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誤訳のパターン7 ケアレスミス~その4

間違っている翻訳、つまり誤訳にはいくつかパターンがある。
 ケアレスミス(タイピングエラーや変換ミス等)については、3回にわたって具体的な原因や解決策を述べてきた。今日は4回目となる。

自分を知らずしてケアレスミスは減らない

 わたしがつくった格言だ。いかにコンディションを整えて集中するか、ベストの環境をつくって作業をするか。これがケアレスミスを減らすのに大事であることは一昨日までに書いた。
 今日は「自己の習慣や正確の理解不足・未対応」ということについて述べる。
 「自分を知らずしてケアレスミスは減らない」とはいっても、自分を探す旅は一生だ。いったい自分の何を知ったらいいのだろう?と思われた方もいるだろう。

自分の価値観の「ベース」を知っておく

トップ画像をご覧いただきたい。三角形のピラミッドの一番下に「ベース」とある。ここがわたしの場合は「安心(感)」となる。いつも「安心」という感覚を得ておかないと、その上に「正確さ」を追求する仕事などできないのだ。仕事だけではなくて他のことも同じ。
 まずは「ベース」を押さえて、そのうえに「仕事」を積み上げていく。ケアレスミスの多寡が評価に直結するフリーランスは、自分のベースが何なのかぜひ知っておいてほしい。
 「食事」という人もいると思う。ベジタリアンなどはそうかもしれない。同じ「食事」でも、「1日30品目」にこだわる人もいるかもしれない。自分なりの「適切な食事」の上に他のすべてが乗っている、と考える人は多い気がする。
 「ベース」に「アクティブ」がくる人もいるだろう。行きたいところに行き、会いたい人に会う。仕事はその合間合間に「超集中」してやる、と。「推し活」の人もここに入るかもしれない。
 何でもいい。自分のベースは何なのかを知ることが何よりも大切となる。そこを整えれば心身ともに安定するので、仕事でも、いつも同じパフォーマンスが出せるのである。
 そうは言っても自分の「ベース」がわからない、という方は八木仁平『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』が参考になると思う。この本については感想を ↓ に書いたので貼っておく。

同書には、自分の価値観の「土台」を探す方法が載っている。自分への質問や、家族、親しい友人への質問を通じて「土台」を探る。
 同書の「土台」が、わたしのいう「ベース」である。本気でケアレスミスを減らしたい人は、ぜひ自分のベースを探り出してほしい。

「ベース」を整えてそのうえに「仕事」を積む

それがわかれば、あとは毎日「まずはベースを整える生活」をする。仕事は、その上に煉瓦を積んでいくと考えればよい。毎日毎日、小さなピラミッドをつくっていく。ベースがしっかりしていなければ、ちゃんとしたピラミッドなどできるわけはない。 
 わたしは「安心」がベースなので、「安心感」を得るために、毎日呼吸法や運動、発声トレーニングをしている。時間があるときは心理学の本を読んでいる。放送大学でもそうした講義を取っている。
 自分にとって「安心」を得ることが何よりであり、それが整っていなければ仕事に全集中はできない。つまり見落としが増えてしまうということだから。
 言いかえれば、仕事に「全集中」する脳の状態であり続けるために、「ベース」を固めておくのだ。一朝一夕にはできずとも、毎日「意識」して生活していくだけでも集中力・注意力が向上していくはずだ。

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