🍔実家の母の介護支援で学んだこと🍩

ご無沙汰しています。皆さん、お元気ですか？
というのも、この時期、体調を崩す方が本当に多くて。
学校の生徒さんたちしかり、私が勤めているデイサービスの利用者さんしかり、コロナやらインフルエンザやら心疾患やら、急に増えた印象です。
日中の寒暖差や、急に進んだ乾燥などの影響もあるでしょうか。

来てる、来てるよ～、いつ自分にも来るか・・・と思っていたら

やはり。来ました。花粉症。。。

・・・年々早くなっている気がするけれど、今年も早いぃ・・・（涙。。＆鼻水）まあ、肌が荒れたり目がシパったりするけど、熱が出るわけじゃないからマシか、と思っていたら。。。

１人暮らししている母から、「食欲が落ちてきた」と連絡が。。。

正確には、普段あまり甘いジュースなど飲まない母がいきなり
「ウィダーインゼリーって、美味しいのね」
と言うので。。。

まさか、母から「ウィダーインゼリー」という単語が出てくるとは思わず、「もしかして、食欲ないの？」と尋ねたら「ここ2，3日、ほとんど食べられなくて」との自供。

もともと、心臓に持病のある母。正月明けに家族で会いに行った時も、頬の赤みと浮腫みが気になっていたところでの、ダウン連絡。
しかも、誕生日が近い。
テレビ電話をしてみると、活舌が悪くなっていて、顔も前より浮腫んでいるように見える。

イヤな予感がしました。

ご存じない方もいらっしゃると思いますが、誕生日前後に亡くなるというのは昔からよく言われていて、実際、他の日に比べると14%確率が上がる、というデータもあるそうで。

予感が外れることを祈りつつ、お母さん（義母）と夫へ相談したところ「それはすぐに行っておいで。こっちはどうにでもなるから」と有難い言葉。
職場からも「それはすぐに行ってあげて」と休みをいただき、励ましの言葉をかけてもらい

高速バスで東京へ。そこから電車を乗り継いで埼玉へ。

実家のマンションへ着くと、呼び鈴のボタンを押す前に、一瞬ためらう。
返事がなかったら、あそこに鍵があるから開けなければ、と一瞬よぎる。
よし、と気合を入れてボタンを押すと
「・・・は～い」
少し間を置いて、やや高めの母の声が返ってきた。

ホッとしながら
「来たよ～」
とインターホンに向かって声をかけると
「あら！」
と地声になった母が、玄関のドアへぱたぱたと近づいてきて、がちゃりと鍵を開ける。

思ったより顔色が良く、浮腫んでもいない。元気そうだ。
良かった、と思いながら、何やかやと話をしつつ家の中へ。

仕事や子どものことを気にする母の言葉に応えつつ、手を洗い、
「ケアマネージャーさんには連絡したの？」と問う。
もちろん、連絡していないだろうと思ってのことだ。

母がコロナの影響で体を動かしにくくなり、生活に不便が生じてきて、私が地域の包括支援センターへ連絡し、介護保険を申請したのが2年前のこと。

それから2年間、1人暮らしなのと持病もあるのとで、訪問看護やヘルパーなどの支援を入れて、体の負担を減らしつつ健康確認もしてもらうよう、再三話をしてきたのだが。。。

「人を入れると気を遣うのが嫌だ」
「頼みごとを考えるのが面倒くさい」
「1人暮らしのペースを崩されるのは困る」
等々のよくある理由で、申し込みかけたサービスをキャンセルする、を繰り返してきた。

そんな母が、ケアマネさんへ連絡をしているわけもない。
ただ、さすがに今回は「そろそろ人手を借りなければ」と思ったようで、私が訪問看護とヘルパーのサービスを利用してはどうかと話すと、ケアマネさんへ連絡するのを止めはしなかった。

こう見えて私、前前前職はブラック金融会社の営業である😎
（👆前前前世みたいに言ったけど、前前職💦）

クロージング（契約）は素早いに限るのである。

ちょうど、お昼休みの時間だったので事業所へすぐに電話を入れる。
電話を取ったのはなんと、母を担当して下さっているケアマネさんだった。

「ご無沙汰しております。実は母が最近、調子を崩していまして、サービスのご相談をしたいのですが」
に始まり、怒涛の提案＆交渉＆面会予約まで漕ぎつけた。

デキるオンナは、ちがうねえ・・・💋😎✨

（👆誰も言ってくれないので自分で言うスタイル）

その日は、母と積もる話をし、食べられそうなものを買い出しに行く。
お粥や流動食しか食べられないかと思っていた母は、昼にコンビニの沢庵入りおにぎりや中華丼のお弁当を半分ほど食べ、夜は赤飯や牡丹餅、自分で作った青菜とオクラ、焼きエリンギをぱくぱくと食べ、「やっぱり食べないとダメね」と笑顔を見せてくれた。

翌日、午前中にケアマネさんがお越しになる。
いざ、面会の場になると、決めていた事項を覆（くつがえ）しがちな母だが、この日は訪問看護やヘルパーの利用方法について自分から質問し、利用そのものには納得しているようだった。
ヘルパーの事業所が、いつも行くコンビニのすぐお向かいだと分かり、何かあれば声がかけやすいので安心したのも大きいようだった。
ただ、訪問看護もヘルパーも、すぐには空きがないので少し待たなければならないこと、母の介護度が軽いので、使えるサービスの回数が少ないことなどが説明された。
ここで、ケアマネさんから介護度を変更する手続きをしてみないかと提案があり（介護区分変更）ダメ元で受けてみることにする。

つまり、これから訪問看護の事業所とヘルパーの事業所、ケアマネさんとの3者それぞれと、サービスで何をお願いするか、何曜日に利用するか、細かい調整をして、契約書を交わし、
介護保険の調査員が来るので、前よりも体が動かしにくいことや生活に不便が生じていることを伝える、というミッションが生じたことになる。

