#9 目標を口に出す大切さ/方向性を決めるのは自分次第
前回の記事はこちら。
『一緒に失敗しましょう!』
藤本さん『「何から始める」のところで、やる日を決めたら良いんじゃないかなっていうのは思いました。3か月後のこの日に何かイベントを開くとか。たぶんこれ(事業計画書)で言ったら、ポップアップがあると思うんですけど、やる日をもう決めてしまって色んな人に言いふらして逃げられへんようにしたら、割と第一歩は踏み出しやすいかなって思って。
あと、柳井さんって知ってます?ファーストリテイリングの。あの人の本で「1勝9敗」ってあるじゃないですか。天才ですら、9敗して1勝できるくらいある。自分らなんかが1敗したくらいで辞めてたらどうなん?っていうのを最近思うようになって。自分らやったら、99敗とか999敗して、1勝できて。そんなもんやろうなっていうのを思うんで、一緒に失敗しましょう!』
『やらなきゃいけない事はあなた次第』
水野先生『やりたい事が分かんないっていう話で。付け足しとか違う観点でモノを見ると、その「やりたい事が分かんない」っていうのは「何からやっていいか分かんない」っていうよりかは、「やらなきゃいけないと思っている事がたくさんありすぎ」てだと思うんですよ。それはさっき上田さんとかも言ってくれた通り、後でもいいものはあると。必要性が出てきた時につければいい情報もある。じゃあ今、まず何をやったらいいのかって言った時に、1番最初の藤本さんの話に戻るけど、「誰の何を解決したい」の?そのために1番必要なものは何なのというのを突き詰めることがまずやること。
もし、岡田さんが行動型じゃなくて、まず考える派だって言うんだったら、そこをちゃんと考えたら自分の中では自信が出てくるし、一歩踏み出せると思うんで。
期日を決めて、この日にとりあえずアポ、予定を取って何かやんなきゃいけないっていう劇薬的なやり方もそれもそれでありだと思うんですけど。
もう少し固めたいっていうのだったら、そこかなと。今回言った「ターゲットを定める」とか、「コンセプトを定める」とか。
その中で、自分に今足りない知識、本当にこれをやっていく中で、「自分にない」、「なかったらお客さんの信用は得られない」、「お客さんになんて伝えたらいいの」、「なんでお客さんはついてきてくれるの」っていうようなものってどういうビジネスにしろ、絶対にあると思うんですよ。
そこをまず身につけていく。それは、今漠然としているから、「服のデザインのこと」も、「素材のこと」もとか色んなことを学ばなきゃいけないのかなって思っているけど、ちゃんと道筋が定まれば、その学ばなきゃいけないことの優先順位もついてくると思うんで、そういう方向でもう少し、事業計画から学べる「今やること」、「やっていかなきゃいけないこと」っていうのを精緻化していくっていう方向性はあるのかなと思います。
「何をやったらいいですか」って聞かれたら、それは「あなた次第」っていう。岡田さんが何をしたいのか。それ次第で、次にやるべきことっていうのも変わってくるんじゃないかと、私は思います。』
目標を口に出して逃げ場をなくす。この考え方からは、自身が今まで挑戦をし、失敗を繰り返して培ってきた藤本さんらしさを感じた。
水野先生の「やる事はあなた次第」という言葉からは、一見厳しさのようにも見えるが、優しい言葉を安易にかけない水野先生のスタイルであると理解した。
今回の2人の言葉は、迷いを抱えていた岡田さんにとって、必要なマインドを得る重要なきっかけになったのではないだろうか。