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芸術

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”自然を大切に”、”共生の思想”のコンセプトを基に芸術活動、ボランティア活動をしています。 Megumi Kato Painter https://meguk1.wixsite.…
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記事一覧

芸術は教えられるのか? – 自己表現と創造の狭間で

芸術は教えられるのか? – 自己表現と創造の狭間で

 「芸術は教えることができるのか?」これは、古くから議論され続けている根源的な問いです。絵画、音楽、文学、演劇など、あらゆる芸術分野において、師から教えを受けることの意義と限界、そして自己表現の重要性は常に議論の対象となってきました。師に師事し、その技術や知識を学ぶことは、確かに芸術の道を歩む上で大きな助けとなります。しかし、師の影響を強く受けるあまり、師の模倣に終始し、自身の個性を発揮できないと

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絵画創作における技術と感性:個性を育むバランス

絵画創作における技術と感性:個性を育むバランス

 絵画創作において、技術の習得は不可欠な要素です。しかし、技術練習に偏りすぎると、どうしても似たような絵ばかり描いてしまい、個性が失われてしまうのではないか、という懸念は、多くの画家が抱く共通の悩みと言えるでしょう。確かに、徹底的にデッサン力を鍛え、写実的な表現を極めようとすると、過去の巨匠たちの作品と酷似した表現に陥ったり、写真と見分けがつかないような絵になってしまったりする場合があります。それ

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霊の憑依、爆発、呪術:芸術創造の根源を求めて

霊の憑依、爆発、呪術:芸術創造の根源を求めて

 「霊がのりうつる、それが芸術だ」という梅原猛の言葉は、芸術創造の神秘を鋭く言い表しています。この言葉は、芸術作品が単なる技術や技巧の産物ではなく、人間の意識を超えた、何か超個人的な力、すなわち「霊感」によって生み出されるものであることを示唆しています。
この「霊感」という概念は、古代ギリシアの時代から議論されてきました。特にデモクリトスやプラトンは、芸術家の創造行為は、神がかったもの、いわゆる「

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巖谷國士先生のトークショー「オートマティスムとは何か」を踏まえて

巖谷國士先生のトークショー「オートマティスムとは何か」を踏まえて

 巖谷國士先生のトークショーは、私にとって大きな刺激となりました。
特に、先生の講演スタイルやシュールレアリスムに対する深い洞察は、私の創作活動に新たな視点を提供してくれました。

オートマティズムの真髄と、その実践
先生のトークショーは、まさにオートマティスムそのものでした。準備なし、原稿なし、その場の雰囲気から湧き出る言葉で語られる内容は、意識的なコントロールを最小限に抑え、無意識から生まれる

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第37回平泉展(へいせんてん)のご案内

第37回平泉展(へいせんてん)のご案内

手づくりこそ命を元気にし未来を築きます!
第37回平泉展(へいせんてん)
会期: 令和7年1月22日(水)~2月3日(月)
午前10時~午後6時
(1月28日(火)休館、最終日は午後2時閉場)
会場: 国立新美術館(東京・六本木) 1階展示室1A
主催: 特定非営利活動法人平泉会

出品作品: 油彩、日本画、水彩、アクリル画、版画、写真、染色、織、書、陶芸、工芸、パソコン画、動画など、様々なジャン

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モネ「睡蓮のとき」展、国立西洋美術館にて

モネ「睡蓮のとき」展、国立西洋美術館にて

 先日、国立西洋美術館で開催中の「モネ 睡蓮のとき」展に行ってきました。日本人にも人気のモネの作品、特に「睡蓮」シリーズは、何度見ても心を惹かれます。今回の展覧会では、これまであまり目にする機会のなかった制作過程の作品も展示されており、モネの創作の軌跡を深く知ることができました。
 晩年のモネが日本庭園を造り、そこに架けられた日本の橋や睡蓮の池をモチーフに作品を描いていたことを改めて知りました。日

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2024年 銀座モンパルナス クリスマスアートフェスタ参加のお知らせ

2024年 銀座モンパルナス クリスマスアートフェスタ参加のお知らせ

2024年 銀座モンパルナス クリスマスアートフェスタ
12月2日(月)~12月7日(土)
13時~19時(最終日 17時まで)
アートスペース銀座ワン @ginzaone
〒104-0061
銀座1-9-8 奥野ビル202

