前を向くために
前向きになれなかった過去
不安や後悔は、人生の歩みを止めてしまうものなのかもしれません。歩みを止めてしまうと、不安や後悔といったものが、大きくなってしまうものなのかもしれません。それは、なんだか無限の負のループのような気がしてなりませんでした。
僕は過去に鬱病を患ってしまったことがあります。今は、こうして当時のことを冷静になって振り返ることが出来ます。ですが、当時の僕はというと、長い間、その無限の負のループの中で、右往左往していただけでした。そんなことになっているなんて思いもしないで、ただやみくもに自分の中で必死になって前を向こうとしていたのです。そして、後悔と不安を繰り返しては苦しんでいただけだったのでした。
当時勤めていた会社で、ひとつの事業の失敗させてしまいました。その責任を取らされて、会社の言いなりになって、過重労働を虐げられてしまいました。自責の念から、僕は逆らうことが出来なくなってしまったんです。本当に奴隷のように、いい様に扱われてしまい、心も身体も疲弊しきっていました。
そんな生活を3年も我慢していたのですが、ある時に心が折れてしまったんだと思います。自分の価値を感じられなくなってしまいました。生きる意味さえ分からなくなっていました。生きている心地がしなくなってしまったのです。憂鬱な気持が重くのしかかり、そこから抜け出すことが出来なくなってしまったのでした。
でも、それが、心の病気だとは思いもしませんでした。全ては、自分の未熟さや弱さのせいであると思い込んでいました。
病院で診断されるまで、自分が鬱だなんて思いもしなかったのです。
自分自身が鬱と診断されても、僕は認めることが出来ませんでした。そうした思いが、自分勝手な行動に走ってしまったのです。
どうしてあの時、人の意見に耳を貸さなかったのか、あの時に気が付いていれば、僕の中でたくさん後悔して、自分を責め続けていました。そして、そんな自分であるから、絶対に明るい未来はないと思い不安になっていたのです。後悔と不安を繰り返した結果、どうなるのかというと、何一つ行動が起こせなくなってしまうのです。自分を全く信じることが出来なくなってしまうのですから。
本当に長いこと、僕は後悔しては、将来不安に思い、前を向くことができなくなっていました。
気付くことの大切さ
そんな僕が前を向けるようになったのは、同じように鬱を抱えている方たちと交流するようになってからでした。
僕と同じようにうなだれている人もいましたが、どんなに状況を追い込まれていた人達の中には、ひたむきに前向きな人もいたんです。
誰もが、憂鬱な気持に苦しんでいるはずなのに、夢を語るのです。こんな風になりたいと希望を持っていたのです。
その方々にはある共通点がありました。
それは、自分が鬱であることをちゃんと受け入れていたのです。僕はというと、ああだこうだと言っては、いつまでも自分の現状を受け入れられなかったのに、その方々は、しっかりと自分の状況を認めていたのでした。
きっと、僕は自分の現状を認めてしまえば、全てがダメになってしまいそうで怖かったんだと思います。認めたくないあまりに、色んなことに対して気づかないふりをしたり、頑なに認めなかったんだと思います。
そうした前向きな方々と交流している内に、分かったんです。全てを受け入れるしかないということをです。そして、恐れる必要もないということもです。ようやく僕自身も自分の現状を受け入れる勇気が持てたのでした。それで、前を向くことが出来たのです。
目の前の現実を受け入れないと、自分がどうすればいのかなんて、見えては来ないのです。見えないからこそ、後悔や不安に意識が向いてしまうような気がしてなりません。
自分の現状を受け入れられたから前を向くことが出来るのです。
ただ、自分がそうだったように、現実逃避したりしてしまい、自分の現状を認識することが出来ないことがあるものです。気づかないことには受け入れることは出来ません。
人は気付くことで、納得することが出来ないことに大しても、折り合いを付けることが出来ます。それは、確かに時間がかかるものかもしれません。人によってはなかなか受け入れることが出来ないものかもしれません。
ですが、時間と共に、物事が変化していく中で自分も変わることが出来るものです。そうした中で、自分自身が消化して受け入れることが出来るものであると言えるのです。
ですので、どんなことであっても、先ずは気付くことからはじめるのです。
自分が未熟であること。
自分が愚かなこと。
自分の行動が自分かってであったこと。
自分が過ちを犯していたこと。
自分が誰かを傷つけてしまっていたこと。
確かに、これらは受け入れがたく、気付きにくいものばかりです。ですが、それらは、全て自分気持ちが教えてくれるものばかりなのです。自分の気持ちに素直になることで、気付きを得られてるのです。そこで、受け入れて前向くことが出来るのです。
前を向くためには、こうした順序があるのだと言えるのです。
あなたがもしも、前向けずに、後悔や不安で一杯なときは、どこかで順序を誤ってしまい無理やり前向こうとしているのかもしれません。
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