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歴史の拡張 (0)

昨朝書いたnoteもtweetのことで(twitterのは消してしまいましたが) 今朝も 多様性の統一 というのがtwitterでトレンドになってたのを見かけ、 それは 国家観 ということかと思いまた書き出しているのですが タイトルは難しいですが、以下きっとずっとひとりごとになります。 昨日の眞子様のお言葉には堪えました。それで考えています。 現在アフリカで起こっているような戦乱の続いたことがあり、2010年代はかなりの時間をバンコクで過ごしました。 ここは..今年1月

    • 心からご祝福申し上げます

                                2021年10月26日 雨だけど晴れている今朝の関東はお天気です。 眞子様の恐怖心から..というニュースを見ては ご決意を無条件に応援してさしあげたくて書き始めました。 冠婚葬祭はただ祝福と心悼のみが自分の常識なので 今日のご結婚の時間は紛れもなく日本の歴史です。 歴史とは事実なのか物語なのかという、学者さんのtweetを先日見かけて 事実上、歴史とは物語なのだろうと読解し、自分がtweetしていたのには >物語で

      • ブーケセレモニー

        つい先日、お式を去る5月末に終えられた花嫁さんがお電話下さって、 当日は赤い薔薇の花でブーケセレモニーをしたんですとお伺いして。 まだスナップ写真は上がって来られてないそうで、ご家族の撮られたお写真をお送り下さって、とても嬉しく拝見してたのですが、 あああの赤薔薇って.. と嬉しくなってアップさせていただいています。 コロナで皆さん、一年も二年もお式が延びられてたりされるのですが 彼女も、初めていらした時にはお子さんは赤ちゃん一人だけで、昨春コロナが始まって、お二人目の

        • 日本と東京のトータルデザイン

          「先人の苦闘を知り、また残してくれた遺産に尊敬の念を示し、未完に終わったプランを知った上で、今後の首都東京の都市計画・まちづくりを考えたいものである。東京人にとって後藤新平という人を持てたことが幸運である。しかし、後藤新平しかいなかったということは実に不幸である。」             越澤明 「後藤新平 ――大震災と帝都復興」より つまり、こうです。 日本にグランドデザインが無いのは首都東京にグランドデザインが無いから では、どうしたら? この本でいちばんヒントに

          Heart of Darkness

          https://note.com/marikannon/n/nd081ef82213a このnoteを書いた時からベトナム戦争のことを少し調べていたところ、 8/15にアフガニスタンでの政変が起こりました。 2010年代にタイで起こったクーデター前後の戦乱を通して思うのに 東南アジア、東アジア(ベトナム戦争)、今回の中東.. 構造的に似通ったものを覚えました。 何の構造というと歴史ということになりますが、物語でいえば構成です。 よく歴史と物語は違うということを言われますが

          Heart of Darkness

          美しい花がある、花の美しさという様なものはない

          「美しい花がある、花の美しさという様なものはない」と小林秀雄が言っていたと知って、フィチーノの恋の形而上学のこのくだりを思いました。 「視力は自分だけでは永遠に闇におおわれたままで、何の働きもできない。万物にその色彩と形を与える太陽の光が射し初めた時、初めて目はその光の中に万物の形と色彩を見るのである。 この時でも目が見ているのはただ光だけである。それにもかかわらず、さまざまなものを見ているような気がするのは、 目に注がれる光が外の物体の持つさまざまな形で飾られているか

          美しい花がある、花の美しさという様なものはない

          フィチーノ 恋の形而上学 第6話第4章より

          下位の神々は、神的な知性の内にある、万物のイデアに従って働き、ダイモーンたちは、その神々の仕事を助けるといわれる。 最高から最低への移行は中間を通らねばならないので、神的な知性の抱いているイデアが人間の手元に神の贈り物として届くためには、神々とダイモーンが仲立ちとならなければならない。この贈り物にはいろいろあるがその中でも特に大切なのは次の七つである。 鋭敏な静観力、指揮能力、勇敢さ、とぎすまされた感覚力、炎のような愛、巧妙な解釈力、豊かな生成力。これらの力は、初め神御自

          フィチーノ 恋の形而上学 第6話第4章より

          これからのオーヴェルシュルオワーズ(前編)

          メロンパンを食すとその土地のことが大体は分かる。という話をしながら 先日ある女の子と道を歩いていると、ちょうどパン屋さんがあったので 思わず買って食べたら何だかまだ小麦粉ぽくて、焼き上がってないようで、 「ここのメロンパンはまだメロンパンになっていない」とつい言ったら 「これからのメロンパンなんです」と彼女に言われて、可笑しくなって、               ヴァン・ゴッホの遺作「カラスのいる麦畑」 二人で食べ歩きしたまま大笑いしながら緩やかな坂道を登っていったら

          これからのオーヴェルシュルオワーズ(前編)

