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柔術と心理学とおじさん

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ブラジリアン柔術をしているおじさんに向け、練習方法や緊張のほぐし方など、心理学の視点から解説します。心理学に興味がある人にも楽しく読んでもらえるものを載せていく予定です。
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#心理学

じゃれあってゴロゴロすると脳で何か出るらしい:柔術が楽しい生物学的理由(3)

大賀先生が言う柔術最大の魅力「人とじゃれあってゴロゴロするのがとにかく心地よくて気持ちい…

Matia Okubo
1年前
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メンタルトレーニングで筋力や瞬発力が上がる:なぜ?どうやって?

スポーツ場面におけるメンタルトレーニングとは、競技力向上を目指し心理、感情、行動のスキル…

Matia Okubo
2年前
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抑え込まれると笑うラット:柔術が楽しい生物学的理由(2)

大賀先生がいう柔術最大の魅力「人とじゃれあってゴロゴロするのがとにかく心地よくて気持ちい…

Matia Okubo
2年前
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柔術が楽しい生物学的理由(1):ゴロゴロするのはそもそも楽しい。

ブラジリアン柔術は、それ自体とても楽しい。友人ができる、運動不足の解消、痩せるなどなどメ…

Matia Okubo
2年前
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「あの」ヒョードルが書いた心理学論文:総合格闘家の倫理観に関する考察

エメリヤーエンコ・ヒョードルといえば、40歳以上ならたいてい耳馴染みのある名前だと思います…

Matia Okubo
2年前
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小中学生の体力が低下:スポーツ庁の調査から

気候が良くなり外で身体を動かしたくなる方も多いかもしれません。ただ、世の中こんな感じなの…

Matia Okubo
2年前
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判断は年を取らない:おじさん・おばさんたちのスパーリング対策

加齢による衰えは少しずつ進みますし、鍛えていればさらに遅らせることができます。それでも若い頃と同じようにはいきませんし、おじさん・おばさんならいろいろと衰えを実感することも多いでしょう。 反応スピードは衰える実際、単純な反応スピードは年とともに衰えます。丸とバツを判断してボタンを押すような単純な反応は、10代後半で最も早く、年と共に遅くなります。下の図に典型的な結果を載せました(Woods et al. 2015)。 だいたい10歳で20 ms(ミリ秒)遅くなります。20

オリンピックには何歳で出場するのか?柔道家のピーク年齢

東京2020オリンピックでは、柔道選手がすばらしいパフォーマンスを披露してくれています。柔道…

Matia Okubo
3年前
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ストライプってなに?その意義

ブラジリアン柔術は最も黒帯が取得しにくい格闘技と言われることもあります。ブラジリアン柔術…

Matia Okubo
3年前
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金子書房さんのnoteに書きました「格闘技で心を開放する:危険の効用(特集:もやもや…

このnoteでの活動を見てくださったようで、金子書房さんからのご依頼をいただき以下の記事を書…

Matia Okubo
3年前
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形の稽古は自制心を高める

自制心とは、感情や衝動を抑え、自分自身をコントロールする能力です。自制心は筋肉と似ていて…

Matia Okubo
3年前
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勝負のマインドセット:クレベル vs. 未来戦から考える

この1週間、ブラジリアン柔術界隈はRIZIN 28でホベルト・サトシ・ソウザ選手とクレベル・コイ…

Matia Okubo
3年前
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チャンピオンの性格:格闘技の王者とBig 5性格特性

その世界で一流の人は人格も素晴らしい(ことが多い)です。UFCに出ていた選手が、クロストレ…

Matia Okubo
3年前
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音楽を聞くとパフォーマンスが上がる

音楽を聴くと気分が変わります。素晴らしい音楽には感情を動かす力があり、歓喜の涙を流させたり、逆に悲しみの涙を誘ったりすることもあります。 音楽とスポーツプロのスポーツ選手は、この音楽が気分に与える効果を利用して、緊張を和らげ、モチベーションを高めています。試合前にロッカールームで、ヘッドフォンをつけている選手の映像を良く目にするのではないでしょうか。 音楽によるパフォーマンスの向上に関してはたくさんの研究があります。例えば、「ロッキー」のテーマを聴いて、1分経ってから60