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能登半島地震の年なのに46%も備え「なし」

今日は「防災の日」です。
創設の経緯については前回詳述しています。

46%が備え「なし」

そんな中、衝撃的なニュースを見かけました。

 8月は全国で地震や台風の被害が出ましたが、損害保険大手が自然災害への備えについて7月下旬から8月初めに調査したところ、「特に何もしていない」が最も多く46%に上りました。

上記リンクより筆者引用。

この損害保険大手の調査とは、これです。
損保ジャパンのものですね。

46%の家庭が災害への備えなし―。地震や台風といった自然災害が頻発する中、非常食などの備蓄や防災を学ぶ機会が不足している家庭が多いことが28日、損害保険ジャパンの意識調査で分かった。結果を分析したSOMPOリスクマネジメントの花田学主任コンサルタントは「『自分だけは大丈夫』と思う人間の心理が働いている可能性がある」と警鐘を鳴らす。
 調査は9月1日の「防災の日」を前に、能登半島地震の被害が大きい新潟、富山、石川、福井の4県を除く全国の千人を対象に7月26日から8月2日にインターネットで実施した。

上記リンクより筆者引用。

能登半島地震の被災県は除いた数字です。
けれども、ここまで悲惨な数字が出ています。

詳しく見ていきましょう。

調査期間

詳しい内容はこちらです。

この調査は、2024年7月26日~2024年8月2日の期間で行われています。

宮崎県の地震よりも前ですね。
「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」よりも前になります。

知ってはいるけど備えない

この調査を拝読してわかることは「知ってはいるけど備えない」人間があまりにも多いことです。

Q1.9月1日が「防災の日」ということを知っていますか。(単一回答、n=1,000)
・72%の方が「知っている」と回答し、「防災の日」が浸透していることが分かった。

Q2.あなたがお住まいの地域では、地震や台風、大雨など大きな自然災害が発生する確率が年々高まっていると感じますか。(単一回答、n=1,000)
・「とても感じる」、「ある程度感じる」と回答した方は74%と2023年6月の調査※1(75%)と同程度となった。引き続き多くの方が自然災害の発生する確率が高まっていると感じている。

Q3.現在あなたのご家庭では自然災害への備えをしていますか。(複数回答、n=1,000)
・46%の方が自然災害への備えを「特に何もしていない」と回答し、2023年6月の調査(44%)と同程度となった。

上記リンクより筆者抜粋。

2024年1月1日は能登半島地震の日なのですが、2023年と同程度ってどういうことですか。

防災の日を知っていても。
大きな自然災害が発生する確率が高まっていると感じていても。

何もしない人が46%もいるのです。

備えている人も十分ではない

備えている人も十分ではないのです。

Q5.この1年間で、自然災害への対策にいくら支出しましたか。(複数回答、n=541、Q3で何らかの自然災害に備えていると回答した方)
・48%の方が「0円」または「1円~1万円未満」と回答し、2023年6月調査(33.4%)と比べても自然災害への対策に関する支出が抑えられていることが分かった。
・地域別では、1万円以上支出した方は、中国地方で最も多く52%だった。3万円以上支出したと回答した割合は、四国地方の21%が最も多かった。
・一方で「0円」と回答した方は、北海道と中国地方で最も多くどちらも14%だった。

同上。

備えてはいるけれども0円、という人がこんなにもいるのが現状なんです。

0円で何を備えているのか

0円で何を備えているのか、調査から見ます。

Q4.あなたが自然災害に備え、ご自宅で行なっている対策は何ですか。(複数回答、n=541、Q3で何らかの自然災害に備えていると回答した方)
・「非常食や水を備蓄している」、「懐中電灯やモバイルバッテリーを準備している」と回答した方は73%にのぼり、2023年6月の調査(70%)と同程度となった。

同上。

長期保存水や非常食(長期保存食)を、一年以上前に買って、そのままにしている人が多いのだろうと推察できます。

或いは、東日本大震災の時に防災鞄を買ってからそのままにしている人が「とにかく備えている」と回答してしまっているのかもしれません。

現状で何が出来るか

46%が備えていない現状で何が出来るか。

残念ながら、秘密で備えることです。

ここまで悲惨な状況下では、テイカーが出ます。
ちょっとぐらい分けてくれても良いじゃないか、と言い始める人間が出ます。

人情として、助けてはあげたいです。
けれども限度があります。キリがありません。

備えてもいないのに、共助だ共助だと言い始めるようなやつ、救っている余裕はありません。

残念ながら、秘密で備え、秘密で凌ぐ。
それが震災時のコツになってしまっていますね。

#防災の日

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