          三島由紀夫 命売りますより2

          命売りますを久しぶりに読み返したのは、昨年から現在の、とくにネット内の状況が、この小説に親和的であるように身に覚えたからでした。その中で、憶えてはいてでも意味は分からないままにしていた箇所がありました。 「考えに考えた末の自殺ではなく、たしか、その夕方、いつも夕食をするスナックで夕刊を読んでいるあいだに、急に死にたくなったのだ。 『外務省職員がスパイ。日中友好協会など三ヶ所を手入れ。マクナマラ長官転出本決まり。(中略) 死者の心臓大動脈弁、少女への移植に成功。九十万円をわ

          三島由紀夫 命売りますより2

          おおかみ子どもと山月記 (前編)

          (冒頭から追記。冒頭が追記) 何となく書いたら意味が分からないと言う声がありましたので この説明を冒頭に追加すると、細田監督のおおかみ子どもの雨と雪は 中島敦の山月記が下敷きになっているかなということで書き出しました。 「漸く四辺りの暗さが薄らいで来た。 木の間を伝って、何処どこからか、暁角が哀しげに響き始めた。 一行が丘の上についた時、彼等は、言われた通りに振返って、先程の林間の草地を眺めた。 忽ち、一匹の虎が草の茂みから道の上に躍り出たのを彼等は見た。 虎は、既に

          おおかみ子どもと山月記 (前編)

          三島由紀夫 命売りますより

          三島さんの豊饒の海の豊という文字の語源について  https://note.com/marikannon/n/nbbd94cb160d2  復習し直していたのは、豊の語源が雷鳴の音であるという文章を  https://note.com/rukai/n/n4d3ee5109fb2  こちら森山さんのnoteで拝見して稲妻が走ったからでした(←大げさです) この秋のお式の当日私は愛知で作業をしていたのですが、豊川沿いを車で走りながらこの花嫁さんのことを同乗の人に話していました。

          三島由紀夫 命売りますより

          フィチーノ 恋の形而上学 第13章の続き

          「このような音楽についての理念は、我々の魂にすでにずっと以前から与えられていたのであり、だからこそ音楽の起源は天上にあり、 調和というものは、天上にこそふさわしいものだと考えて、その天上の調和を様々な楽器や歌でまねしてきたのである。」 当時yukaちゃんに、彼女は一人ぼっちで嫁がれますからどうかsakinoさん、ご衣装つくってさしあげてと言ってもらいました。 後輩の彼女の心ある頼みを引き受けてシーズンが始まりました。 表情に変化の付けられるヴィオネ風のドレーピングパター

          フィチーノ 恋の形而上学 第13章の続き

          フィチーノ 恋の形而上学 第13章より

          「音楽の調和の素は八天体の非常に早く、非常に秩序立った回転運動であるといわれている。 この八つの円運動によって八つの音が生まれ、九番目にはそれら全体から和音ができる。 この天上の九つの音は見事に音楽的に調和しているので、九柱の詩神と呼ばれている。」 2009年の春、一人きりの家族だったお婆ちゃんが亡くなってしまったので 一年後の3/27に結婚式を挙げたいといらして下さった花嫁さんがいらして、 その年のその日父親を亡くした直後でしたので少しおどろいて、なぜその日に?

          フィチーノ 恋の形而上学 第13章より

          ファウストのラストシーン

          いつもマリさんがぎゅうぎゅう綺麗にスーツケースに詰めてくれて 夜中に車で高速で空港に向かってはぁはぁ言って半ば泣くような思いで (なぜかいつもギリギリになるから) 飛行機に乗り込んで席に坐る度に 予定調和的な円環時間だったことにいつも気付かされるのですが、 それは具体的にアトリエでの光景が脳裏に浮かんでくるからです。 とくにスーパーカブ(アニメ)のイメージの三角州での写真 ↑ の このミニドレスをアトリエでマリさん達とつくった時がそうでした。 まどかマギカがバンコクの女の

          ファウストのラストシーン

          コンラッド 闇の奥より

          「星を見上げると、星はにじんで、幾多の星が一つになった。」                   三島さん命売りますのラストワード 誰にも束縛されずに歩いていく人間が、孤独をくぐり抜け、静寂を通り抜けて、原始の世界のどんな異様な場所へたどり着いてしまうことがあるか、君らにわかるはずがない。 その孤独は、警察官のいない完全な孤独──静寂は、親切な隣人が世の意見を代表して警告してくれる声が聴こえない完全な静寂だ。警察官の反故や隣人の助けといったものがあるかないかでは大きな違いが

          コンラッド 闇の奥より

          豊饒の海 豊の語源について

          「飯豊青皇女」のWikipediaより 第22代清寧天皇の崩御後に一時政を執ったとされ、飯豊天皇とも呼ばれる、 記紀に伝えられる5世紀末の皇族。 表記名は青海皇女、青海郎女など複数あって、あをみの由来は不詳。 「青」とは、縄文中期以降、東北アジアで財宝となっていた日本列島産出の翡翠(ヒスイ)のことを表すこともあり、「青海」(あをみ)とは、海際で翡翠を産する地、の可能性もある。            画像は「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」より 「豊玉姫」のWiki

          豊饒の海 豊の語源について