
すこやかにおだやかにしなやかに/谷川俊太郎
#谷川俊太郎 さんの著書、
#すこやかにおだやかにしなやかに を拝読しました。
本書は、仏教の教えを短い詩節の形で伝えた、韻文のみからなる経典"ダンマパダ"から、著者が共感するところを著者らしく自由に日本語にした詩集です。
谷川俊太郎さんの作品は、教科書などで目にしたことはありましたが、著書をしっかりと読んだのは初めてのような気がします。
仏教の教えを柔らかくわかりやすく表現されていますが、一つ一つの詩に深みと重みがあり、改めて気付かされることも多かったです。
お一つ抜粋させていただきます。
「愛が消える」
あいつが私を悲しませる
あいつが私を傷つける
あいつが私を打ちのめす
あいつが私を不幸にする
あいつのせいにしていると
私はあいつに閉じこめられる
私は誰かを憎むとき
私は私を憎んでいる
だれかがあなたをうらむとき
だれかは世界をうらんでいる
憎むほど憎しみはふくらんでいく
うらむほど愛は消えていく
こちらは、少し厳しめでずしーんとくる詩ですね。。。
他責している間は、自分が満たされることはありません。
結局、自分を不幸にしてしまっているのは自分自身です。
生きていると色んなことが起きます。
不本意に起きてしまうことも多いですし、何かをうらみたくなることもあります。
でも、憎しみを膨らませた先に何か残るものはあるでしょうか。
他責するのはやめ、憎しみから解放されたらまた新しい光が見えてくるのだろうと思います。
谷川俊太郎さんの著書、他のも読んでみようと思います。
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