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新規顧客の獲得より『ファンベース』の考え方

さとなおさん『ファンベース』

皆さんは、自分が仕事で関わっているサービスの「ファン」について、真剣に考えたことはありますか?

これまでの私は、「どうやったらファンに喜んでもらえるか?」より「どうやったら新規顧客を獲得できるか?」を考えることが多くあり、実際に目標として数字を追うことがありました。

「それ、わかる!」と共感してくださった、そこのあなた!そんなあなたにおすすめしたい1冊が、本日ご紹介する、佐藤尚之さん(さとなおさん)の『ファンベース ──支持され、愛され、長く売れ続けるために』です📚

ファンを大切にする→売上につながる?

ファンベースとは、ファンを大切にし、ファンをベースにして、中長期的に売上や価値を上げていく考え方。

もっと説明すると、『ファンベース』では、「ファン」のことをこのように定義しています。

企業やブランド、商品が大切にしている「価値」を大切にしている人

では、なぜファンを大切にすることが売上や価値につながるのでしょうか?

それは、少数のファンが売上の大半を支えているからなんです💡(※「パレートの法則」が関連。詳しい内容は、ぜひ『ファンベース』をご覧ください!)

つまり、ファンを大切にしてファンのライフタイムバリュー(※)を上げていくことが、収益の安定・成長に直結するんですね。

(※)ライフタイムバリュー
→顧客生産価値。一人の顧客がライフタイムを通じて企業にもたらす、トータルなバリューのこと。

「人口の減少」や「少子高齢化」などが進む日本では、新規顧客の獲得がどんどん難しくなっています。

そんな今の時代だからこそ、『ファンベース』の考え方が大切になっているというわけなんですね。

他に代えがたい「愛着」が価値を高める

では、どのようにしてファンベースを実践したら良いのでしょうか?

さとなおさんは、基本的なアプローチ方法として以下の3つを紹介しています。

・共感(価値に対する「共感」を強くする)
・愛着(他に代えがたい「愛着」を強くする)
・信頼(お客さんとの間にできあがる「信頼」を強くする)

私が特に印象的だったのは、「愛着」の考え方。

生活者の課題を解決するためにどれだけの「想い」があったのか。

どのくらい生活者のために試行錯誤し「努力」したのか。
そういうストーリーやドラマが、ファンに愛着という感情を起こさせる。

つまり、モノの背景に「人」がいることをどうやって感じさせるか?がポイントなのですね💡

「愛着」を強める最強ツール

最後に、ファンの「愛着」を強める一つの手段として、あるツールをご紹介します。

それは、「SNS」です。

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「情報の拡散」目的のツールとして認識されがちな、企業のSNS。実は、「日々の愛着を強める」という部分で、大切なツールなのだそうです。

そのため、SNS担当者には、このような資質が求められます。

・生活者との距離を理解すること
・自分のオーガニックな言葉を駆使して愛着を積み重ねること

いま企業のSNSに関わっている私も、ファンベースを意識した運用をしよう!と心に決めたのでした。

実践事例は最新刊でチェック!

実践事例を知りたいという方には、最新刊『ファンベースなひとたち』がおススメです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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