高級品をお手軽に?~百貨店が提供するサブスク【AnotherADdress】~
近年、様々な企業でサブスクリプションサービスの導入が進んでいます。
サブスクは「定額でお得に利用できる」というイメージがありますが、最近では百貨店の中にもサブスクを導入する企業が出てきました。
中には非常に人気を博しているサービスもあり、今回の記事では百貨店のサブスクの事例を紹介していきます!
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まず紹介するのは、大丸松坂屋が提供するファッションサブスク「AnotherADdress」です。
ファッションサブスクの企業は多く存在しますが、AnotherADressの特徴は大きく4つあります。
①ラグジュアリーブランドの取り扱い
最大の特徴は、ラグジュアリーブランドの取り扱いがある点です。
百貨店が提供しているサービスということもあり、MARNIやMaison Margielaなど、海外のラグジュアリーブランドの取り扱いが多くあります。また、08sircusをはじめとして、国内のファッションブランドも取り扱っています。
基本的に、ラグジュアリーブランドの洋服は高額なものが多いですが、こちらのサブスクでは以下のような価格設定で提供されています。
ラグジュアリーブランドの洋服をこの金額で着用できるのは、意外と安く感じませんか?
ラグジュアリーブランドは、ブランド価値が毀損されるのを避けたいと考えることが多いと言われています。そのため、類似サービスではなかなか実施できない、百貨店だからこそできる取り組みと言えるでしょう。
②選択型のサブスク
従来の類似サービスでは、ユーザーの好みを聞いたうえで、企業のスタイリストが、ユーザーの好みにあいそうな洋服を送付するサービス形式のものが多いです。
こうしたサブスクリプションサービスは「サプライズ型サブスクリプションサービス」と呼ばれ、これまでブログでも紹介してきました。
サプライズ型サブスクリプションサービスでは、①消費者にワクワク感を届けることができる②消費者が自分で洋服を選ぶコスト(e.g. 服を選ぶための時間など) がかからないといったメリットが考えられます。逆に言うと、洋服を選ぶ「買い物の楽しさ」を感じ辛いとも言えます。
しかし、ラグジュアリーブランドに関心がある消費者は、ファッションが好きな人が多く、デザインやブランドの流行にも敏感でしょう。
このような人たちにとって、コーディネートを考えながらファッション製品を選ぶことは楽しみで、自分の好みに合ったブランドやデザインがある方も少なくないと思います。
そのため、「選ぶ楽しさ」を感じることができないサプライズ型よりも、AnotherADressのようにユーザー自らが選択できるサービス形式が向いていると言えるでしょう。
③レンタル期間と割引率
3つ目の特徴として、レンタル期間が定まっている点と割引率が挙げられます。AnotherADdressでは、レンタル期間が注文日+30日間と定まっています。
レンタル期間が無制限となっているサービスもある中、期間が明確に決まっている点もユニークかと思います。また、レンタル期間が終了すると、レンタルした製品を返品するor買取をするという選択肢を持つことができます。
その際、割引率は「過去にレンタルされた回数に応じて」変化をしていきます(下図参照)。
他の人がたくさん回数していればいるほど割引率は上昇し、最大70%オフにもなります。仮に0回でも、ラグジュアリーブランドの製品が10%オフで手に入るのはお得ですし、1回でも他のユーザーがレンタルしていれば20オフトさらに割安で購入ができます。
もし、レンタル期間が定まっていなければ、ユーザーは無制限にレンタルをすることができます。しかし、AnotherADdressでは30日間で買取/返却の意思決定をしなくてはいけません。しかも、一度機会を逃せば、割安価格で買うチャンスを逃してしまう可能性も出てきてしまいます。
こうした独自の割引率は、買取を促進する面白い工夫かと思います。
④関連購買を促せる取り組み
AnotherADressは百貨店が運営するサービスということもあり、ファッション以外のカテゴリーとの関連購買を促すことができます。
実際に、大丸松坂屋のウェブサイトでは、AnotherADdressで取り扱いのある洋服と、それに合うコスメの紹介がされていました。
サブスク市場は細分化しており、単一のカテゴリーを対象としていることが多くあります。実際、AnotherADdressも取り扱っている商品はファッション製品に限られています。
しかし、上述した例のように、別カテゴリーの製品の購買を促すことができるのは、百貨店ならではサブスクの強みだと思います。洋服に合わせて、コスメやフレグランス、美容グッズなどの関連購買を促すことができます。
まとめ
これまで、4つの特徴を紹介してきましたが、最後にまとめておきたいと思います。ファッション関連以外にも、百貨店ならではのラグジュアリーな製品のサブスクが広がると面白そうですね。
長くなってしまったので、他の例は後日紹介します!
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