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【台湾】香港の高級店よりもウマい北京ダック!

実は2019年令和元年のゴールデンウィーク期間中に台湾に帰ったとき、2人の友人が、それぞれ台南と高雄の五つ星ホテル内のレストランで北京ダックをご馳走してくれました。僕は特に北京ダックが好物という訳でもないので、特に期待せずに行ったのですが、そのうちの一軒が、予想外に美味しくてビックリしたので、今回紹介することにしました!

香港の北京ダック

実は学生時代に1年間香港に留学していたことがあります。香港で中国料理系の高級店に行くと必ずと言っていいほどあるのが北京ダックです。でも、これまで香港や北京で高級店と言われるお店で何度も北京ダックを食べたことがありますが、特に美味しいと思ったことがありませんでした。

北京ダックって、小麦粉で作った薄い皮に、小さく切ったアヒルの皮、甘味噌(甜麵醬)、ネギ、キュウリを巻いて食べるだけで、「ふ〜ん」って感じで、いつも物足りなさを感じてました。貧乏性の僕は、皮よりも肉の方が食べたかったからです。だから、シェフが皮だけ剥いで、肉をどっかに持って行ってしまう光景を見るたびに、「どうせ持って行くなら皮にしてくれ〜」って思ってました。なぜか高級店であればあるほど、皮しか出さないんです...

台湾の北京ダック

さて、高級店か庶民のお店かを問わず台湾で多い食べ方は、皮とお肉を一緒に出してくれる僕好みの北京ダックなんです。特に台湾で多いのが、

『一鴨二吃(イーヤー・アーツー)』や
『一鴨三吃(イーヤー・サンーツー』って言う食べ方なんです。

一匹の鴨を、二種類、三種類の食べ方で食べさせる、一度で二度、三度おいしい北京ダック!ちなみに、吃(ツー)というのは、食べるという意味です。

高雄國賓大飯店(高雄アンバサダーホテル)

さて、今回紹介するのは高雄アンバサダーホテル20階にある川菜廳(チュワンツァイ・ティン)です。

ちなみに、
「川(チュワン)」は「四川」の略、「菜(ツァイ)」は中国語で「料理」という意味、「廳(ティン)」はレストランという意味です。

つまり店名の『川菜廳』は四川料理レストランという意味になります。でも、メニューをみると、四川料理以外に広東料理や北京料理などジャンルを問わずいろいろな中華料理が取り揃えられています。

15年来の友人の周さんです。実は彼女、このホテルの「幹部(ガン・ブ)」、日本でいうマネージャークラスの方で、現在は産休中です。実は周さん、三年程前に自身の職場でもあるアンバサダーホテルで結婚式を挙げ、僕も招待され出席してきたのですが、それ以来、台湾に帰るたびにホテルの川菜をご馳走したいと言われてきました。でもタイミングが合わなくてこれまで会えずじまい...それがやっと今回かなったんです!

水煮牛肉(小)580元

周さんオススメの水煮牛肉です。日本語的に考えると、牛肉の水煮ですが、唐辛子と花椒ベースのスープに山盛りの唐辛子がのっているので、かなり辛いです。でもスープ自体すごく美味しいので、あっという間に完食してしまいました!

炸銀絲卷(ザー・インスー・ジュエン)90元

水煮牛肉と一緒に頼んだのが、この自家製の中華揚げパンです。粉から捏ねて作っているそうです。スープにつけて食べたり牛肉をのせて食べるのですが、かなり美味しいです。本当はもう1つ食べたかったんですが、お腹いっぱいになって北京ダックを食べれなくなったら困るので、我慢しました(笑)

掛爐烤鴨(グワ・ル・カオヤー)

いよいよメインの北京ダックです。ここのレストランでは、掛爐烤鴨という名称ですが、北京ダックと同等と捉えても大丈夫です。掛爐烤鴨というのは、ダックを金具に引っけてぶら下げてで焼くローストダックの調理法です。余分な脂が落ちるのであっさりとした北京ダックになります。

