MONSTER ※詩の朗読台本

※ナレーションは出来たらで良いです。
(ナレーション)昨日の未明、有名配信者の〇〇さんが、海で飛び込み自殺を図り、今日、その遺体が見つかりました。

(テレビの音を消す音)

(朗読者1)↓
礼儀正しき日本人はその影で嫉みと妬みの感情を化物の皮を脱ぐ。

礼儀とはこうあるべきという規律であり、
そのレールから離れる人間には厳しい。
美しいけれど重たくて、
私はその礼儀に振り回されている。

(朗読者2)↓
小さな事に気づかいが事ができる人間は、
小さな事でも受け付けにくい性質である。
小さなシミは私の価値観や正義感に合わない人間であれば、叩いて汚れを落とさなければ気が済まない。
叩いて、またシミを見つけて、叩いて、

あはは
あはは
あははははは！

笑える。
なんだか黒く染っていたのは私だった。


(朗読者3)↓
おかしいと思う私はおかしいのだろうか。
金に五月蝿いゴキブリ、
鏡が大好きなナルシストの豚、
気持ち悪くて、ムカついていて
無視すればいいのに、どんどん黒い渦のような関心は刃のように。

死ねばいいのに。

(朗読者全員で)そう、シネバイイノニ。

(朗読者1)叩けば叩くほどあなたは怒り、悲しみ、そして私はほくそ笑む

(朗読者2)燃えろよ燃えろ、そして灰になってチリとなれ。

(朗読者3)私と同じクズよ、集まれ。そして共感せよ。そして、
(囁くように)一緒に殺しましょう？笑

[完]

参考
悪魔は評論家である。ハイネ「精霊考」