もちろん、私もその場に参加したほうがいいので、日にちが決まったら教えてもらえるようにお願いして、面会は終わった。

ヤレヤレ、と一休みしながら、「お昼、なに食べたい？」と母に問う。
すると、驚きの答えが返ってきた。

「なんか、ハンバーガーが食べたいな🍔」

はぁ！？ハンバーガーってあのハンバーガーですよね！？🍔
ここ20年くらい、アナタが食べてるの見たことないんですけど？！
お腹、びっくりしませんか！？大丈夫ですか！？

・・・まぁでも、「食べたい」って思った時に食べるのが、おいしいしね。食べ物の恨みは恐ろしいしね、と自分に言い聞かせ、思い立ったのが

最近、近所にできたバーガーキング🍔

母は「ローソンで売っている」と言ったけれど、せっかくなら本場がいいじゃない。ということで、いざ、バーキンへ（←略すなや）

初めての店舗なので、ソワソワしながら入ったら、どでかいタッチパネルが。。。時代だなぁ・・・と感心しながら、直前に入れたアプリのクーポンバーコードをどうにか読み込ませ、レギュラーだと食べきれないと思いジュニアサイズのバーガーを選び、せっかくだから、とオニオンリングにチキンナゲットまで頼んでお会計。

んまぁ。。。ジャンクですこと💋🍔

ジャンクついでに、食欲の赴（おもむ）くまま
ミスタードーナツへ🍩
（どうなってんのもう😆）

実はチョコレート好きな母のために売り出してくれているとしか思えない
GODIVAのドーナツ🍩他、チョコ味のドーナツを数個購入し、お会計。

家に帰り、まるで王族のような豪華ジャンクパーティーがスタート😆🍔🍩

でもね、ここで私、学びました。

母は、私が家を出て父が亡くなってから、ずっと1人で自分のためだけの食事を準備し、1人で食事を摂ってきた。
もともと、友達とお茶を飲みに行く人ではなかったし、「1人のほうが気が楽」と言って淡々と生活を続けている人だったけれど。

久しぶりに、娘の私という存在がいて、普段食べないような献立が並んでいる食卓を前に。母は、驚くほどぱくぱくと、食事を楽しみながら食べていて。

心ゆるせる誰かとの食事は、どんなに豪華だろうが質素だろうが、体を元気にする力がある。

ということ。。。

私が大したことをした、というのではなく、母の好みを分かってくれている相手が傍にいて、新しいメニューを味わえる、という環境に母の体の細胞が活性化した感覚があった。

もしかしたら、これは今の母の体だから上手くいっただけで、もっと母が衰えていたら食べ物を受けつけなかったかもしれない。
でも、食欲をなくしていた後でジャンクな食事を摂ったにも関わらず、母の具合は悪くなるどころか回復したように見えた。
表情が明るくなり、口数が増え、動きが軽くなった。

介護の仕事に携わっていると、この瞬間が一瞬だということもよく分かる。次にまた同じような機会があった時に、同じようなことをしたからと言って、上手くいくわけではないことも。

それでも、このときの母の食べっぷりは、私の今までの経験や考え方を肯定してくれたような気がしたし、身近な人に喜んでもらえたことが嬉しかった。
そういう喜びは、人生のつらいときに、行火（あんか）のように自分を温め、支えてくれる。

🍔🍩🍔🍩🍔🍩

介護の仕事に携わっているとき、利用者さんの一人一人が分厚い辞書のように思えることがある。

その方が、人生で学んできたことがぎっしりと、その体にも内臓にも骨にも詰まった分厚い百科事典。

生まれたときは、同じくらいのサイズ、同じくらいのやわらかさ、同じくらいの体型、同じような顔つき、同じような行動で生まれてくるけれど。

高齢者の方々は、皆さんそれぞれ、体つきも顔つきも行動もまるで異なる。

1/2や1/3ほどしか生きていない私たちは、その体や行動に振り回されて怒りを覚えたり、悲しんだりすることも多いけれど。

高齢者の皆さんが、その全身全霊で教えてくれることは、ちょっとその辺の介護専門書を読んだだけでは学べないことだったりする。

しかも、こちらが学ぼうとしていなければ、素通りしてしまうこと。

私の好きなLE SSERAFIMも最新のトレーラーで言っているように
「結局私たちはみんな死ぬわけだし」
衰えていく細胞を止めることは、今の医学ではできない。

「衰える＝悲しみ、苦しみが増える」という捉え方を、昔から人はしてきたし、これからもしていくのだろうけど、衰えることは必ずしも、悲しみと苦しみだけではない、とは思う。

それは、身近に高齢者がいて、その方から学んでいこうとする姿勢がないと分からないことだ。

今の時代、祖父や祖母と離れて住んでいる子どもたちも多いし、介護の仕事をただ「汚い」「安い」と蔑む人もいるかもしれない。

でも、どんな方にも若い頃があり、私たちの知らない過去を生き抜いてきた知識と経験がある。

糞便をこね回していても、怒りまくって暴力を奮ってきても、過去に酒とギャンブルに溺れていても、どんな方にも「時代を生き抜いてきた人生」があり、そこへ最低限の敬意を払えるような人間でありたいと思う今日このごろです。

え。。。なんでこんな演説風になっちゃってんの。。。
久々に書きまくって深夜になったからだ。
そして母とのジャンクランチの2時間後、娘が学校で吐いたと連絡もらって千葉へとんぼ返りしたからだ。
とりあえず、せっかく書いたのでこのまま上げまーす♪
おやすみなさい。。。

※ももろさん、ステキなイラストをお借りしました！ありがとうございます！

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