英語を学びながらマインドフルネスを実践する:第3回
初回の記事では、以下の動画冒頭の印象的な引用を取り上げ、その英訳や解釈、文法や表現のポイントについて詳しく掘り下げました。
第2回では、このシリーズの次のステップとして、動画の出だしに登場する1文を取り上げ、その意味や構造を分析しました。
第3回となる今回は、前回取り上げた文に続く次の文を題材に、その訳や文法のポイントを探っていきます。
動画の流れや文脈を踏まえながら、言葉の背後にある意図やニュアンスを一緒に考えていきましょう。
前回の引用は、
「ごく普通の火曜日の午前3時、FBIの誰かがファイルを読んでいた。」
でした。
今回はその次の文についてみていきます。
早速構造分析をしていきます。
[This file] contained [teachings (so powerful that they were considered dangerous)].
メインになる部分は、This file contained teachings.
主語:This file.
"this" 指示形容詞。「この~」を意味し、特定のものを示す。
"file" 名詞。「ファイル」。
動詞:contained
動詞 contain の過去形で、「含む」「収める」。
目的語:teachings
teaching「教え」「教訓」の複数形の名詞。
ここまでで、「このファイルは教えを含んでいた。」
どんな教えなのか、が so 以下に書かれています。
so powerful that they were considered dangerous
これ全体が形容詞句 として "teachings" を修飾しています。
so ... that ... 構文で、「とても~なので…」という因果関係を表します。
構造分析をしてみます。
((so) [powerful]) (that [they] were [considered (dangerous)])
"so powerful" は、「非常に強力な」という意味で、名詞 "teachings" を修飾する形容詞句。
"so" は形容詞 "powerful" を修飾する副詞で、「非常に」「とても」。
"powerful" は形容詞で、「強力な」「力のある」。
ここまでで、「このファイルはとても強力な教えを含んでいた。」
that they were considered dangerous は形容詞句 "so powerful" 「非常に強力な」を修飾し、「その結果どうなったか」を説明しているので副詞節です。
that [they] were [considered (dangerous)]
"that":接続詞。「~なので」「~するほど」として因果関係を示す。
"they":代名詞で、この節の主語。
前の文に出てくる "teachings"(教え)を指しています。
"were":この節の動詞。
"considered":動詞 "consider"(見なす)の過去分詞。形容詞に分類します。
"were"(be動詞の過去形)+"considered"(過去分詞)で、受動態「~と見なされた」という意味を表します。
前回と同様、動詞を were considered という受動態と捉えるのが一般的という考えもあるでしょうが、ここではあえて、進行形・受動態はすべて、第二文型に分類し、分詞は形容詞だと解釈することにしています。
considered dangerous:この節の補語。
"considered":形容詞として解釈し、「見なされる」「評価される」という主語の状態や性質を説明します。
"dangerous":「危険な」という意味。
ここまで、"that they were considered dangerous." の部分は、
「それゆえに、それらは危険だと見なされた。」
全体を通すと、
「このファイルには、とても強力な教えが含まれており、それらは危険だと見なされた。」
となります。
ということで、ここまでの話は、
「ごく普通の火曜日の午前3時、FBIの誰かがファイルを読んでいた。
このファイルには、とても強力な教えが含まれており、それらは危険だと見なされた。」
さてさて、どんな教えだったのでしょうか?
続きをお楽しみに。
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