もしもし、還る/白河三兎
アンソロジーで短編を拝読して気になっていた作家、 #白河三兎 さんの著書『 #もしもし還る 』を拝読📖しました。
本書は、【さらさら(現在)】と【ぐるぐる(過去)】を交互に描きながら物語が進んでいくSFミステリー。
始まりからとても不思議な感じで、
「え?どういうこと?」
と続きが気になり、ぐんぐん物語に惹き込まれていきます。
あまりに惹き込まれ過ぎて、久しぶりに歩き読書をしてしまいたくなった程。
物語が進むにつれ、人それぞれの闇があらわになり交差していき、少しずつ現在と過去が繋がり伏せんが回収されていくのですが。。。
闇から光を見出していく展開になるかと思いきや、最後まで霧に包まれたような感じ。
ただ、愛を知らずに育った主人公がようやく愛というものを知り、自分の中に芽生えた愛にも気付けたことに救われた気持ちになりました。
『でも体はシロの遺伝子をもとめている。「この男を手放しちゃ駄目だ」って。』
こちらは、ずっと主人公と曖昧な関係を続けてきたキリの言葉。
この感覚、私も最近知りました。
説明し難いのですが、執着とか依存とかとはまた別の次元で、直感で自分に必要だということが分かるのです。
そして、直感が確信へ変わると互いの魂が融合されていきます。
これは、きっと自分にしか分からない感覚なのだと思います。
白河三兎さんの作品は、不思議な魅力で惹き付けられるので、他の作品も拝読してみたいです。
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