阿部雅幸

デザイナー|アートディレクター|minne創業者 https://masayukiabe.com/

阿部雅幸

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最近の記事

小学二年生と悲しみへの向き合い方

小学二年生の長男が週末出かけたショッピングモールで大切にしていた人形を無くした。預けていたので直接目にしていないのだが、義母によると、これまで見たことがないくらいわんわんと泣いていたらしい。 翌日迎えに行った時もうつむいたまま表情はどんよりしていた。帰り道、どう接すれば良いか分からなかった。「また買えばいいじゃん。」と声をかけそうになったが、失ったものを新品で埋めるのではなく、「悲しい」という感情をちゃんと持つことが大切な気がして、言葉にできなかった。 悲しみへの向き合い

    • SHEを9月末で卒業し、グラフィックデザイナーとして独立することを決めました。

      残りの人生で心からやりたいことは何かを問い、自身のエネルギーの源泉を見つめ、様々な呪いや固定観念に縛られていた自分に許可を出して、デザインと向き合うことを決めました。 グラフィックデザイナーとして生きることを決めた時、世界の見え方が180度変わりました。視界が一気に開けて、感度のスイッチが切り替わった実感があり、それ自体が何物にも変え難い貴重な経験となりました。 SHEに出会っていなければ、一緒に働く仲間たちやSHEのサービスをご利用いただく皆さんが変化する姿を間近で見る

      • さよなら、Todo

        Todo管理をやめた。 どうなるかなぁ、怖いなぁと思いながらも、やめてみたら仕事が圧倒的にやりやすくなった。予想外の事象だったので、その理由を備忘録としてまとめておくことにする。 自分のためのまとめなので以降は有料で。気になる方はのぞいてみてください。

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        • 「学習は負けている」から考えるSHEのエデュテインメント戦略

          SHEで夢を叶えた人がいる。 人生を変えた人がいる。 その一方で、 挫折し、途中で学習を終えた人もいる。 両者の差は、一体なんだろう。 目標の解像度が高かったから?学習のモチベーションを継続できたから?もちろん、それらも一つの要因だろうし、他にも様々な理由が挙げられるだろう。 では、どうすれば両者の差を埋めることができるのだろう。 はじめて学習する分野であっても、SHEで学べば、誰もが楽しく継続できる世界。自然とスキルが身につき、それを活かして自分らしい生き方が選択

          2020年のあって良かったモノとコト

          年の瀬の今日、國光さんのnoteを見て体験が向上したモノやコトを記録しておくは良いなと思ったので、今年が終わる前にさっとまとめておきます。 ちなみに「買って良かったモノ」系の記事で毎年の楽しみにしているのは、「サカナクション山口一郎が今年買って良かったモノ」です。それでは、サクッといきます。 1. ALL YOURS モフ ジップアップジャケット 今年のはじめ「オールユアーズの新春だョ!全員集合 ~大掘り出し物市&餅つき大会~」で「冬は毎日着てしまいますよ〜。」と言われ

          2020年のあって良かったモノとコト

          ごかいちさんから学んだ、心理的安全性を考える前に、考えたいこと。

          この記事はフルリモートデザインチーム Goodpatch Anywhere Advent Calendar 2020の17日目の記事です。 1.はじめに 私は、SHEの他に今年の3月から「Goodpatch Anywhere」にも所属しており、8月からとあるプロジェクトのアドバイザーとして動いています。 「Goodpatch Anywhere」では、所属する際の手続きをはじめ、リモートでの仕事の進め方、クライアントを巻き込んだチームビルディングやコミュニケーションの方法な

          ごかいちさんから学んだ、心理的安全性を考える前に、考えたいこと。

          「働き方」も「生き方」も固定観念に縛られていませんか? ファウンダーを辞めてみたら見つかった自分の“最高価値”を発揮する方法

          こんにちは、SHE株式会社で新規事業に関わる仕事をしている阿部です。いきなりですが、先に最も大切なことを書いておきます。 SHEでは、面白くてやりたいことがめちゃくちゃ沢山あるのですが、人が全然足りていないので手伝って欲しいです!一緒に!助けて!読んでくださっているあなたに伝われ!(切実!) 本文が長くなってしまったので、先に大切なことを書いておきました。 さて、今のあなたは、 仕事を楽しんでいますか? あなたらしく働けていますか? 私は、SHEで仕事をはじめてから

          「働き方」も「生き方」も固定観念に縛られていませんか? ファウンダーを辞めてみたら見つかった自分の“最高価値”を発揮する方法

          未経験から3ヶ月で作り出した本がまもなく発売される。

          3ヶ月前まで本を作った経験なんてなかった。 本当になにも知らなかった。本の作法も、どうやって作られていくのかも、InDesignの使い方さえも。 本のデザインを依頼してもらえたことが心の底から嬉しい一方で、果たして本当に作ることができるのか、役割を果たせるのか、不安も大きかった。 プロジェクトに加わるか悩んでいた時に想像したのは、自分が制作に携わらなかった方の未来だった。 発売したその本を手にする瞬間、100%、間違いなく悔しい。そうに違いないのだ。大好きなブランドの

