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Heart of Darkness
https://note.com/marikannon/n/nd081ef82213a
このnoteを書いた時からベトナム戦争のことを少し調べていたところ、
8/15にアフガニスタンでの政変が起こりました。
2010年代にタイで起こったクーデター前後の戦乱を通して思うのに
東南アジア、東アジア(ベトナム戦争)、今回の中東..
構造的に似通ったものを覚えました。
何の構造というと歴史ということになりますが、物語でいえば構成です。
よく歴史と物語は違うということを言われますが、それは当たり前の当然で、歴史というものを物語論で解釈するという視点の話です。
歴史と物語を混ぜて描いていると批判されることの多い作家は司馬遼太郎が筆頭と思われます。一方で、物語に歴史を内包させて書いている作家や作品のあることは言われません。その違いは戦略の有無ということに尽きます。
私は司馬さんのことを物語づくりに戦略を持たなかった作家と捉えています。それは彼がそうしたかったのだと捉えています。その話はさておいて、
司馬さんがベトナム戦争に関して言っていたことがありました。昨日今日のアフガニスタンのニュースで思い出し、検索してみたのです。ありました。
「自分で作った兵器で戦っているかぎりはかならずその戦争に終末期がくる。しかし、敵味方とも他国から、無料で際限もなく送られてくる兵器で戦ってきた」 司馬遼太郎「人間の集団について」より
>解放戦線は北ベトナム軍の偽装で、その背後に中国、ソ連がいた。米国は共産主義の拡大を恐れた。いわば代理戦争だった。
2015年4/30産経新聞掲載の司馬さんの言葉
当時打ち出された表層の物語は、ヴェトナムが米国に勝ったというもので、司馬さんはヴェトナムでの旅を通してその背景、米ソ冷戦を見抜きました。
ところがその後に明らかになったのは、米国には米国、そして実はソ連にも米国がお金を送っていたという、またもう一つ奥の本質的な世界があったということでした。地獄の黙字録。ベトナム戦争は八百長戦争だったのです。
ベトナム戦争の話で長くなりましたが
今回のカブール陥落が、サイゴン陥落にとてもよく通じているという記事を頻繁に見かけます。そして、タリバンのバックには中国が付いており、その実態は米中戦争、つまり代理戦争であるという論調が多く見受けられます。
ではその本質は...