ごかいちさんから学んだ、心理的安全性を考える前に、考えたいこと。
この記事はフルリモートデザインチーム Goodpatch Anywhere Advent Calendar 2020の17日目の記事です。
1.はじめに
私は、SHEの他に今年の3月から「Goodpatch Anywhere」にも所属しており、8月からとあるプロジェクトのアドバイザーとして動いています。
「Goodpatch Anywhere」では、所属する際の手続きをはじめ、リモートでの仕事の進め方、クライアントを巻き込んだチームビルディングやコミュニケーションの方法など、組織や人から学ぶ機会が非常に多く、加わってすぐに感じていたことは「こんな『幻影旅団』のような組織が世の中に存在するのか…。」でした。
旅団としての凄さや素晴らしさ、団長の念能力については、各メンバーがAdvent Calendar で書いているので、私は少し違う視点で書きたいと思います。具体的には、参加プロジェクトでチームマネジメントをしているごかちんさんから(勝手に)学んだ、仕事をより良く進めるための視点について心理的安全性のお話も交えながら記したいと思います。
なお、本記事の内容は、阿部個人の完全なる私見であり、ごかちんさんの考えは一切含まれておりません。
2.口調と表情
リモートワークでのフィジカルな接触は、モニターに映し出される「顔」しかありません。特に初対面の場合には、お互いに関係性が全くできていないため、話す内容の前に話しやすい「口調」と「表情」が重要な要素なのではないかと感じています。ごかちんさんは、話し方や声のトーンがとても柔らかく、笑顔の回数も多いのでモニター越しで初対面であっても最初から安心して何でもお話しすることができました。
気をつけたいのが1on1やミーティング中の自分自身の顔です。みなさんは無表情で参加していませんか?鏡で自分の顔を見てみると分かるのですが、無表情な顔は意図せず不機嫌な印象を与えてしまうことがあります。つまり、自分の表情に対して意識していない状態では、対話相手に対して話づらさを醸し出してしまっている可能性があるということです。常に笑顔でいることは難しいですが、口角をあげるだけでも印象は随分と変わります。かくいう私は、口角を上げることを意識してミーティングに臨んでいます。(上がってなかったら「あべちゃん、口角!」と指摘してください!)
雰囲気は作れる!
ビジネスマナー講座みたいになってきた。
3.問いかけと転用
プロジェクトの中でのアウトプットの精度を上げるには、メンバー間での適切な議論が不可欠です。そのために大切なことの一つが「問いかけ」と「転用」だと感じています。1on1やミーティングで、ごかちんさんからメンバーへ「問いかけ」によって議論が深まったり、フレームワークや他の事例を「転用」して示すことで議論が進むきっかけになったりしています。これからの時代、一家に一台ごかちんが必要です。いつもありがとうございます。
具体的な「問いかけ」は、コーチングとも近いですが「ここで解決したいことは?」であったり「本当はどうありたい?」であったり、あるいは、具体的な心配事とセットで「困っていることはないですか?私は○○が心配です。」といったことであったりします。
また、「これどう進めていこうか…」とメンバー同士で考えはじるタイミングで、思考整理のためのフレームワークや過去の事例を提示して一気に物事が整理されていくこともあります。タイムリーですが今日もありました。
こうした「問いかけ」や「転用」は、ごかちんさんの日々のインプットに加えて自らアウトプットせざるおえない状況を作り出し、伝えることを積み重ねてきた賜物なのではないかと勝手に推測しています。今回の「Advent Calendar 2020」もごかちんさん発です。
4.ホスピタリティ
「Goodpatch Anywhere」は、デザイナーを中心としたチームですが、当然ならがデザインをしているだけでプロジェクトがスムーズに進んでいく訳ではありません。デザイン以外にも様々な仕事があり、そうした仕事についても各自が率先して動かしていくことでプロジェクトは、より良い形で進んでいきます。ごかちんさんは、周囲を見渡しながら足りないところを補ったり、
のように時に自ら提案すると同時に手をあげたり、その一挙手一投足がホスピタリティに溢れています。こうした動きについては、ごかちんさんが書かれた「チームで主役になれなくても」という素晴らしい記事があるので、ぜひそちらをご覧いただければと思います。
5.おわりに
Googleは、5年前(もう5年も前!)に発表した『re:Work「効果的なチームとは何か」を知る』の中で、チームの効果性に影響する因子のうち、圧倒的に重要なのが「心理的安全性である」とのリサーチ結果を明らかにしています。これをお読みのみなさんはご承知の通りかと思います。
『re:Work』は、公開から5年が経ちますが、今改めて読んでも様々な気づきが得られるので一読の価値ありです。ありがとうGoogle。
さて、こうした背景もあり昨今は心理的安全性のために様々な手法が生み出されシェアされています。もちろんそれらの手法も大切なのですが、私自身は、その手前の「自分がより良いプロジェクトにしていくぞ!」という個々人の姿勢が大切だと感じています。上に挙げた3つのポイントは、明日から自分一人からはじめられることなので、ぜひご活用いただければと思います。
以上、リモートワークにおける「ビジネスマナー講座」でした。(違う)
「Goodpatch Anywhere」は、フルリモートの先端を突っ走っていることもあり、学びも多くとても面白い組織です。ただ今、採用も強化中なので、ご興味のある方はぜひお気軽にエントリーください!