          未経験から3ヶ月で作り出した本がまもなく発売される。

          企業があたり前に自分たちの「番組」を持つ時代がやってくる。

          これからの時代、企業があたり前に自分たちの「番組」を持つようになる。そんな風に感じたのは「手紙社」北島さんとのオンラインでの対談がきっかけだった。 「番組」といっても「テレビ番組」のことではなく「オンライン配信」のことだ。そしてそれは、いわゆる自社商品の紹介動画配信のことではない。 手紙社さんは、昨今の自粛状況に伴い4月19日に「GOOD MEETING」というオンライン上のテレビ局のような場所を立ち上げられた。 ◎GOOD MEETINGって何? 手紙社が敬愛する作り

          企業があたり前に自分たちの「番組」を持つ時代がやってくる。

          アートディレクター小杉幸一さんからどのようにして高評価を得たのか?課題へのアプローチをまとめました。

          今年の1月から「 GO FIGHT CLUB 」というクリエイティブディレクションを学ぶ講座に通っています。 GO FIGHT CLUBとは 広告やPRなどを得意とする、The Breakthrough Company GO主催の次世代クリエイティブディレクション講座。受講者は50人限定。日本最高峰のトップクリエイター14名が、日本のクリエイターの能力底上げと、新時代のクリエイティブディレクション技術の確立を目指した採用直結型の取り組み。 https://goinc.co.

          アートディレクター小杉幸一さんからどのようにして高評価を得たのか?課題へのアプローチをまとめました。

          人生で、いちばん住みたいお店に出会ってしまった。

          旅先で見つけて「せっかくだから」と立ち寄ったお店。予期せぬ出会いは油断ならない。なにせ、こちらは過度な期待をしていないのだ。それだけに、期待を越えてきた時のインパクトがすごい。 「ここにずっといたい、いや住みたい……」 あまりにもここちよい場所に出会うと「また訪れたい」という気持ちをこえて「住みたい」とさえ思ってしまう。ドキドキして、頭の中は興奮状態となり、お店の中をじっくり見てまわる。少しすると落ち着きを取り戻して「ここに住みたい……」という感情が湧いてくる。それ

          人生で、いちばん住みたいお店に出会ってしまった。

          わたくしごとですが、このたび家を出ることにしました。

          あけましておめでとうございます。阿部です。 このnoteは主に僕のことを知っているみなさんに向けてのメッセージです。早速ですが、このたびGMOペパボを退職することになりました。退職日は2月末で昨年末の社員旅行が最終出社日でした。 2006年の入社から約14年。時間の長さがなせることなのか、ペパボはもはや「会社」ではなく「家」のような場所であり、大好きな人たちがいる家から家へと移動するような感覚で過ごしていました。 2006年といえば、ソフトバンクがボーダフォンを、Goog

          わたくしごとですが、このたび家を出ることにしました。

          最近感動したことは「鈴木心写真館」です。

          我が家では、年に1度、家族写真を撮ることにしている。今年は、写真家の鈴木心さんが川越で「出張鈴木心写真館」を開催すると知り、すぐに申し込んだ。 心さんは、企業の広告写真を撮影する傍ら、写真のワークショップを開いたり、写真を自由に使用できるwebサイトを立ち上げたり、写真館を開いたり、炎上したかと思えばコーヒーショップを開いたりと、とにかく多彩に活動されている人だ。 僕が心さんを知ったきっかけは、2008年の「写真」という個展だった。当時は、すでに広告業界でトップクリエータ

          最近感動したことは「鈴木心写真館」です。

          CHIMNEY 立花さんの10年の作家活動とそこから学べる3つの大切なこと。

          こんにちは。minneの阿部です。今日は1/26に西陣産業創造會舘で開催された「ハンドメイドマーケット minne 活用セミナー」にご登壇いただいた、CHIMNEY 立花さんのお話を書いていきたいと思います。 CHIMNEY 立花さんプロフィール 2009年に「CHIMNEY」をスタート。フィギュアの制作技術を応用し、独自の世界観のアクセサリーやオブジェを発表。ミッキーやスヌーピーなどのキャラクターやクリエイターとのコラボにも積極的に取り組む。今年で活動をはじめ

          CHIMNEY 立花さんの10年の作家活動とそこから学べる3つの大切なこと。

          7年後、僕は創造主になった。

          こんにちは。minneの阿部です。minneを立ち上げてから今日1月17日で丸7年が経ちました。ご利用いただいているみなさま、ご協力いただいている企業のみなさま、minneのみんな、これまで本当に沢山の方に支えられて、ここまでサービスを成長させることができました。ありがとうございます。 さて、私ごとですが、2018年末で「部長」を退任し、2019年から「創造主」という新たな役割で始動しています。 「は?」 今、お読みになられている方は、きっとこう思われていることでしょう

          7年後、僕は創造主になった。

          2018年の取材と登壇のまとめ

          こんにちは。minneの阿部です。2012年にminneを立ち上げてから早いものでもうすぐ丸7年です。2015年以降はTVCMをはじめとする大規模プロモーションをスタートし、メディアからの取材や登壇依頼の数が大きく増えました。 そういった中で僕自身は、事業責任者の役割に加えてここ数年 “ minneのザビエル ” として、minneの想いを伝えファンを広げる伝道師のような活動を続けてきました。来年から役割が少し変わることもあり(この話は別で書こうと思っています。)、また年末

          2018年の取材と登壇のまとめ