人生勝ち組とは
一つ前のnoteでも書きましたが、私は毎回子供に間違えられます。
服を買いに行ったら、
「18歳までの方限定クーポンがありますよ」
焼肉に父と母と行ったら、
「小学生の方1名と大人2名でよろしいですか?」
お寿司屋さんに行ったら、
「ノートとかファイルのプレゼントどれがいいですか?」
美容室や会う人には
「中学生?」
和食さとで
「ガチャガチャしていいですよ」
こんな風にどこへ行っても間違えられて、
でも違いますというと相手に恥をかかせてしまいそうで、
また自分も恥をかきそうで、
でも、小学生や中学生に見られて嬉しい自分もいて、
その言葉が嫌な自分もいて、
毎度、とりあえず「はい」と言ってしまう自分がいる。
確かに、大人になりたくないのは正直なところ。
それは、摂食障害を引き起こす一つの原因でもあって、
大人になりたくないから子供の体を保とうと栄養失調を続けたりする。
大人になったら、社会に出ないといけない、責任を背負わされる、間違えてはいけない、失敗してはいけない、など考えてしまう。
中学、高校と副キャプテンやキャプテンをやってきてリーダーが背負うものの重さは重々身に染みている。
だからこそ、社会に出て働くことは同じ辛さが待っているのかと思うと怖い。
しかも、見た目が子供だからこそ、どこで働いたとしても子供扱いされるだけで、馬鹿にされることも少なくない。
その環境に耐えられない、弱い私になってしまった。
普通の人からは、
「若く見られるからいいやん!」
と言われることもあるけど、それがどれほど辛いことなのか分かっていないから言えることだと思う。
だから、もし摂食障害で若く見られることに悩んでいる人がいたら絶対「若く見られていいな」なんて言わないであげて。
こんなの言ったらダメなのは分かってるけど、癌の方が楽だった。
どこに病気がいるか分かって、どんな症状があるのかもわかる病気の方が良かった。
薬もなくて、頭は支配されていて、自分の中で何個も考えがぶつかっていて、どうしたらいいのかわからなくて、毎日不調が現れる。
こんな人生楽しくもないし、摂食障害を治した人やそれでも強く生きている人が眩しく見える。
人生勝ち組とは、いい就職先について、結婚して、家庭を持って…というのではなく、失敗や成功も味わえて、悩みを相談できる相手もいて、毎日を笑顔で過ごせる人生だと思う。
今の私には、毎日が「消えたい」一心だから失敗や成功をする挑戦すらできなくて、だから壁にぶつかることすらなくて、何が悩みなんかわからないくらい解決もできない渦の中にいて、笑うなんてかけ離れた毎日を送っている。
もう、5年も戦っているのに。
人生勝ち組になりたいなんて言わないけど、
せめて毎日涙を流さなくていい人生になったらいいのに。