ウォーキングは食後1時間以内がおすすめ!「糖化」を防げば、あなたは一生老化しない 久保明
アンチエイジング界で有名な久保氏の本を読んでみた。キーワードは「AGE」や「抗糖化」だ。
糖質が過剰になると、すい臓がインスリンを出しまくって処理できなくなって様々な害が及ぶ。過剰に体内をさまよってしまったぶどう糖がたんぱく質と結びついて悪さをする。そしてできるのが、血管をボロボロにする「AGE」という物質だ。
AGEが老化につながる要因になることが広く知られるようになり、「抗酸化」ならぬ「抗糖化」という言葉も生まれている。著者は、極端な糖質制限に関しては批判的だが、どうすれば糖化を防げるか踏み込んだ実際的な内容の一冊になっている。
食後一時間がポイント
「食後血糖値が上がり、身体にいちばんAGEができやすいのは「食後一時間」です。」(P38)
「食後1時間」にポイントを置き、その時点までにいかに血糖値を下げるかの対策を考えるようにしていけばいいのです。・・・「食後1時間の時点」で、できるだけ高血糖状態にならないようにしていけばいいのです。」(P42)
「糖化」を防げば、あなたは一生老化しない 単行本 – 2011/4/13 永岡書店
久保 明 (著)
食後一時間で血糖値は上昇するが、150~200を超えるようであればAGEが発生するリスクが高まる。そのため食後一時間の血糖値をあげないことを目標にする。この考え方は非常にシンプルでわかりやすい。
極端なカロリー制限とか、糖質を一切とらないようにするとか極論に走るのではなく、食後一時間の血糖値にフォーカスすればもう少しやさしい方法が生まれる。久保氏があげているのは5つの具体的な方法だ。
糖化を防ぐ食べ方5つのコツ
1)「懐石食べ」で血糖値の急上昇を防ぐ
2)緑の野菜をたくさん食べる
3)糖化した食品を取り過ぎない
4)昼食を「食生活の切り替えポイント」にする
5)食後一時間に体を動かすようにする
「糖化」を防げば、あなたは一生老化しない 単行本 – 2011/4/13 永岡書店
久保 明 (著)(P97)
どれも食後の高血糖を防ぐための方法だ。私がとりわけ実践したいと思ったのが、食後一時間の運動だ。ウォーキングのことが気になっているので目に留まったのかも。もし仮に、糖質をいくぶん取り過ぎても、運動でリカバーできるというのは朗報だ。
食後1時間に運動するメリット
「食後一時間の運動習慣」の効果は絶大です。もし、食後一時間の血糖値が150くらいある人であれば、運動後、120くらいに下がるでしょう。だいたい、10~15%くらいは食後血糖値が下がるはずです。食後一時間の血糖値が低くなれば、それだけ糖化が起こるのを食い止めることができます。つまり、「食後一時間」の運動を習慣にすれば、自分の体を自力で「抗糖化モード」にセッティングしていくことができるといわけです。」(P120-121)
「糖化」を防げば、あなたは一生老化しない 単行本 – 2011/4/13 永岡書店
久保 明 (著)(P97)
著者は15分ウォーク+ハーフスクワット20回という非常に手軽な運動を勧めている。ほんのちょっとの努力で、AGE対策ができるというのは素敵だ。科学的な裏付けも得て、よりいっそうウォーキングをする気概が高まった。ランチ後に歩くといいかも。
先日読んだ、糖尿病ウォーキングでも同様の指摘があった。
通常のダイエット目的のウォーキングであれば、食前が良いようだけど、血糖値対策であれば食後が良いとのこと。それぞれの医師によって、意見は様々だけど、このように共通している点を探し当てていくと、ふさわしい健康法を見つけられる。
糖質過剰の害をしっかり悟りながら、著者が言うように「糖を味方につける生き方」ができると良いと思う。
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大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq)