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紫式部の欲望/酒井順子





酒井順子さんのエッセイ
「紫式部の欲望」を拝読しました📖´-
(2024,2,7 読了)



昨年末からLINEオープンチャット「読書会すみれ」内で開催されている「源氏物語/紫式部、谷崎潤一郎(訳)」の輪読会に参加しています。
ここに至るまで文豪作品と同様、古典にも苦手意識があり避けてしまっていたので、「源氏物語」についてもほとんど何も知りません。
でもせっかく輪読会に参加することにしたので、少しでも「源氏物語」への理解を深めたいと思い、関連する本を読み漁っているところです。そして図書館でたまたま見つけて手に取ったのが本書。


この作品の中には、紫式部の「こんなことをされてみたい」「あんなことをされてみたい」という生々しい欲望が、あちこちにちりばめられているような気がしてくるのでした。そしてその欲望は、今を生きる私達の中にも、確実に存在するもの。

「はじめに」より



「源氏物語」の話になると、母も酒井順子さんと同じようなことを言っていました。
だからいつの時代の人たちにも受け入れられ、長く読み続かれているのでしょう。
本書では紫式部がどんな心情で物語を描いていたか、そこに隠された女の欲望はどんなものかを一つ一つ紐解いてくれます。それがもう共感することばかりで。
{あぁ、私の中にもこんな想いあるわ}と思うと、紫式部がぐんと身近に感じれるのでした。

自分の中にいくばくかのブス要素を持っている人こそが、最もブスには厳しいのです。

「ブスを笑いたい」より



こういう思い私の中にもあるような気がする。女の嫌な一面ですね🫣
このように紫式部の欲望を見ていきながら自分の中にある欲望や思いも浮かび上がってきてます。
本書を拝読して「源氏物語」を拝読するのが益々楽しみになりました。物語自体を楽しむのはもちろんのこと、その奥にある紫式部の想い、そしてその想いを受け止めた時の自分の心情から見えてくるものをたくさん得られることでしょう。



輪読会はまだ始まったばかりで終わりはまだまだいつになるか分からないけれど、読了後の未来の自分がどんな状況にあるのかも楽しみだな。
改めて古典は奥が深い。その面白さの扉を開いてくれるような一冊でした。










読書会すみれ





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