「働き方」も「生き方」も固定観念に縛られていませんか? ファウンダーを辞めてみたら見つかった自分の“最高価値”を発揮する方法
こんにちは、SHE株式会社で新規事業に関わる仕事をしている阿部です。いきなりですが、先に最も大切なことを書いておきます。
SHEでは、面白くてやりたいことがめちゃくちゃ沢山あるのですが、人が全然足りていないので手伝って欲しいです!一緒に!助けて!読んでくださっているあなたに伝われ!(切実!)
本文が長くなってしまったので、先に大切なことを書いておきました。
さて、今のあなたは、
仕事を楽しんでいますか?
あなたらしく働けていますか?
私は、SHEで仕事をはじめてから8ヶ月、ありがたいことに自分らしく、楽しく働くことができています。でも1年ほど前まで「自分の仕事は、人生は、本当にこのままで良いのだろうか…」と考える日々を過ごしていました。
前職では、上場企業で「minne」というCtoCのハンドメイドマーケットを立ち上げ、事業責任者として8年ほど事業経営をしていました。そんな私がなぜ自身の事業を離れ、どのようにスタートアップでの新規事業開発に携わることになったのか、「自分らしさ」を見つけていく方法と合わせてお話したいと思います。
これからのキャリアや生き方を考えている方の参考に少しでもなれば幸いです。
求められる役割と自分らしさの狭間で
2011年に自ら立ち上げた「minne」は、右肩上がりで成長を続け、2015年には会社の注力事業として積極投資をする事業となりました。数十億の投資で事業は一気に拡大し、1人で構想をはじめたサービスは、80名を超えるメンバーが関わるまでになりました。
傍から見たれば、順風満帆に見えていたかもしれません。好きなサービスを作らせてもらい、幸運なことに事業は拡大。責任ある立場で仲間と想いを共にしながら仕事ができる、本当にありがたい環境でした。でも、その一方で私自身は「求められる役割」と「自分の強みや力を発揮しきれていないこと」へのギャップを感じるようになっていました。
「事業のファウンダーである阿部がいることに意味がある。」
そんな風に言っていただくこともありましたが、自らの強みを発揮できていないと感じる状況でどうしても心からそう思うことはできませんでした。
思考が180度変わった、人生の師との出会い
そうしたギャップを抱える一方で、
「事業責任者としてしかっり役目を全うしなければ。」
「事業を立ち上げた人間として最後まで責任を持たなければ。」
という気持ちで、自らを奮い立たせていました。今にして思えば、もっと早く決断できれば良かったのですが、当時は「事業責任者らしく(あるいはファウンダーらしく)あらねばならない。」という固定観念によって、周囲からの期待に答えようと無理やり頑張っていたように思います。
そんな私の意識を変えてくれたのは、株式会社uni'que CEOの若宮さん(@waka_uq)と株式会社Moonshot CEOのすがけんさん(@xxkenai)でした。
若宮さんからは、「アート・シンキング・ワークショップ」を通して自分の中には「自分」と「他分」がいること、「他分」に縛られずに本当の「自分」を探すことの大切さを教わりました。
「アート・シンキング・ワークショップ」が気になる方は下記から当日の様子をご覧ください。
すがけんさんからは、1on1を通して「大切なお金のこと」、「どうすれば自分らしく働けるのか」、そして「仕事の価値は相手の変化量」であり、関わる人や仕事は、相手の変化量を軸に選ぶことの大切さを教わりました。
すがけんさんの考え方に触れたい方は、ぜひ下記のnoteを読んでみてください。僕がお聞きした話はここに書かれています。
人生の師と呼べるお二人からの教えは、「どこかにとどまり続ける必要も何かに縛られる必要もないのだ」ということ、そして「こうあらねばならない」という固定観念を解放するきっかけとなりました。人生は一度きりであり、人生は自分のものなのです。
固定観念を解放した先で出会った「SHE」
本当にやりたいこととこれからの生き方を考える中で見えてきたキーワードは、「固定観念を持たずに考える」、「自分の価値を最大限に発揮できることを選ぶ」、「本質を捉え、ものごとを整理し、ヴィジュアライズすることが自分の価値」ということでした。「こうあらねばならい」という思い込みから離れ「心が共鳴することをやろう」、そう決めた時に知人から教えてもらったのが「SHE」でした。
調べれば調べるほど「SHE」の思想やビジョン、事業が自分自身のこれからの生き方とシンクロしていることがわかりました。特にビジョンである「一人一人が自分にしかない価値を発揮し、熱狂して生きる世の中を作る」は、「自分の価値を最大限に発揮することを選ぶ」という自分の行動指針と重なると共に、より多くの人たちの人生を本気で変えていこうとする姿勢にも胸を打たれました。
