PR効果を最大化するプレスリリースの打ち方
プレスリリースで、500万円の広告出稿と同じ効果も
新製品や新しいプロダクトを発表する場合は、プレスリリースを打ちます。過去に何度もプレスリリースを打ってきましたが、出稿費用が500万円の広告枠と同等の箇所に掲載されたこともあるのです。
これから、PR効果を最大化する、効果的なプレスリリースの打ち方を解説していきます。
ステップ1:まずは媒体を選定する
新製品やプロダクトを発表するからといって、すぐにプレスリリースを書き始めるのはNG。まずは、媒体を選定することが大切です。
新製品の発表がそのままニュースになるのは、iPhoneの新機種発表みたいな大きな話題に限られちゃうんですね。
ニュースバリューが足りないかもしれない製品やプロダクトの発表を上手くPRするには、しっかり戦略的に考える必要があるんです。ただ発表するだけじゃダメなんです。
どんな媒体に向けて、どんな切り口でアプローチするか。そこをしっかり考えるのが大事なんです。
選定の際、PRTIMESのようなプレスリリース配信サービスを使うと便利です。こういったサービスを利用すると、配信できるメディアのリストや、それぞれの媒体力が一目でわかります。
このリストを見ながら、「うちの新製品やサービスを載せたいな」と思う媒体をピックアップしていくんです。
例えば、業界誌に載せたいのか、それとも一般向けの大手メディアを狙うのか。ターゲットに合わせて選んでいくわけですね。
ステップ2:ターゲット媒体に合わせてPRの内容を決める
ターゲットとする媒体が決まったら、次はその媒体に合わせてPRの内容を決めていきます。
まず、選んだ媒体のトップページをチェック。どんなニュースがどれくらいの割合で載っているか、よく見てみましょう。
大切なのは、自社のプレスリリースをターゲット媒体に合わせてカスタマイズすること。これがポイントなんです。
例えば、カジュアルなスマホゲームを配信したときのことです。おバカゲームだったんですが、ターゲットの媒体がネタ系の記事も載せていたので、ゲームの面白おかしいところをピックアップして、ネタ記事として成立するようにPR記事を作りました。
無事にリリースから数日以内にターゲットとなる媒体に掲載され、さらにその媒体が記事提供するポータルサイトのトップにも掲載されることができました。
別の例だと、人材管理系のSaaSサービスをリリースする場合。こういうときは、企業の決裁者や人事担当者が見そうなITメディアやビジネスメディアをターゲットにします。
このケースで効果的なのが、市場調査を絡めること。「入社3年以内に辞める新卒は〇割」みたいな見出しがあると、人事担当者は思わずクリックしてしまいます。
離職率のリサーチをして、人事担当者の興味を引く切り口を提供するのは有効な手段なんです。リサーチ結果を前面に出して、それを解決するプロダクトとして自社製品を押し出すという形になります。
リサーチは、自社に会員基盤があればそれを使ってアンケートが取れます。なければ、30万円くらいからリサーチ会社に頼むこともできます。
PRの内容が決まったら、いよいよプレスリリースを作成していきます。
ステップ3:記者に手間をかけさせないプレスリリースを作成する
プレスリリースを作成する際は、記者に手間をかけさせないことが大切です。メディアの記者の方々はとても多忙です。
例えば、プレスリリースに画像が添付されていない場合、わざわざ取り寄せることはせずに、掲載を見送ってしまう可能性もあります。
ですので、メディアの記者の方々に手間をかけさせないプレスリリースを作ることが、掲載率を上げるカギとなります。
まず、原稿としてしっかりと完成させることが大切です。このままの状態でメディアに掲載されても、読み物として完結するレベルのプレスリリースを作成しましょう。これは、記事を書き起こすのが大変な記者の方々の手間をフォローする意図があります。
実際、そのまま転載されるメディアも少なくないので、目にしたユーザーの方々に興味を持ってもらえるようになります。
画像に関しては、ターゲット媒体に合わせて複数バージョンを用意することをおすすめします。横位置なのか縦位置なのか、記者が画像をリサイズすることなく、そのまま入稿できるように画像を用意することが重要なんですね。
ステップ4:プレスリリースを配信する
用意ができたら、作成したプレスリリースを配信します。PRTIMESなどの配信サービスを利用しているところが多いと思います。
特に載りたい媒体には、配信サービスとは別に、個別にプレスリリースを送ることをおすすめします。
PRTIMESからの配信とともに、個別にリリースが届けば担当者が目にする機会も増えるため、掲載率が上がる可能性があります。
また、配信のタイミングも重要です。一般的に週のはじめや終わりは避けた方がいいと言われています。朝イチで記者に見せるためには、火曜や水曜の朝方に送るのが良いといわれています。
まとめ:自社の情報を、世間が関心を持つニュースにできるか
ここまでがプレスリリースを送信する流れです。だいたい数日以内にメディアに載り始め、そこからさらにYahoo!ニュースなどのポータルサイトに転載されれば大成功です。
Yahoo!ニュースなどのポータルサイトに載るには、いかに自社の情報を世間が関心を持つニュースとして昇華できるかが大事になってきます。
そのために、先ほど例に挙げたリサーチを使って、プレスリリースをニュースソースとして成立させる方法などがあります。
他の方法としては、著名人に依頼して対談記事の体裁を取ったプレスリリースというのも考えられます。
自社の目線で見ると新製品のリリースは重大事項ですが、社会にとっては必ずしも関心があるとは限りません。だから、いかにニュースとして成立させる切り口を見つけるかが鍵になるんですね。