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整理していたはずの これまでの記憶 2021年5月 いろんな波が押し寄せて すべてが散乱してしまった 脳内整理と 空き容量を 確保するための 手段でもあり 人生で やってお…
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#note初心者

弟

私が10月生まれ
弟は翌年の9月生まれ

年の差は
1歳離れていない

私が1歳になる前
弟が母のお腹に居た頃

二世帯住宅が完成して
引っ越しをした

詳しいことは
未だに
聞けずにいるけど

その時に
母の体調が急変して早産

妊娠6ケ月
1000gくらいで
弟は生まれてきた

かなり長い間
保育器に入っていて

一緒に暮らし始めるには
相当時間がかかったんだと思う

手術もしたけど

脳性麻

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方眼紙

方眼紙

小学4年生の頃

斜面地の家を売って
引っ越すことになった

50段くらいある
家から道路までの階段
そこを
母が弟を抱えて登り降りするのも
この先
限界があると判断したのだ

校区内に建設中の
マンションに引っ越すことになり
弟も暮らしやすい
特別仕様にしてもらう予定で
話は進んでいた

そうは言っても
家が売れる前提

何組かの家族が
うちに見学に来たりして
幸いにも
早い段階で買い手は見つか

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父

父が写った写真は
ほとんど
母が処分してしまって
私の手元には無く

父の欄に
名前と生年月日が
書かれている
この母子手帳だけが
その存在を感じる
唯一のモノである

仕事柄
ほとんど家に居ない父

帰って来るとなると
母たちも
バタバタしだす

お父さんが帰ってくる

玄関の扉を
覆い尽くすような
大きな
ゴリラみたいな人が来る

私も
なんだか
ドキドキする

嬉しいというか
どうしたらいい

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祖父

祖父

私が1歳になる前
母方の
祖父母が
斜面地に
2世帯住宅を建てた

祖父母と
私たち家族とが
一緒に暮らせるように

母も
紆余曲折あって
一人娘だったし

父は
遠洋漁業の船に
乗っていたから

仕事に出ると
何ヵ月も帰って来ない

そういったこともあっての
ことだったんだと思う

父が居ない生活は
日常だったし

寂しいという感情も無くて

祖父が
穴埋めを
してくれていた

祖父は
大工だっ

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ワープ

ワープ

暗黒の闇から
ワープして

新しい友達と3人で
新しい遊びを始めた

それは
私が書いた詩に
友達が音をつけるというもの

詩は
自分帳の延長のようなもので
わりと
さくさく量産

ただ
問題は
自分のイメージとは異なる音を
友達が持ってくること

分かりやすく
顔に出ていたようで
長続きするはずもなく
いつの間にか終息

でも
その子たちとの時間は
ありのままで居られることが多かったし
楽しめて

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自分帳

自分帳

ある頃まで
いわゆる
実物の
三次元の
「ノート」が相棒で
私のすべてを受け止めてくれていた

人よりちょっと早く
成長期がやってきた
小学校高学年

興味・感心が
人とは違う気がして
友達と呼べる人は居たものの
本心を語り合えるほどでは無かった

小1の頃
両親が離婚

まもなく
祖父母も離婚

普段は私と
仕事で忙しい母
大正生まれの祖母
3世代
女3人の日々

週末
隣町の施設から
車椅子の

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