「プラットフォーム」(minne)と「コミュニティ+スクール」(SHE)、事業カテゴリーは違えど「個をエンパワーメントする」という本質的な事業価値は共通していたため、これまでの経験も活かせるのではないかという予感もありました。
その後、代表のえりちゃん、CMOのごとじゅんさんと直接お話する機会をいただき、お二人の人柄と事業への考え方の共感を深め、自分の価値を活かせると感じSHEの事業に携わらせてもらうことになりました。
成功率100%、再現率0% 新規事業のワクワクと不安
事業をゼロから立ち上げ拡大させてきた経験から、SHEにジョイン後は、まず新規事業の立ち上げに携わりました。私のミッションは、
・SHEの体験コンテンツをアップデートすること
・CXO的な動き方でメンバーと共にプロジェクトを推進すること
であり、具体的には超重要商品である「新コース」の初期設計から実現までをリードし、サービスとしてのクオリティを重視しつつ、事業を成り立たせること。
SHEでの事業立ち上げに関われることにワクワクしならがも、取り組むにあたり二つの不安がありました。一つは、これまで14年間同じ会社で働き、8年同じ事業を見て、再現性なんて考えずに走ってきた中で自分の能力が他社で適用できるのか全くわからなかったことです。はじめて立ち上げた事業の成功により成功率は100%でも再現率は0%だと考えていました。
もう一つは、これまでの仕事が「ビジョンを描きながら、チームのパフォーマンスを高め非連続な事業成長に繋げていくこと」だったため、自分で直接手を動かす機会が少なくなっていたことでした。
しかしながら、それらの不安要素は、プロジェクトを推進しながら払拭されることになります。なぜなら、事業を構想し、ニーズを見定めて、実現のための方法を模索し、実行していくことは、自分が面白いと感じていたことだったと思い出したからです。
プロジェクトを一緒に進める仲間にもとても助けられました。特に同時期にSHEにジョインした、しゅんしゅんと協働できたことは、一人で悩む時間を減らし、事業のイメージを大きく広げることにつながりました。また、あらゆるボールを拾う彼の推進力のおかげで立上げのスピードが格段に早くなりました。
事業にとって勝手な押しつけになっていないか
さて、新規事業といっても全くのゼロイチスタートではありません。SHEの中には既存事業の課題を解消するアイデアの一つとして、既に事業構想の基礎があったからです。そうした時代にフィットする事業構想力と社会へのアプローチの仕方は、SHEのコアな魅力の一つだと感じています。
私の役割は、それらの基礎を元にプロジェクトメンバーと共に最善な形で事業を実現することです。前述しましたが、「こういうことがしたいけれど、具体的にどう進めて良いかは分からない。」という状況から形にしていくことは、自分の最高価値(好きなことであり輝けること)なのだと、プロジェクトを推進しながら気づかせてもらいました。
最初の日のメモには、こんなことを書き残しています。
・SHEの概要について内部資料から情報をアップデートできたので良かった
・一にも二にも、まずは概要を正確に把握して、自分の余計な妄想が先行しないようにしたい
・時間を言い訳にせずにフルスロットルでSHEのために動きたい
・しゅんしゅんがいてくれたことはかなり救いになっている
成功体験は、時に余計な固定観念を生み出してしまうことがあります。「成功体験に囚われ、事業にとって勝手な押し付けになっていないか。」ということは、当初から常に意識していたことでした。
「minne」には「minne」の、「SHE」には「SHE」の強みとカルチャーにフィットするやり方があるからです。
そうしたことを大切にしながら、ヒアリングを通してニーズを丁寧に紐解いた上で設計をして、プロジェクトメンバーみんなで自信を持って生み出したサービスが「SHElikes MULTI CREATOR PROJECT Designer」です。
「SHElikes MULTI CREATOR PROJECT Designer」は、4ヶ月でwebデザインを中心とした様々なスキルを習得し、キャリアチェンジや転職を目指す人のための専用カリキュラムです。短期間でキャリアチェンジを目指すために専属講師と充実した実践課題がある点が通常コースの「SHElikes」と異なる特徴です。
特設ページの公開後は、用意していた説明会の枠が約3時間で埋まり、SHEへの関心度の高さを改めて感じました。また、初回は10名に絞ってのスタートでしたが、その後も多くの反響があり、先日正式にコース化することが決定しました。(やったね!)
