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「最近ちょっぴり頑張ったことは?」って聞かれて、何も出てこなかった!:教養共遊塾参加の感想と気づき

今朝は毎週日曜日に開催されているオンライン勉強会、教養共遊塾に参加させていただきました。

こちらの勉強会では講師のニューヨークにお住いのお2人が毎週1冊の本から学んだことを発表いただき、参加者で発表から考えた意見や感想などを共有しています。(聞くだけ顔出しなしの参加もOK)

そして、発表の前には1つのテーマを決めて参加者で話をする一言スピーチのコーナーがあるのですが、今回のテーマは「最近ちょっぴり頑張ったことは?」でした。

皆さん、新しい会社での人間関係のこと、書道やDIY、冷蔵庫の掃除…と発表が続いていよいよ私の番になったのですが…
困ったことに私には「最近ちょっぴり頑張ったこと」がなかったのです。

無理やりに出そうと思えば出せたのですが、
ここはもう正直に言ってしまおう!ということで
「最近、ちょっぴり頑張ったことはありません!!」
皆さんの前で正直にお話させていただきました。


そして、自分で「最近、ちょっぴり頑張ったことはありません!!」と口に出してみて気づけたことがあります。

「頑張ったことがない」
「実は頑張っているんだけど、それが常態化していることがあるのではないか?」
また、
「頑張ったことがない(頑張ってない)」ことって
自分にとって、良いことなのか悪いことなのか?という疑問
も湧いてきました。
そんなことをモヤモヤと考えながら、今日の教養共遊塾の発表を聴いていたのですが、ここでまた発表とこの疑問が繋がるのが勉強会の面白いところです。

今日の発表では、中室牧子さんの「「学力」の経済学」という本の中からの内容でした。

この本の中では、「データ」に基づいて教育を経済学的な手法で分析した結果分かったことが書かれています。

今回はその中でも子どもに対して、
「ほめ育て」はしたほうが良いか? ということをデータに基づいて分析した結果の発表でした。

結論としては、
ほめることで子どもの自尊心が高まり学力が上がるのではなく、
学力が高いから自尊心が高いという結果があること
「ほめ育て」についてはその「ほめ方」が重要とのことです。

ここでの「ほめ方」についてですが、
子どもの「能力」ではなく「努力」をほめることを指しています。

例えば
「あなたは頭がいい」とほめるのと
「あなたはよく頑張っているね」と言うのでは、どちらも効果的なほめ方ですはあるのですが、子どもたちに対して「頭がいい」というもともとの能力をほめると、その後意欲を失ってしまって、成績が落ちてしまうという結果があるそうです。

逆に「努力」をほめられた子どもたちは、悪い成績を例えとったとしても、「それは努力が足らなかったからだ」と考え(能力のせいにせず)、挑戦をし続けたとのこと。

この話を聞いて、私は思いあたることがありました。
大人になってからのことなのですが、仕事で上司や同僚からほめられる(評価される)ときに

・もともと頭が良いから
・処理能力が高いから
・ものごとを整理する能力に優れている
・ITの知識が沢山あるから
・(マレーシアに来てからは)日本人だから 等

…このような評価をフィードバックでもらったときに実は私は、盛大にモヤッとしていたのです。

「あなたは元から能力があるんだから、仕事ができて当たり前」、そんな風に聞こえてしまい、

努力しているから、そうなんだよーーーっ!!!

って、
叫び出したい気持ちを抑えてましたね。
能力があるように見えるのは、結果を出せているのは努力しているからなのに…私も子どもと同じように能力をほめられて、意欲を失くしたことを思い出しました。

これって「ほめる側」も能力をほめたほうが楽なんですよね。
だって、自分が相手よりも劣っていると思ったときに、「相手は能力がある」って決めてしまえば、自分には「能力が無いから」だって言って努力しなくてもよくなりますから。
「日本人だから」っていう、人種の問題は別として、他人に対して「すごいな」って思うとき、ちょっと気を付けたいなと自戒をこめて思いました。


また、発表を聞きながら最初の一言スピーチの話を考えていたのですが、「最近、ちょっぴり頑張ったことはありません!!」という私は努力をしていないのか?ということになるのでは?
もしかしたら、私は自分の能力として、当たり前だと思っていることで実は努力していることがあるかもしれません。

ということは、私は今

自分で自分をほめていない

意欲を失いつつあるのか?というと、仕事のことでちょっと心当たりがありました。

「「学力」の経済学」では、具体的に達成したことをほめることも重要、ということも書いてあることを考えながら
やっぱり「最近、ちょっぴり頑張ったことはありません!!」
ではなくて、なにか今日は自分をほめられるようなことを思い出してみようと思いました。

そうしていくことで、また明日からの活力になりそうです。

今日の朝の勉強会でも多くの気づきを派生的に得ることができました。
いつも運営くださっている講師のお2人にお礼申し上げます。

また、ここまでnoteを読んで下さりありがとうございます。

読まれてみて気づいたことなどあられましたら、お気軽にコメントいただけますと嬉しいです。

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