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教育記事から教育を考える

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教育関連の記事の中から気になるニュースをピックアップ。現在の日本の教育事情を解説していきます。お子さんをお持ちの方、教育関係者の方の参考にしていただければと思います。
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#新聞

特定の職業従事者の犯罪を報道する意味(盗撮に個人情報流出…山梨で相次ぐ教員不祥事 県教委「非常事態だ」 朝日新聞 2月1日)

特定の職業従事者の犯罪を報道する意味(盗撮に個人情報流出…山梨で相次ぐ教員不祥事 県教委「非常事態だ」 朝日新聞 2月1日)

教員の不祥事の報道が、昔より圧倒的に多い。
昔(と言っても、40年前まで)は、それほど教員の不祥事は報道されてはいなかった。それは、昔の方が不祥事が少なかったからなのだろうか。もし、そうであれば、それこそ大きく報道されても良いようなものだ。
そういう比較ができるデータが手元にないので、昔と今の不祥事の件数を比べることはできないが、それにしても昨今、不祥事の報道が多すぎる。

教員という職業が、聖職

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学校が、どんどん商業主義に飲み込まれていく!(埼玉県教委が中学校へのスマホ持ち込み緩和 懸念は? メリットは? 産経新聞1月26日)

スマホを学校へ持ち込んでも良いという意見が出だして、何年たつだろうか。緊急時にスマホがないと困るという意見が出てきて、日常でも使っているからと、どんどんスマホの持ち込みが認められるようになったが、教育という観点から見て、それは、本当に良いことなのだろうか。

もう一度、本当に良いことなのかどうなのかを考えてみるべきではないか。私の一番の危惧は、この問いに、皆さんは、何を思うかなのだ。
「スマホは、

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温情を働かせて、何を守りたいのか?(わいせつ免職教諭を匿名発表 教委、生徒に聞き取りせず 朝日新聞1月13日)

温情を働かせて、何を守りたいのか?(わいせつ免職教諭を匿名発表 教委、生徒に聞き取りせず 朝日新聞1月13日)

県教委は、誰を守るために、温情的な対処をしたのだろうか。記事によれば、憶測並びに一般的な情報をもって、免職職員を匿名にしている。被害者とは話をしているわけでもなく、県警に申し出たというその職員の言を確認することもなく、その職員が自分から申し出たことを一つの温情の理由にしているようだ。教育長は明確に応えていないのだ。免職職員が事の次第を明確に自分から語っていないのか。それよりも、教育委員会が聞き取り

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