「古文を学ぶ意味がわからない」という人たちへ
奈良時代から「万葉集」のような歌集を持ち、平安時代から素晴らしい女流文学作品がある。
「竹取物語」のようなSF作品、「伊勢物語」のような歌物語、「土佐日記」のような紀行文、「源氏物語」のような恋愛テーマの大長編、「枕草子」のようなエッセイ、「方丈記」のような仏教説話集、「太平記」のような軍記物…。
こんなに古い時代から、こんなに多様な文学作品が書かれ、現代まで読み継がれて残っている国は、世界中探しても日本だけです。
古文を学校で学ぶことは、そういう古い文化を持つ国民にしかできないのです。
「日本人」をアイデンティティとして生きていく人たちが、日本の文化や歴史に誇りと愛着を持たないのはどうかと思います。
誇りと愛着どころか、今は興味さえも失いつつあるように感じてとても悲しいですね😔
受験で必要だからしかたなく学ぶ古文。
テストの点数にしか興味がなく、文法を無機質に暗記する科目になっている古文。
私は、「古文と日本史は同じ」だと思っています。
古文と日本史は、文系科目でも理系科目でもない「日本人科目」です!
「この国に生まれ、この国の国民として生きていけることが嬉しい」と生徒たちに実感してもらいたい。
文系の人も、理系の人も、大学に行かない人も、みんなこの国をもっと良い国にしたいと願って、それぞれの分野で活躍して欲しいと思います。
そのために義務教育の頃から、前向きな気持ちで日本の古典に向き合って欲しいです。
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