愕然とした覚えがある それまで聞いてたフォークソングは 片思いとか、失恋とか 恋の成就の幸福感が ほとんどだった

        • 兵庫県の皆さん 選挙に行こう かつて日本に 平民(わしら庶民)の参政権はなかった。 1925年に25歳以上の男性。 1945年戦後ようやく 20歳以上の女性に参政権が与えられた。 先人がやっとの思いで手に入れた 国民の権利だ 今からでも遅くない せっかくの一票がもったいない

        • 詩 バルコニーのテーマ

        • 昔作った曲の歌詞 心のみずうみ

        • 昔作った曲の歌詞 秋の気配

        • 兵庫県の皆さん 選挙に行こう かつて日本に 平民(わしら庶民)の参政権はなかった。 1925年に25歳以上の男性。 1945年戦後ようやく 20歳以上の女性に参政権が与えられた。 先人がやっとの思いで手に入れた 国民の権利だ 今からでも遅くない せっかくの一票がもったいない

          ゼーラントの日々 おまけ

          例えばいつか私が永遠の眠りにつく時、 私は夢を見ている。 真っ暗なあぜ道を独りで歩いている。 夢のなかで ああここはカンパーランドだと気づく。 何故って風がとても強いから。 この風はカンパーランドに違いない。 (この特徴は間違いなくカンパーランドよっ) 真っ暗で心細い。 でもクラウスの館はきっとすぐ。 この道は、いつか卵を買いに行ったあぜ道。 星月夜の冷たい光が たどる道を射す。 びかびかの北斗七星 冬の星座オリオン。 たぶんもうすぐ見えてくる、 女神が守る緑の館。 きっと

          ゼーラントの日々 おまけ

          オーケストラ・リハーサル

          春の予感は 街路樹を渡る風と 光がもつれるオーケストラリハーサル 交差点の信号を待つほどの ほんの短い間 君と一緒に居たね 独りでいることの やるせなさ 語り合うときの あてどなさ 音は競い合い 争って 始まりの前に 黙り込む 硝子のような 火花のような君に 僕の言葉は たじろぎ立ちすくみ やがて沈黙した 君と離れてよかったと思う 君と別れてよかったと思う 君と別れてよかったと思う けれど、それでも この季節が巡るたび 思い出が僕の背中を抱きしめるから 君と居たほう

          オーケストラ・リハーサル

          二十歳の頃の輝き (と、この国の夕暮れ)

          あの頃、未来は輝いていたし、 いつかは幸せになれるのではないかという 漠然とした期待があった その「未来」をいつの間にか 通りすぎて いま、薄ぼんやりとした夕暮れの道を辿りながら 振り返ると 歩いてきたトンネルの遥か後ろで 「あの頃」がまばゆく輝いているのはなぜだろう

          二十歳の頃の輝き (と、この国の夕暮れ)

          マルティーヌへ

          私はあなたの絵を見つけました あなたの絵はまるで 目を覚ますと 深い水の底にいるような まるで 暗い雪原を歩いているような まるで 記憶の中の林をさまよっているような 心に静かに沁み透っていくような 私はこんなことを夢みます この先、この世界に あなたの作品が生まれる度に 私はどこにいようと目を覚ます 私は起きあがり その絵に駆け寄って眺める、、、 この素敵な夢想が現実になるまでは 私はあなたの絵画が ネットに掲載されるのを心待ちにします 私は幼い頃から孤独でした たくさ

          マルティーヌへ

          詩 「懺悔」

          人は器 おいしいもので満たされて はもんはもん ごくごく飲んで ちぎれる 溢れる はちきれる 人は箱 蓋をしても記憶は消せない 「まだここにも滲みがある」 どんなに隠しても償えない 浸み出て崩れて狂うまで 私は容器 きつねと真珠 よこしまな白 ぬるぬる凝り 澱 濁り 記憶に苛まれる心ごと燃やそう もう二度と悪いことはしません いいこになります 私を一生明るくする為に 一度だけチャンスをください つるりと脱いで玉になって 削って拭って乾かして さあ 新しい服を着て町に出

