知る、体験する、サステナブる。 in KURKKU FIELDS②
こんにちは、Yellow!編集部の松田です。
今回は、
「サステナブルファーム体験ツアー in KURKKU FIELDS」の第2弾の記事です。
はじめに、前回の記事から少し間が空いてしまったので
「サステナブルファーム体験ツアー in KURKKU FIELDS」についての説明を少しだけ。
「食の未来は、私の未来。」というコンセプトのもと、千葉県木更津市にある「KURKKU FIELDS」で農業体験をしながら循環型社会や食について学ぶ、千葉商科大生を対象とした体験ツアーです。
計3回のプログラムとなっていて、各回にテーマが定められています。
第1回 知る~農と循環~
第2回 体験する~命のてざわり~
第3回 考える~自分のこと、環境のこと~
第1弾の記事では、「KURKKU FIELDS」の施設の紹介と第1回目の体験ツアーの内容を紹介しました。今回の記事と繋がっていますのでぜひご覧ください。
前回の記事はこちら↓
今回の記事で紹介するのは9月9日に行われた
第2回目のプログラム「体験する~命のてざわり~」です。
記事の後半にはKURKKU FIELDSで働くスタッフの方へのインタビューもあるのでお楽しみに。
第2回プログラムのメインは、第1回プログラムで植えた枝豆畑のお手入れとバーベキュー。
枝豆畑のお手入れ
まずは、第1回で植えた枝豆の育ち具合の確認や畑のメンテナンスを行いました。
大雨の影響で植えた種が流されてしまったり、ハトに食べられてしまったりして芽が出ていないところもありましたが、順調に育っていました。
枝豆と雑草を間違えないように葉っぱをよく見て雑草取りしました。
全員で協力して、草だらけだった畑がこんなにすっきりしました。
このまま順調に育って、たくさん実がなってほしい!
次回の収穫が楽しみです。
ちなみに、
抜いた雑草も鶏の餌にしたり、肥料として活用したり循環させます。
雑草も循環型社会の大事な一員ですね。
畑のお手入れの後はバーベキュー
KURKKU FIELDSでできた夏野菜と肉でバーベキュー
畑で育てている夏野菜とシャルキュトリーで作られたソーセージでバーベキューをしました。
まずは4~5人のグループになり、畑で夏野菜の収穫。
試食をして見極めながら、
フードロスが出ないように自分達が食べたい野菜を、食べられる量だけ収穫しました。
スーパーにはあまり出回らない曲がった野菜や少し傷がついた野菜も収穫してバーベキューの材料として活用しました。
私の推しは、マイクロキュウリ。
今回初めて存在を知りましたが、一口食べてファンになりました(笑)
とても小さく、見た目はスイカに似ています。
普通のキュウリよりも酸味があり、ライムのような味でした。
畑での収穫を終えた後はバーベキューセットのある場所へ移動。
収穫した野菜を自分達で調理して食べます。
素材の味を感じるために味付けは塩とトマトソースのみ。
野菜のほかにはKURKKU FIELDSのシャルキュトリーで作られたソーセージも。
左のソーセージには春菊、右のソーセージには新生姜が練りこまれています。
もちろんKURKKU FIELDSの畑で採れた春菊と新生姜ですよ。
締めはKURKKU FIELDSの夏野菜たっぷり焼きそば。
養鶏場の卵を産めなくなった鶏の肉と畑で採れた野菜で伊藤さんと吉田さんが焼きそばを作ってくださいました。
焼きそばの麵以外はすべてKURKKU FIELDSで採れた食材です。
食事が終わった後は全員で後片付け。
第2回プログラムでは、泥だらけになりながら草取りをしたり、畑で野菜をまるかじりしたり、普段の日常生活では体験することがない貴重な経験ができました。
また、食と循環を見つめ直すきっかけになりました。
KURKKU FIELDSで働くスタッフの方にインタビュー
今回もスタッフの方々が
なぜKURKKU FIELDSに巡り合ったのか、
KURKKU FIELDSでの活動をきっかけに私生活にどんな変化があったのかなどインタビューしてきました。
今回は、
シフォン部門のリーダーをしながら、KURKKU FIELDS全体の広報やメンバーシップ制度を兼任されている小林 真理(こばやし まり)さんにインタビューをさせていただきました。
初めにKURKKU FIELDSで働くきっかけを伺いました。
小林さん「私は料理することや食べることが好きだったのですが、仕事を選ぶときに飲食関係の会社で働きたいという気持ちはあまりありませんでした。海外にも興味を持っていたので、最初は商社に入って貿易関係の仕事をしていました。
