格差の方程式:新聞が買い取られ、格差が固定化された時代
僕は本多勝一が大好きだった。ジャーナリストっていうのは社会に対してペンで戦い社会の不正を正す、とても崇高な職業であると思っていた。
今はそうは思っていない。リクルート事件の一端で本多勝一は「買収された」と避難される。実際にそうであったかどうかはわからない。しかし、当時、「噂の真相」を読んでいた僕は、幻滅した。
この時代を機に大きくメディアは変わる。記者クラブの問題や何よりも広告に依存する経営体質が「物を言えなく」していくのである。
ペンタゴン・ペーパーズの時代
かつて、「地域に閉じられた社会」の不平に対して声を上げるためには、チラシを作って配布する他なかった。「かわら版」という物を印刷して配布する職業も出来た。恐喝と言っていいような活動もあった。赤新聞・イエローペーパーと言われさげすまれてもいた。
そして新聞が権威を持ち、やがてスポンサーに買い取られ失墜する(笑)。既に新聞は終わっていたのだ。今でも時折素晴らしい記事を書く「記者」が大手の新聞社をやめる。僕は尊敬する。
今や、SNSやネットが信用できないと避難される。Qアノンなどという名前で無教養の代名詞のように扱われる。
しかし、社会の中で一生時給で働き、家賃を払い、人生の喜びに使用料を払い続ける人達がいる。僕の格差の下の方に入る。
その家賃や使用料でとんでもない金持ちになっている奴らがいる。そして本来「税金」と言う社会の公平を実現するべき制度さえもそいつらは買い取ったのだ。
「ペンタゴン・ペーパーズ」と言う映画を数年前に息子と見に行った。この映画はとても面白かった。2018年4月のことだ。
この時代以降大きく新聞は変わるのだ。権力・役人はメディアをコントロールすることを学ぶ。記者クラブの成立である。広告に依存する体質も拍車がかかる。
ペンタゴン・ペーパーズは大変面白かったが、「新聞社の社主」が明らかに「上流階級」でなんとも言えない気持ちになった。この後の時代に社会は大きく変貌するのだ。
「特許・著作権」「エレベータと視線トイレが作った高層ビルの家賃」が金を集めさせて、おくまん庁舎を作った。労働のマニュアル化が「職人」をラインから消し去り労働組合が見事に御用組合になった。時給は絞られ、サプライチェーンのグローバル化が進んだ。人を雇用するのではなく、サービスを仕入れるようになる。当然、正規雇用は消えていく。働き方の多様化と言うが、人はそんなに優秀なままで入れない。やがてもっと新しい技術の習得者によって高給取りは捨てられる。
かつては至上に金を投入すれば新しい工場を作り資本を投下して景気は良くなった。今では広告宣伝・賄賂に使われ、労働者には回らない。安い時給で使われて景気はますますだめになる。
トリクルダウンという言葉を偉そうに言っていた経済学者は恥を知るべきだとは言っても、学者は権力者に買い占められている。
メディアも最悪である。新聞社に入社するにはコネがいるとか、あっという間に年収一千万(笑)だ...
僕が噂の真相が大好きなのはスポンサーを持たないところだ。購読料で成り立っていた雑誌である所がすごい。
今の社会の問題をえぐり出さない新聞
地元の地方紙、新潟日報社は少し前に市内の一等地にでかいビルを建てて、カルチャースクールやら高級なお店がテナントだ。若者から見たら、地方には仕事もなく、政治は利権に走っちるし問題は山盛りだ。
僕の務めていた会社が親会社に潰された時に日報の記者と何度も話をしました。労組の委員長だったので何とか取り上げてもらいたかった。結局全く無視された。
しかしながら、メディアには「今広がっている社会の格差をなんとかしようという思い」がなければならないのではないか。
僕も新聞社に入りたかった(笑)。
福島原発の時「まともだ」ったのは赤旗だった。政権の問題ではない。その報道にどこから金が出ているかだ。
内部告発が大きな意味を持つ様になる
新聞は、金持ちに買い占められたのだ。もちろんテレビもそうだ。議員も、役人も、みな税金を払う経営者の思うがままである。
そして権力は腐敗のし放題である。オリンピックの経緯を見れば分かる。ゼネコンや大手の広告代理店、様々に商品を売る連中、皆自分の金だと言って使い放題である。
一般市民はボランティアで踊ってリャあいいんだという。
たしかにそうだ、企業がスポンサーになってその金で大会は維持さっるのだ。けどね、その金は僕たち消費者が買ってこその金だ。労働者として働いてそのものは作っている。しかし、時給で支払われて利益は所有者・経営者のものだ。
社会の中でこれだけ苦しんでいる人がいながら、そいつら(ニートや生活保護者)は自分が悪いからだうそぶいて毎日大金使いござる。
ゴーンというクソ野郎が会社の経営を立て直したと言うが、リストラすればどんな会社でもそうなる。
コンビニ大手が店舗を数百潰して、過去最高の収益っておかしくないかい。潰された店舗のオーナーはどうなる。
僕はNHK大嫌い。受信料の支払いも拒否している。もう40年以上になる。
新発田では多くの商店や会社が潰れている(うちもまもなく潰れる)。
人に言わせれば社会の変化についていけない放漫経営だからだという。だってもっと上手くやっている連中はいるから、無能だが現れているのだという。
僕はそうは思っていない。社会の変化が多くの苦しみを与えながら、それを補正できないのが悲劇の元だ。
もう、「私たち民主主義」は信じることが出来ない。
市民は従順な消費者になっていればいいのか?
民主主義が買われたのである。
しかし、それは仕方がないことである。人はみな人生を生きねばならない。金があれば楽できる。常に「ずるいやつ」は他人に頑張らせて自分は楽をする。
問題は僕らのうちにも同じ「律」が有るということだ
しかし、僕らだって、内側になその「律」を持つ。金が入れ家族が可愛い、企業に入社させるのが自分に忠実な子供を入れて跡を継がせる。企業の経営は優秀な連中を高値で雇えばいい。
神様が居なくなった世界はもうどうにもならない。そこまでも欲張っても誰も何も言わない。
こういう社会はテロで滅びるほかない。金持ちが自分で変えられなければもっと多くの悲劇が起こる。
活版印刷のこと
先日、noteで活版印刷の話題が出ていて、そういえば、映画の中に出ていたよなあと思いだしてショットを撮った。メリル・ストリープってああ言う役(傲慢なおばちゃん)やらせたら上手だねえ。楽しかった。
シーン的にはちらっとしか出てこなかったけど、すごい文化だったんだろうなあ。ジョブズが中退した大学で学んで、タイポグラフィについての造詣が深かった。そしてmacが今のようになったことは有名である。
まだ、新聞が「社会のために」なった時代のお話である。
今や、ネット時代である。内部告発をいかに潰すかで企業も役人も必死である。
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