          詩 「懺悔」

          昔作った曲の歌詞 「おしゃれな生活(うわっはずい。でもそんな時代だった)」

          街を通り過ぎる恋人たち おしゃれな生活 いつかはとあこがれてる ああ もう明日しか見えない あとは走るだけ 楽しいことばかり いつか曲がり角で 見失った つき(運)の女神は いまは誰かのポケット でも夢みるだけでいい 黄昏さまよう この僕だから ああ 青い景色しか見えない ここからは遠い 街の姿は見えない

          昔作った曲の歌詞 「おしゃれな生活(うわっはずい。でもそんな時代だった)」

          昔作った曲の歌詞 「風を待ってた」

          ステーションビルで 風を待ってた この街で一番好き ちぎれた雲に緋(あか)が映って 10月の光 眩しい白い道 いつか来た道 緑の斑がきれい 車で飛ばそう ステーションビルで 風を待ってた 私 連れさる風 時が来れば二度と会えない まして話せない 街は冬支度の 慌ただしさのまま振り出しに いつか来た道 車で飛ばそう 車で飛ばそう この曲の詩は 吉田美奈子の「恋は流星」の 3番の歌詞の影響を受けている。 「いつも好きこの街の通り 高く低く回るターミナル、、 まるで流星燃え上

          昔作った曲の歌詞 「風を待ってた」

          昔作った曲の歌詩  塔の思想を荒地で

          荒地で 長い髪の毛が 風に吹かれて はためいて 荒地で 明日を嘆くために 一人で歩いている 日の光は10月の角度で 少女を温める 荒地は枯れ草の匂い 遠ざかる地平線 塔は空(うつろ)に向かって 未来を込めて 塔は 果てしない上方を思考する

          昔作った曲の歌詩  塔の思想を荒地で

          冬の領域

          目隠しをされて走りこんできたのに 無傷であることを誰に感謝しよう 追い立てられたゴールイン 「よくがんばったね」に首を振る 温室育ちの銀行員たち 表に出れば冬の領域 今日を乗り切れば 今日さえ終われば の日々を 続けてきただけのこと。 シリウスが覗く 底冷えのする夜半の食卓で 錫の匙を掻き回してココアを飲んでいる 。 一人はどうだろうか 独りは寂しいだろうか その答えに覚悟を決める間も無く 離ればなれの明日を迎える けれど悲しみもまた、 時の領域

          ゼーラントの日々 ② カンパーランド               

          カンパーランドのカンパーは「キャンプする人達」が語源ではないかと 中尾さん。 のどかな地平線。ずっと畑、どこまでも畑。うんと向こうに風車の群れ。 その向こうに防風林、そして浜辺。 お隣りの庭には馬とアヒルがわんさか群れている クラウスの別荘は、敷地の正面に置かれた朽ちた舟が目印。 まるで暗礁に乗り上げたような小舟。 昔、弟のトマスがどっかから運んできたという。 庭に入ってまず驚くのは、これまた朽ち果てたオルガンふたつ。 廃された教会からクラウスが貰い受けたオルガ

          ゼーラントの日々 ② カンパーランド               

          詩 震災で失くしたものに寄せて

          犬の名はポチだったけど 忠犬に憧れていたので はちです。と名乗り すぐにバレた 確かに捨て犬だけど 野良と違って どこへでも行くわけじゃないの のらを乗せた方舟は 愚か者の船ではないから 鳩がオリーブの枝をくわえてきたら あなたに向けて花火を上げよう それは合図 此処にいます かつての鳩のオリーブの枝 陸地が近いとノアは喜ぶ あなたからまた遠ざかった と、のらは嘆く 昨日のわたしがどんなに卑しくても あしたのわたしを許してね。 その時が来たら あな

          詩 震災で失くしたものに寄せて

          柘榴

          見上げると柘榴が実っていた なぜ今頃 この木は父が建てた家の庭に最初に植えた 私は10歳 家族で食べた この何十年実ったことはない 痛い痛い棘の木 神さま ここにおられますか 父がこの庭に居ないことには 初めから気付いています。 父の魂は死の恐怖に怯えて無に帰った。 神さま もしも この庭にいるなら 私はあなたのもの 熟してざっくり割れたざくろを 雨水でざぶざぶ洗い かぶりつく ざくざくしゃぶしゃぶ ガーネットの芯で白とピンクに薄凝る命 柘榴色の宝石の何百粒の光 私はそ