春は〈詩〉
春は来ない
もう桜は咲き乱れているのに
風がつめたい
ぼくはまっていた
それはなにか新しいもの
窓のむこうにあこがれていた
それはなにか、踊るような
ひょお ひょお ひょおー
あっちへ こっちへ
つきぬけていく
枝葉の合唱に耳をすませて
ピカピカにしたばかりの靴で大地を踏みしめる
するとあしのうらから
なにかあたたかいもの
ぼくのお腹へのぼってきて胸へ
そうしてすべてを包んでいって──
ああ この感覚は
それはずっと前からここにいた
ぼくの内側からあふれでようと
いま、むかえにいく
しゅる しゅる しゅるー
「春は来ない」
***
この絵本を読んで浮かんだ詩です。
春は「一陣の風のように」どこからかやってきて
踊るようにつきぬけていく
春一番は、冬から春へうつっていくときのものですが
「春をつかまえる」という感覚があたらしくて
今、この時期にもふさわしいと思いました。
こちらにも参加させていただきます😊
こういうの楽しいですね!!
一緒に新生活をたのしいものにできますように🌸