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教育記事から教育を考える

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教育関連の記事の中から気になるニュースをピックアップ。現在の日本の教育事情を解説していきます。お子さんをお持ちの方、教育関係者の方の参考にしていただければと思います。
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#教師

基礎基本を徹底する教育をするからこそ、新しい問題が解けるのだ!(全国学力調査、プログラミング初登場  ICTの問題ふんだんに  朝日新聞4月19日)

基礎基本を徹底する教育をするからこそ、新しい問題が解けるのだ!(全国学力調査、プログラミング初登場 ICTの問題ふんだんに 朝日新聞4月19日)

文科省の学力調査に新傾向の問題がどんどん出ることは良いことだ。だが、その新傾向の問題を解くための基礎は、既存の学習科目の中にあることを教師も保護者も忘れてはいけない。

今回出題された小6のプログラミングの問題を見たが、明らかに、算数と国語の融合問題だとしても良いようなものだった。プログラミングという語句が問題の中にあるというだけで、実際は算数の図形が理解され、国語の読解がしっかりできれば解けるの

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教員研修を良質なものに!(教員免許更新制、来年度早期に廃止へ 新しい研修制度は23年度から 朝日新聞 11月19日)

教員研修を良質なものに!(教員免許更新制、来年度早期に廃止へ 新しい研修制度は23年度から 朝日新聞 11月19日)

免許の更新制度は、不適格教員をなくすために行われた感がある。
しかし、重要なのは教員の質・教授法の質を上げることだ。だから、一律に10年ごとに免許更新の研修をすることにはあまり意味がない。教員によって、抱えている問題が違うからだ。もっと言えば、成長段階が違うからだ。

教育委員会は、色々な研修メニューを「お金をかけて」企画することだ。私も神奈川県や千葉県・青森県・三重県で、教育委員会の依頼で、教員

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温情を働かせて、何を守りたいのか?(わいせつ免職教諭を匿名発表 教委、生徒に聞き取りせず 朝日新聞1月13日)

温情を働かせて、何を守りたいのか?(わいせつ免職教諭を匿名発表 教委、生徒に聞き取りせず 朝日新聞1月13日)

県教委は、誰を守るために、温情的な対処をしたのだろうか。記事によれば、憶測並びに一般的な情報をもって、免職職員を匿名にしている。被害者とは話をしているわけでもなく、県警に申し出たというその職員の言を確認することもなく、その職員が自分から申し出たことを一つの温情の理由にしているようだ。教育長は明確に応えていないのだ。免職職員が事の次第を明確に自分から語っていないのか。それよりも、教育委員会が聞き取り

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大人としての自覚と職業倫理の欠如が体罰を招くのではないか(なぜ体罰なくならない? 柔道技の教諭、研修の後すぐに 朝日新聞デジタル 10月18日)

今回の事件を知って、またか!と思った。常軌を逸した体罰をする教師が後を絶たない。ルール違反をした生徒に対して、ルール違反以上に罰してしまった教師は、自分がどのようなミッションのある職業についているのか、全く理解していない。教師という職業がどういうミッションなのか。ここを再教育することだ。

教師という職業のミッションとは、子どもを一人前の大人にするということだ。ここを忘れていけないのだ。だとすれば

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