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俳句

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俳句を始めました。 ご指導よろしくお願いします。
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2024年4月の記事一覧

ラヂオより長きイントロ昭和の日
碧萃生

今日は昭和の日で、ラジオでも昭和の頃の歌が流れてきます。
最近はイントロがほとんどなく、いきなりサビの歌が好まれるとか。
「夜明けのスキャット」なんかはすぐにスキップされますね。

春深し信玄餅に残る蜜
碧萃生

今日は3時のおやつに妻が信玄餅を出してくれました。
きな粉と黒蜜をしっかり絡ませて食べるのですが、どうしても残ってしまいます。
でも、あれって諦められませんよね。

この場所に咲添ふ命夏近し
碧萃生

アスファルトの裂け目に咲いた花です。
たくましいと思って調べてみると、ナガミヒナゲシ。
危険外来種とか。触れると危険などとも。
夏近し。立夏まで2週間をきっています。

四人掛けひとり占めして春惜しむ
碧萃生

句会の準備中です。

抗ふと決めた日のこと春の雷
碧萃生

作家の宗田理さんが亡くなった。とはいえ、僕は一冊も読んではいない。ただ、「ぼくらの七日間戦争」のタイトルは知っているし、映画も宮沢りえで話題になった。ちょうど尾崎豊の「卒業」の頃。抗うことの先に、まだ希望があった時代。ご冥福をお祈りします。

【俳句】残花〜碧 萃生

【俳句】残花〜碧 萃生

今日からを残花となせり坂の上

「桜」は春の季語。
「桜」はその後、「落花」「散る桜」「花吹雪」などとなり、「花筏」として喜ばれる。
花が散り果てて、若葉となると「葉桜」と呼ばれるが、これは初夏の季語になる。
この間に、「残花」がある。
読んで字のごとく、散り残っている桜の花のことだ。
桜吹雪を何度も繰り返して、それでもまだ散り残っている花びら。
でも、いったいどれくらいからを残花と呼ぶのか。
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【俳句】春の雲〜碧 萃生

【俳句】春の雲〜碧 萃生

モネ見ればモネの筆あと春の雲

昨日は、中之島美術館で開催中の「モネ 連作の情景」展に行ってきた。
開館時間に合わせて行ったが、既に長い行列。
今日あたりはもっと混雑しているのだろう。
モネの絵が、テーマごとに並べられ、特に最後の睡蓮の部屋が圧巻。

混んでいるので、サラダバーみたいに横に移動していかなくてはならないのは少し残念。
それでも、うまく位置どりすれば、正面からしっかり鑑賞できる。
最後

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モネ色の空に肩寄す春日傘
碧萃生

モネ展の後の語り合いの時間です。

【俳句】逃げ水〜碧萃生

【俳句】逃げ水〜碧萃生

逃げ水を追ふ休日の旧国道

洗車は、スタンドで手洗いしてもらっている。
一回に4,000円近くはするので、月に一回程度の割合だ。

若い頃は、毎週のように洗車していた。
家の前で、朝から夕方までかかりきりのこともあった。
ホースを引っ張っての水洗いから、ワックスがけ。
ドアの裏側から、センターピラーまで拭きあげる。
ボンネットの裏、エンジンルームのワイヤーやベルトまで手を入れる。
ホイールを外して

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散る桜きのふのことはそのままに
散る桜掃けばひとすぢ澪のごと
散る桜何にたとふることもなく
散る桜ハイヤーマンの礼深し
碧萃生

散り敷いた一面の桜の花びら。
綺麗ですが、これを掃き集めて捨てるのが、僕の仕事です。

花の雨ひとりの部屋の壁白し
碧萃生

東京で一人暮らしを始めた頃、まだ何もない部屋で、新しく買ったスチールの本棚もすかすかで、まだ連絡を取れる友人もなく、そんな時の雨はどこか寂しさを誘い、それはホームシックとはまた別の感情であったと思います。
初めて都会を感じる時かもしれません。

銀幕は大団円に春休
碧萃生

「ゴーストバスターズ/フローズン・サマー」を見た後の、妻との語らいの時間です。

【俳句】新社員〜碧 萃生

【俳句】新社員〜碧 萃生

同じ服同じ返事の新社員

今はまだノーとは言はぬ新社員

僕は入社式の風景が嫌いだ。
みんな同じスーツ、同じ髪型、僕には同じように見える目をして、同じ方向を向いている。
いったいどこの国の儀式なのだろうと考えてしまう。
強制されてもいないのに、みんなが同じような服を着てくる国は、それを強制される国よりも危険な香りがする。
会社には入社式はあるが、学校のように卒業式はない。
入る時には社長まで出てき

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【俳句】四月馬鹿〜碧 萃生

【俳句】四月馬鹿〜碧 萃生

あれこれの初めが四月馬鹿の国

双子座の順位見てゐる四月馬鹿 

四月馬鹿休日出勤してをりぬ

一年も四ぶんのいち四月馬鹿

妻からの連絡遅し四月馬鹿

4月1日は年度初め。
早生まれと遅生まれの別れる日。
入学、進級の日。
新社会人は入社式。
人事異動、昇格、昇給。
営業目標など、新しい年度計画が始まる日。
新しい法律や制度が施行される日。
こんなに重大な日が、エイプリルフール、四月馬鹿とはね。

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