クリスマスアートフェスタに参加します。
今回は、41名参加します。
小品3点出品します。 
嘉藤 恵

2024年11月銀座モンパルナス霜月展参加のお知らせ

2024年11月銀座モンパルナス霜月展参加のお知らせ

銀座モンパルナス霜月展
2024年11月11日(月)~11月16日(土)
13時~19時(最終日17時まで)
奥野ビル2階 アートスペース銀座ワン
〒104-0061東京都中央区銀座1-9-8奥野ビル202

「銀座ワン」は昭和7年築のレトロな奥野ビルにあるギャラリーです。

※グループ展に参加します。 嘉藤 恵

「第50回美術の祭典 記念展 東京展」に出展します

「第50回美術の祭典 記念展 東京展」に出展します

「第50回美術の祭典 記念展 東京展」2024年10月8日(火)~14日(月)
9:30-17:30 最新日入場は13:30まで
絵画|立体|クラフト|版画|イラスト|写真|絵本| CG|コミックアート|切り絵
場所:東京都美術館 上野
   ロビー階第4展示室及び1階第1~第4展示室
〒136-0307東京都台東区上野公園8-36
入場料:1000円
学生、70歳以上、身障者と付き添い(1名まで

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タオ書画「西林眞紀子展」へ行ってきました

タオ書画「西林眞紀子展」へ行ってきました

西林眞紀子展~見るほどに楽しい~
「地球・宇宙・あらゆる命が、安らぎの光で癒やされるように」
9月26日(木)~10月9日(水) 10時~20時(最終日17時閉場)
東急百貨店たまプラーザ 4階 特設会場(アートサロン)

 昔「タオ書画」を体験した西林先生に13年振りにお会いしました。
西林先生は、直ぐに気づき、笑顔で迎えてくれました。西林先生は、知性と品格があり嫋やかで、風格も出て仙女のようで

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一村の絵に心を打たれて

一村の絵に心を打たれて

 「田中一村展 奄美の光 魂の絵画」を訪れました。
2024年9月22日 東京都美術館
 一村の絵画は、私にとって心の奥底に響く何かがありました。
千葉と奄美大島という、対照的な自然の中で生きた一村。特に奄美大島での生活は、穏やかな海と豊かな自然、そして時に猛威を振るう台風と、まさに陰陽の如く激しく変化する環境でした。そんな大自然の中で育まれた一村の絵画は、色彩豊かで生命力に溢れ、見る者の心を揺さ

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イザドラ・ダンカン、その自由な踊りの世界へ「花を踊る」

イザドラ・ダンカン、その自由な踊りの世界へ「花を踊る」

「花を踊る」
2024年8月30日(金)10時30分~12時 台風10号が来ていました。
場所:田町 男女平等参画センター・リーブラ 2階
ピアノ伴奏:平澤諭 ダンス:佐藤道代他

 平澤諭先生の誘いをきっかけに、今回初めてイザドラ・ダンカンをテーマとしたダンスワークショップに参加しました。リズム感がなく、体が硬い私にとって、女性だけの集まりで踊ることは大きなハードルでしたが、平澤先生の「大丈夫で

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無我の境地:芸術家にとって究極の境地

無我の境地:芸術家にとって究極の境地

無我の境地とは、一般的に、自我や執着から完全に解放された精神状態を指します。
仏教では、悟りの境地と深く結びついており、煩悩や欲望から解脱した状態であると説かれています。
無我夢中という言葉があるように、日常生活においても、一瞬無我の境地を体験することがあります。
例えば、スポーツに熱中している時や、芸術作品に没頭している時、時間や空間の概念が消え、自分自身と作品が一体化するような感覚を味わうこと

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2024年7月27日~29日「祈りの美術展」出品@文京シビックセンター

2024年7月27日~29日「祈りの美術展」出品@文京シビックセンター

祈りの美術展 入場無料
2024年7月27日(土)~7月29日(月)
11:30~17:00(最終日29日 15:00まで)
場所:文京シビックセンター1階
ギャラリーシビック1B

仏画2点を出展します。

「智慧の光明」仏画、大日如来:光は宇宙の根元で宇宙の全てを照らす。
「慈悲」仏画、観音様:苦しみを除き楽になりますように。

宇宙の真理と慈悲の化身:大日如来と観音菩薩を出品
 仏教の世界に

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