商社で働いていたころは比較的休日は休める仕事だったので、休みを活用して好きなことしたり、色々な人に会ったりしたいと考えるようになりました。そこから、ファーマーズマーケットでピクルス屋さんのお手伝いをしたりする中で、自分で作ったものを売ることと、人が作ったものを売ることは全然違うと実感しました。同じ”売る”でも自分で作って売るほうが楽しいんだろうなと思いました。」
そこで、自分でお菓子を作って小さいマーケットに出店して”自分で作ったものを売る”ことを始めたそうです。
この活動がKURKKU FIELDSのシフォンで働くきっかけに繋がります。
小林さん「人が集まる場所を作る仕事やどうデザインするかに興味があったのでこちらもやってみようと考えました。そこでマーケットを主催してみました。自分が思い描いていた空間の中にみんながいて、そこでみんなが笑っていることに楽しさを感じて、『この道が向いているかも。』と思い始めました。」
そんなとき、当時開発段階にあったKURKKU FIELDSの見学に行くことに。
小林さん「KURKKUFIELDSだったら、本当に美味しいものを真剣に作って、食べて、より多くの人が"本当に美味しいもの"に価値を見出すことができるのではないかと考えました。」
そして最初に関わった仕事はシフォンケーキショップの立ち上げでした。
小林さん「KURKKU FIELDSで作るシフォンケーキは、レシピの水分量が多めなので生地はすごくさらさらなんですが、強力粉を使い小麦粉のグルテンをしっかり引き出しているので、しっかりとした弾力があるのが特徴です。配合、使用する粉、グルテンを引き出すという三点がポイントになっています。」
また、大きさにもこだわりがあるそうです!
小林さん「シフォンケーキが一番おいしく焼きあがるのは20センチという大きさ。52分間オーブンに入れても、中の水分が蒸発せずしっとり仕上がるのは、この大きさがポイントです。」
以前、大学の講義で吉田さんにお越しいただいた際に、鶏の卵の匂いで飼育の際に使っている餌の変化に気付くということをお話しされていたので、そのことについても聞いてみました。
小林さん「あげている餌の種類で少し卵の匂いが変わったり、人参収穫の時期には人参を餌に入れるので卵の黄身の色が濃くなったりもします。
餌以外にも床の調子を整えたり、あげている野菜をきれいに洗ったり、また水飲み場を一日一回綺麗にしてあげたら臭みがなくなったこともありました。」
そんな中で、卵の状態が変わることで焼き上がるケーキが変わったことを実感した小林さん。その時、農業部のスタッフが、あるお話をしてくれたそうです。
「一次産業に携わる人達は自分たちの作った農産物を受け取った人たちがどれだけご機嫌に料理できて、その素材に対してポジティブな発想で頭がいっぱいになるかが腕の見せ所だよ。」
その話を聞いて感銘を受けた小林さん。
小林さん「料理をする時、素材自体の味が本当においしかったらシンプルな味付けや素材の良さを活かした料理にしよう、と考える方向がポジティブになります。できるだけ楽しい気持ちで料理ができれば食べる人も楽しい気持ちになる。そういうものを作りたいというように考えるようになりました。」
また、シフォンケーキの監修をしてくれた小山進シェフからは「自分の前に仕事をした人のことを想像してお菓子を作りなさい。」という助言を受けた際に、お互いのことを想いあって作る楽しさを感じたそうです。
最後に、KURKKU FIELDSで働き始めてからの私生活の変化について伺いました。
小林さん「KURKKU FIELDSの場内でスタッフが育てた野菜をよく食べるようになりました。
あとは、元から意識していましたが、スーパーで売られている食材の価格設定の背景を意識しています。スーパーで売られている卵の値段を見て、どういう育て方をしてその値段の卵ができているのかを考えて、KURKKU FIELDSの卵やちょっといい卵を選ぶようになりました。」
おわりに
いかがだったでしょうか。
第2弾の記事では「サステナブルファーム体験ツアー in KURKKU FIELDS」第2回プログラム、KURKKU FIELDSで働く小林さんへのインタビューをご紹介しました。
この記事をきっかけに農業体験してみたい!循環型社会についてもっと知りたい!と思う人が増えてくれたら良いなと思います。
スタッフの皆さんも素敵な方ばかりで、スタッフの方との会話もKURKKU FIELDSの魅力の一つです。
ぜひ皆さんもKURKKU FIELDSに行って体験してみてください!
第3弾の記事もあるのでお楽しみに。
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