マガジンのカバー画像

往復書簡 N⇔S

37
長崎で書店を営むウニスカさんと、佐賀の何屋か不明なmakijakuさんが、ひょんなことから、往復書簡を始めることに! お互いのことを、ほとんど知らない二人が、どんなやりとりをして…
運営しているクリエイター

記事一覧

往復書簡/S→N/2024年5月1日

往復書簡/S→N/2024年5月1日

4/21/日に、UNIMAKIZINE2024が閉幕。
翌日には、一大決心を発表されるとあって、そわそわしながら、その動向を見守っていました。

そう。
見守るしか出来ないんです。
人には、それぞれ生きる道があって、自身で選択していくしかない。

誰かの生き方を、参考にはすれど、ピッタリとはまることなんて、無いに等しい。

自分のことを知って、自分に合った生き方を見極めていくことが、シアワセへの近

もっとみる
往復書簡/N→S/2024年4月1日

往復書簡/N→S/2024年4月1日

巻尺様

ウニマキZINE2024佐賀会場の真っ最中、お疲れ様です。

リレー後半を走る巻尺さんは、バトンが回ってくるまで待ちきれなかったのではないでしょうか。インスタのストーリーで早速盛り上がっている様子が伝わってきました。巻尺さん自身も楽しんでください。

桜も咲いてお出かけしやすい時期になりました。
雨で散る前にと、今朝は開店前にお店の近くにある中川八幡神社へ行って鳥居越しの桜の写真を撮って

もっとみる
往復書簡/S➡N/2024年3月1日

往復書簡/S➡N/2024年3月1日

ウニスカさん。
11回目のお誕生日おめでとうございます。
ウニスカさんが、閏年の2月29日生まれだと教えて下さったのは
往復書簡を始める前のことだったかもしれないですね。

今や、私たちにも「あの頃」と呼べる過去が存在するようになって
今回のウニマキ初日前後に滞在して話してる時にも、振り返れる思い出が、いくつかあることが、なんだか不思議で
今に繋がった月日の流れを頭の中で辿ったりしてました。

もっとみる
往復書簡/N→S/2024年2月2日

往復書簡/N→S/2024年2月2日

makijaku様

またまたお返事遅くなりました。
フェードアウトしそうな空気を漂わせていましたがウニマキZINEのスタートを前に今日こそは書くぞという気持ちで筆を執りました。

前回のお手紙がウニマキZINEの開催宣言直後で、あっという間に募集受付まで終了しました。今年も参加してくださる方が多くほっとしています。
長崎からはお馴染みの方や、前回断念して一年越しの初参加となる方など、年に一度のイ

もっとみる
往復書簡/S→N/2023年12月4日

往復書簡/S→N/2023年12月4日

このままフェードアウトするのでは?と心配していたので、お返事、嬉しいです。
リハビリって、大事ですよね。

そして、私も、お返事遅くなりました。
母との旅の途中の12月1日に
UNIMAKIZINE2024開催宣言をして
京都、奈良、香川と、目まぐるしく移動しておりました。

さて。
ウニスカさんの「想像力」は異常なんでしょうか?
誰しも「異常」さは、持っている気がしていて
つい先日も、私が今月、

もっとみる
往復書簡/N→S/2023年11月1日

往復書簡/N→S/2023年11月1日

巻尺様

前回お手紙をいただいた時に残っていた夏の暑さも消え、すっかり秋に、と思えば冬になりそうな勢いで寒さが増している今日この頃、お元気でしょうか。
お返事を送るまで2ヶ月も空けてしまいすみません。

文章を書くことが無理だと思う時期が続いていて、ちょっと遅れるつもりがタイミングを逃していました。決して今が万全なわけでもないのですが、リハビリ的に書き出してみた次第です。
とはいえ最後までまとまら

もっとみる
往復書簡/S→N/2023年9月1日

往復書簡/S→N/2023年9月1日

ウニスカ様

ウニスカさんが嫌いな夏も、朝夕の涼しさや、虫たちが、その終わりが近いことを知らせてくれるように。
日の入りも早くなりましたね。
蛍茶屋からの夕暮れ時の様子も、楽しみに拝見しています。

