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ささるアイディアー雑談の価値を考える

今日は松永 光弘さん『ささるアイディア。:なぜ彼らは「新しい答え」を思いつけるのか』をご紹介します📖

松永さんが、「アイディアのつくりかた」をテーマに15人のクリエイターたちへインタビューした内容をまとめた本書。

今日は、第5章アイディアの「視点」から、佐渡島庸平さんのインタビュー【「本当の欲」を解放してくれるもの。】を中心にご紹介します!


雑談では”化学反応”が起こりやすい

特に印象に残ったのは、「雑談では“化学反応”が起こりやすい」という考え方。

この「化学反応」とは、意図せずにアイデアや新しい着想が生まれることを指しています。

逆に言えば、ミーティングや会議の場では、そのような「化学反応」が起こりにくいということでもあるのです。

なぜ雑談では化学反応が生まれ、会議ではそれが難しいのでしょうか?

雑談と会議の違い

佐渡島さんによれば、その理由は「目的を掲げていること」にあるといいます。

会議には「今日はこれを決める」「こういう結果を出す」という目的があります。

これは、効率的に物事を進めるためには大切なことです。

一方で、目的に向かって話を進める中で、「衝動」を我慢してしまうことにつながる場合も。

(例)
相手の話を聞いていてふと何かを思いついたり、もっと掘り下げたいと感じたりする瞬間があった
⇒でも、「会議の目的に直接関係ない」と思えば、自然とそのアイデアを飲み込んでしまう
⇒結果、予定通りの結論や成果物は得られるが、思いもよらない発見やアイデアは生まれにくくなる

旅と雑談の共通点

佐渡島さんは、雑談を「旅」に例えています。

旅で”まわり道”をしてみると、思いがけない景色や人との出会いを楽しむことができます。

観光名所を効率よく巡るだけではなく、予定外の出来事が旅を豊かにしてくれることもあるんですよね。

雑談も同じで、目的を持たずに自由に話をしていると、偶然の”化学反応”が起こり、新たなアイデアや着想が生まれることがあるんです。

”あえて”の雑談を選ぶ

佐渡島さんは、毎週1回、2~3時間を誰かとの雑談に充てているそうです。

「時間をとってアイデアを出そうとはしないけれど、誰と雑談をするかはいつも考えている」とのこと。

雑談の中で我慢せずに話を続けるうちに、自然と「これをやってみたい」という感覚が湧いてくるのだそうです。

一見「無駄」に見える時間を意識的に作ることの大切さを、自分は見落としていたと思い、ハッとしました。

「雑談」をもっと大切にするために、まずは、職場の人をランチに誘って話を聞いてみようと思います!

最後までお読みいただき、ありがとうございました🍀

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