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良い本に振りまわされない、読書のススメ

ここ最近ちょっと本を読む時間が長くとれたので、中でもとても良かった本の紹介と、そんな良い本に振り回されないための、僕なりの読書法を紹介します。


「なぜ働いていると本が読めなくなってしまうのか」

月に3〜4冊くらいのペースなので、根っからの読書好きとは公言しがたい僕ですが、この8月は特に面白い3冊に出会いました。
その1つが、三宅香帆さんの「なぜ働いていると本が読めなくなってしまうのか」です。
読書をとりまく社会の変化(文化史)
 →労働が本を読めなくする根拠
   →労働に全身全霊をかけるとを賛美する社会への警鐘
     →全身全霊よりを否定する「半身」の推奨と作者の提案
という流れが軸をもってしっかりと書かれていていて、納得いく本でした。

まさかの、あとがきで作者の現状が全てをどんでん返しするとは思わなかったけど(ここまで読ませておいての信じがたい告白がある)、それも含めてリアルな「本の読めない社会」と向き合える1冊でした。どんなどんでん返しかはのちほど。
でも、それ以上に僕はこの本によってあるひとつの呪いから解放されたような気持ちになったので、そのことから先に書こうと思います。

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