これから、このコースを通して人生を変える方がどんどん生まれることを想像すると、とても嬉しいです。
4ヶ月前、カリキュラムに最初に参加いただいたみなさんは、11月に卒業を迎えました。この数ヶ月で驚くほどの変化を遂げ、それぞれが新たな一歩を歩みはじめています。ぜひ「SHElikes」の公式Twitterアカウントから「マルシーBefore After 」で検索してみなさんの変化をご覧ください。
「SHElikes」に入会されるみなさんは、固定観念を解いて「変わりたい」という意志を持ち行動した人たち。1年前の自分とも重なるみなさんをSHEの事業を通して伴走できることは、大きな喜びです。
真実、誠実、謙虚
敬愛するJYPark氏は、NiziUのデビューメンバーを決める最後のミッションを前にメンバーにむけて「真実、誠実、謙虚」についてこう語りかけています。
『真実』は、「隠すものがない人になれ」という話です。カメラの前でできない言葉や行動は、カメラがない場所でも絶対にしないでください。「気をつけよう」と考えないで、気をつける必要がない立派な人になってください。
『誠実』は、自分との戦いです。毎日するべきことをすることです。自分自身にムチを打って、歌の練習、ダンスの練習、語学の勉強などをずっとしていたら、それが積み重なって、君たちの夢をかなえてくれます。
『謙虚』は、言葉や行動の謙虚ではなく心の謙虚を意味します。自分自身が本当に足りないと思って、隣にいるみんなの短所を見ないで長所だけを見て、心から感謝すること、それが謙虚です。
トテモ大切なことナノデ、動画も貼っておきマスネ。
JYPark氏のこの姿勢に私も大いに共感するのですが、実はSHEのメンバーからも同じ姿勢を感じています。もしかすると外側から見たSHEは、中の人たちがキラキラとスマートに働いているイメージかもしれません。でも、メンバーと一緒に仕事をしていて感じることは、それぞれがやるべきことを、実直に、熱量高く、周囲への感謝を忘れずに実行し続けているということです。NiziUをご存知の方は、韓国合宿の様子を思い出してください。それがSHEです。
そんなNiziUことSHEですが、事業は急速に拡大しており、スクール事業を軸に、先日発表した「SHEbeauty」をはじめ、これから事業をどんどん広げていく予定です。SHEは世の中を変えていく事業とアイデアと情熱のある会社ですし、個人的には今めちゃくちゃ面白いタイミングを迎えていると思っています。
しかしながら、冒頭で書いた通り、面白いことややりたいことはたくさんあるのですが、人が圧倒的に足りなくて困っています😭 だからもし、このnoteを読んでSHEに興味をお持ちになったら、お話だけでもぜひ聞きに来てください!そして、一緒に働きましょう!!!ね!働こー!
長くなってしまいましたが、最後に大好きなメンタリストDaiGoさんの言葉で締めたいと思います。
あなたが固定観念を外して、新しい冒険をはじめる時は、今この瞬間なのかもしれません。待ってます。すごく待ってます。