先月の短歌ですが、ミステリー小説を彷彿とさせるような世界観で、ゾクゾクしました。
お題の単語そのものを使わずに、言葉のイメージからの創作、お見事です。

そして、私が頂いたお題は
「家族」「幸せ」「呪

もっとみる
往復書簡/N→S/2023年8月1日

往復書簡/N→S/2023年8月1日

巻尺様

長かった梅雨も明け、ようやく夏を迎えることができました。
長崎も佐賀も、雨に振り回された2ヶ月でしたね。

前回の書簡で書かれていた雨音への恐怖。
私もこの店がある限りは、雨漏りや、老朽している建物に悩まされるのでしょう。以前の仕事でも、何千もの他人の部屋を背負っているように、夜中であってもいつ被害の電話が鳴るともしれない恐怖がつきまとっていました。

今を100%満足な状態で過ごしたい

もっとみる
往復書簡/S→N/2023年7月1日

往復書簡/S→N/2023年7月1日

線状降水帯なんて言葉を知ったり、使ったりするようになったのは
最近のことのような気がします。
屋根を激しく打つ雨音に恐怖と不安が募るのは
この家に引越してきたばかりの頃
屋根の補修の途中の段階で
業者の行き違いにより
家財も入った状態の主人の部屋が
びしょ濡れになった経験があるからです。
あの日のショックたるや。
水だから、拭けばいい、乾けばいいのでしょうが
心の傷みたいなものは、未だに残っていて

もっとみる
往復書簡/N→S/2023年6月1日

往復書簡/N→S/2023年6月1日

巻尺様

こんにちは。
早いもので梅雨入りし、今朝は雲の間からちらっと太陽が見えていたかと思えば、お昼前には大雨になり、そしてまた太陽が現れました。
iPhoneのお天気アプリは見るたびにコロコロと変わって、そうなると一週間分の天気なんて予測できるものではないなと思ってしまいます。

その日どれだけのお客様が来てくださるのかいっさい予測がつかない私と同じです。雨とか平日だなんていうのはもはや言い訳

もっとみる
往復書簡/S➡N/2023年5月1日

往復書簡/S➡N/2023年5月1日

ウニスカさん。
お久しぶりです。
ほんとに、そんな感覚ですね。

「ごま豆腐カウンター」の設置は
ナイスアイディアでしたね!
長崎の「ごま豆腐」は、デザートみたいに甘いことで有名ですが、長崎に暮らしていた頃は、それが当たり前だったので、佐賀で初めて買った「ごま豆腐」に違和感があったのを覚えています。
今は、こちらでも、いろんな種類のものを目にするし、「甘い」「長崎」を謳ったものもありますが、ことに

もっとみる
往復書簡/N→S/2023年4月1日

往復書簡/N→S/2023年4月1日

巻尺様

3月31日のお昼時。
昨日からお店の目の前には工事車両が止まっていて、数人の作業員の方が作業をされています。作業風景を見たり聞いたりしていると色々と考えてしまうので、扉を閉めて遮断。でもごまどうふを買いたいという近所の方が入りづらいかなと思って開ける。という行為を繰り返しています。
最近はごまどうふカウンターなるものを看板に貼り付けたところ、少しだけ売り上げがUPしました。

午前中はず

もっとみる
往復書簡/S→N/2023年3月1日

往復書簡/S→N/2023年3月1日

「 2 2 2 」
2が、3つ並んだナンバーの車が
お店の前に停まっていた
2回目の開業記念日、2月22日を
ウニスカさんで迎えることにしたのは
昨年の同日
UNI✕MAKI✕ZINEのスタートの日でもあり
とてもお忙しそうだったのに
私は佐賀で、待機していたことを後悔したからでした。

「始まり」は、何せよ、見えない未来への期待で、ワクワクするものです。
もちろん、同時に不安も存在しますが
おそ

もっとみる
往復書簡/N→S/2023年2月1日

往復書簡/N→S/2023年2月1日

巻尺様

大寒波の1月を終え、しばらくは比較的暖かな日となりそうです。
たまに引用する「寒さは厚着すればふせげるけど、夏ははだかになっても暑いんだもの。」というのび太くんの名言を信じて生きてきた私としては、厚着のおかげで寒さは割と平気です。

とはいえ、寒さが影響しているのかいないのか、蛍茶屋の路地は一段と人通りが少なくなり、心の寒さまでは一向にふせぐことができません。

月日の経つのは早いもので

もっとみる