一鴨三吃(イ・ヤー・サン・ツー)の1つ目の前菜です。見た瞬間、「なんだ、皮か...」と思ったのですが、食べた瞬間、僕も友人も、「うまい!なにこれ!」と大声で叫んでしまいました。正直、ダックの皮だけを食べて美味しいと思ったのは、人生でこれが初めてです!お煎餅のようパリパリに焼いたダックの皮に、台湾産フレッシュレモンの浅漬け(砂糖漬け)をのっけたものなのですが、レモンのフレッシュな酸味とジューシーな甘さがたまりません。この組み合わせで北京ダックを食べたのは初めてなのですごく新鮮でした!正直、香港の高級店や北京で食べた北京ダックよりも、数倍美味しかったです!この料理を食べるためだけにここのレストランに行く価値があると思います。

王道の北京ダックです。皮だけでも、皮とお肉一緒でも、お肉だけでもOKです。包餅皮(バオビン・ピー)という小麦粉でできた皮に、お好みの肉をとって、ネギ、キュウリ、甘味噌を一緒に巻いて食べます。香港や北京と違って、皮についている脂肪が少ないので、あっさりとして美味しです!

ここのを食べてわかったのが、香港や北京の高級店では、ダックの皮下脂肪が厚いほど高級で、僕にとってはヘビーすぎて美味しいと思わなかったんじゃないかな〜て。ヘルシー志向の僕にとっては、あっさりと食べられる『台湾ダック』の方が好みです。

酸菜鴨架湯(スワンツァイ・ヤージャー・タン)

北京ダックの残りの骨や関節、首の部分などを、酸菜(スワン・ツァイ)という台湾独特の発酵漬物と一緒にさっと煮込んだスープです。酸っぱくてあっさりしているスープなので、いくらでも行けちゃいます。

生菜鴨鬆(シャンツァイ・ヤーソン)

細かく刻んだ北京ダックのお肉と香味野菜をさっぱりドレッシングで和えて、レタスに巻いて食べるお料理です。あっさりとして食べやすかったのですが、すでに大量に北京ダックを食べてしまいお腹いっぱいで残してしまいました..笑

杏仁奶露(大)860元

デザートは、周さんオススメの杏仁ミルク+油條です。甘さはかなり控えめで、優しい味でした!周さん曰く、ここのレストラン以外では杏仁ミルクを飲む気にならないとのこと。廉価な杏仁ミルクは香料等の添加物がたっぷり混ざった人工的な杏仁ミルクの素から作られているのに対し、ここのは厳選した天然の『南杏仁』と『北杏仁』のみを使用した完全無添加の最高級杏仁ミルクということ!

実は食べた後に値段をみてビックリしたのですが、日本円にするとなんと約3500円!杏仁ミルクに3500円って自分的にはありえなくて、正直、間違えかと思いました....が、やはり高いものには理由がある、安いモノにはワケがあるんですね(笑)

豆沙鍋餅(ドウサー・グオビン)350元

これはお店からサービスしてもらったスイーツです!薄味のあんこを小麦粉でできた薄い皮の間に挟んで揚げ焼きにしたような感じです。すでにお腹がいっぱいだったので、箸をつけるのを躊躇したのですが、あんこの甘さが控えめなので、意外にイケちゃいました!別腹強し〜!

杏仁ミルクに、油條(ヨウ・テャオ)をつけて食べるのが通なんだとか〜!皆さんも試して見てくださいね!(ちなみに、僕は油條が苦手です...)

【川菜廳】
住所:高雄市前金區民生二路202號
   高雄國賓大飯店20階 
最寄駅:高雄捷運橘線 市議會駅
電話:(07) 211-5211 内線2492 
営業時間:昼11:30〜14:00、夜17:00〜21:00

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